無期転換のポイント
目次
・無期転換とは
・無期転換後の労働条件
・クーリング期間とは
・定年後再雇用者第2種計画認定
無期転換とは
無期転換とは2013年4月の改正労働契約法の施工により始まった制度で、同じ会社でも契約期間を5年超えて繰り返し更新された場合に契約社員の申し込みにより期間の定めのない労働契約に変更されるものをいいます。これは一定期間以上勤めた契約社員に対して会社側からの雇い止めに制約をかけるために始まった制度なのです。なお無期転換は口頭でも可能ですが、書名でもらっておいたほうがよいでしょう。
・無期転換後の労働条件
無期転換した後の労働条件はどうなるのでしょうか。よく勘違いされるのが、無期転換したことにより「正社員と同じ待遇になるのか?」という質問がありますが、そうではありません。基本的には従前の労働条件と変わらないことが多いですが、就業規則や雇用契約書によって別に定めても問題ありません。
・クーリング期間とは
クーリング期間とは同一の会社との有期労働契約の間に、契約がない空白期間が6カ月以上ある場合はその期間は通算の対象から外れることです。つまり空白が空いても6カ月未満なら通算されるということにもなります。但し契約がない期間の前の通算契約期間が1年未満ならこの6カ月の期間が変わってきます。
・定年後再雇用者第2種計画認定
定年後に引き続き雇用されている65歳(通算5年)を超えて契約が更新される嘱託社員にも無期転換のルールは該当します。これでは会社として不合理が発生する可能性があり、これがないように会社で雇用管理の計画を作成し、県の労働局長の認定を受ける場合は無期転換の申し込みは発生しません。また第2定年等を設定するのも有効です。