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『祝デビュー30周年企画 けんりきが本気で選んだ独断と偏見によるMr.Childrenランキング【1992〜2001編】』

「今日のnoteは、冷静さを失っていい回ですよね⁉︎」

そんな、水野良樹氏(いきものがかり)ばりの言葉が出てしまうくらい、今回は気合いが入っているのだ。


日本を代表するモンスターバンドMr.Childrenが、本日5月10日でデビュー30周年を迎えた。

俺が彼等の音楽に心奪われた経緯は、『未完なモンスターバンドを好きになった日』という過去記事に綴ってあるのだが、とにかく10代の頃から現在に至るまで、俺の人生に最も寄り添ってくれた音楽こそMr.Childrenの4人が奏でる″いつの日もこの胸に流れてるメロディー“なのだ。

Mr.Childrenの音楽に出会わなければ、ライブ参戦が生き甲斐になる事も、こんなに音楽を好きになる事も無かっただろうし、もっと言うならば“今の俺の人格を形作ったのがMr.Childrenの音楽である″、と言い切ってしまってもいいかもしれない。

そんなMr.Childrenのデビュー30周年をお祝いすべく、【1992〜2001編】、【2002〜2011編】、【2012〜NOW編】の3回に分けて、独断と偏見によるMr.ChildrenランキングTOP15を発表していきたいと思う。

まずはデビューから10年間、【1992〜2001編】、いわゆる“ミスチル現象“を巻き起こした、ミリオンヒット連発のあの名曲たちの中から15曲、選ばせていただく。

ではでは行きます。
『けんりきが本気で選んだ独断と偏見によるMr.Childrenランキング【1992〜2001編】』‼︎


15位:Prism

Mr.Childrenを代表する大名曲『終わりなき旅』のカップリング曲。

地の果てまでも落ちていきそうな程鬱々とした、ミスチル ダークサイド曲の中でも突出して光が見えない曲なのだが、当初はこの曲をシングルにして『終わりなき旅』をカップリングに・・・という案が有ったというのが驚き。
もし実際にそうなってたら、日本の音楽シーンを変えるぐらいの衝撃を与えたかもしれない、とすら思う。

サビの″仮面を着けた姿が だんだん様になってゆく″ ″ 自分に嘘をつくのが だんだん上手くなってゆく“の自分を俯瞰して嘲笑してるような表現が、いつかのヒリヒリした感情を思い出させられ、聴くたびに泣きそうになってしまう。

『どうしてなんだろう 何もかもが 憂鬱』


14位:Love is Blindness

シングル『マシンガンをぶっ放せ』のカップリング。

許されない恋を歌った曲だけど、背徳感に満ちたドロッとした感情を狂おしく、だけどどこまでも純粋に歌い上げた、これもダークなミスチルの真骨頂のような曲。

いわゆる“深海期“に作られた曲には、聴いてるだけで闇に引き摺り込まれそうになる、こういう曲が極めて多いのだが、その中でもこの曲の完成度は異常。

『例えば人道に背く行為というなら 虫ケラとなって愛を誓う Wow Love is Blindness Love is Blindness 聖者でなんかいられない』

13位:Mirror

日本音楽史上に残る伝説のアルバムの1つと言っても過言じゃない『深海』に収録されている楽曲。

闇を内包した楽曲揃いの『深海』の中に有って唯一と言ってもいい、雲間から暖かい陽射しが射し込むような優しい優しい曲。

この曲から『Making Songs(SE)』を経て『名もなき詩』に繋がる流れが本当に素晴らしく、この曲が有るからこそ『深海』は名盤たり得たのだと声を大にして言いたい。

『人前で泣いたことのないそんな強気なあなたでも 絶望の淵に立って迷う日もあるでしょう』


12位:口笛

2014年に開催されたMr.Children初のFC限定ツアー『Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年祭ファンクラブツアー』に向けて行われた“ライブで聴きたい曲アンケート“で、数多あるミリオンヒット曲を押しのけてFC会員たちが1位に選んだ曲。

“形あるものは次第に姿を消すけれど 君がくれた この温もりは消せないさ″のフレーズを聴く度に、″この温もり″とはMr.Childrenの音楽の事だなぁと強く思う。

いつまでも、ファン一人一人の心にそっと寄り添ってくれる名曲。

『いつもは素通りしてたベンチに座り 見渡せば よどんだ街の景色さえ ごらん 愛しさに満ちてる』



11位:Tomorrow never knows

日本人なら聴いた事がない人は居ないんじゃないかとさえ思う、Mr.Children史上最高の売上枚数を記録(276万枚)した、文句無しの代表曲。
Mr.Childrenファンには、別名″金のシャチホコ“としても有名ですね笑

この曲のイントロを聴くと、パブロフの犬の如く涙が出てくる・・・という方が居たら、それは間違いなく俺と同世代です😆

『果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう 癒える事ない傷みなら いっそ引き連れて 少しぐらい はみだしたっていいさ oh oh 夢を描こう』



10位:つよがり

関ジャムのMr.Children特集でも横山裕くんが紹介していたけれど、『Q』というアルバムに収録されているバラード。

『″アルバムを出せば当たり前のようにミリオンヒット″だった時代のMr.Childrenが、世間に媚びる事なくやりたい放題作った結果、売れなかったアルバム』と言われている『Q』にひっそりと入っているこの曲。

だが、これが、これこそが、本当に名曲なのです。
間違いなく、俺の人生のサウンドトラックになっている曲の1つ。大好きです。

『笑っていても僕にはわかってるんだよ 見えない壁が君のハートに立ちはだかってるのを』


9位:I'LL BE

ファン人気が凄まじく高い(前述のファンクラブ限定ツアーの″ライブで聴きたい曲アンケート“でも2位に選出)にも関わらず、ほとんどライブで披露される事のない、ある意味レア曲。

ロックなミスチルを堪能できるシングルバージョンと、歌詞が強調されてグッとくるスローテンポなアルバムバージョンの2パターン有り、どちらが好きかはファンの間でも意見が分かれる所だ。

元々は桜井さんが、日本代表としても長く活躍した名サッカー選手名波浩さんに贈った曲であり、共にお互いのファンであり友人でもある2人の友情の証のような曲である。

ちなみに名波さんはNHKラジオの『うたことば』という番組のMr.Children特集にコメント出演した際、「僕が1番好きなMr.Childrenの曲は『終わりなき旅』です!」と言い切っていた。

I'LL BEじゃ無いんかーーーい‼︎笑

『腑甲斐無い自分に 銃口を突き付けろ 当たり障り無い道を選ぶくらいなら 全部放り出して コンプレックスさえもいわばモチベーション』



8位:ラララ

名盤『DISCOVERY』収録の、アルバム曲。

とてもとても身近な小さな日常を何となく上手く泳ぎながら、ふと世界の悲しいニュースや時事問題に想いを巡らせる。

だけど、自分の愛する人は今日も元気で暮らしてる。
それだけで、とりあえず良しとしよう。

桜井さんは、何でこんなに僕らの心の琴線に触れる言葉を紡げるのか。

そして、その言葉を紡ぐ達人である桜井さんが、あえて歌詞の1番大事な場所に言葉を入れず、″そんなラララ探してる“と歌うのが本当に衝撃的。

リスナー一人一人の“ラララ″がそのピースにハマり、この曲は完成する。
つまり、リスナーの数だけこの曲の歌詞は存在するんだ。
それが、本当に本当に素晴らしいと思うのです。

ちなみに個人的には、『週刊誌』『参考書』『マンガ本』と本がいっぱい登場するこの曲は、書店員として聴いててテンション上がります笑

『簡単そうに見えてややこしく 困難そうに思えてたやすい そんなLa La La そんなLa La La 探してる 探してる』


7位:NOT FOUND

Mr.Childrenにとって過度期だったとも言える2000年に産まれた大名曲。

大サビの「昨日探し当てた場所に 今日もジャンプしてみるけれど なぜか NOT FOUND 今日は NOT FOUND ジェットコースターみたいに浮き沈み」って表現が、あまりにも胸に突き刺さる。

大切なキミの考えてる事も、もがきながら生きてるボクの未来も、日本の音楽シーンの第一線を走り続けている自分たちの行く末も、検索しても出てくる答えは“NOT FOUND=見つかりません“。

″ 歌や詩になれない この感情と苦悩“をあえて歌や詩にして叫び、奏でる桜井和寿渾身の慟哭の唄。


『あぁ 何処まで行けば辿り着けるのだろう? 目の前に積まれた この絶望と希望 君に触れていたい 痛みすら伴い 歯痒くとも 切なくとも 微笑みを 微笑みを もう一度 微笑みを』



6位:名もなき詩

1996年にこの曲が世に出た時、本当に衝撃的だった。

歌詞の中に必ず″黄金の1行″と呼べる名文句を入れる事ができるアーティストは、俺が思いつくだけでも何人か居て、もちろんMr.Childrenもそのアーティストの中の一組なんだけど、この曲は曲の頭からラスサビに至るまで、ずーっと“黄金の1行″が続くのだ。

俺の知る限り、そんな曲は『名もなき詩』以外には無い。

そして、その圧倒的な歌詞を締めくくる言葉が、“この「名もなき詩」を いつまでも君に捧ぐ“なのが本当に凄い。

どんな名曲もいつかはナツメロになっていき、そのタイトルさえも忘れられていく。

それでも、人生の指針になるほど心を動かされたコトバというモノは、いつまでも心の1番大切な場所に残り、ピンチになる度に支えてくれる。

例え、それがとっくに忘れ去られた″名もなき詩“で有ったとしても。

J-POPの最高峰に燦然と輝き続ける名曲。

『愛はきっと奪うでも与えるでもなくて 気が付けばそこにある物 街の風に吹かれて唄いながら 妙なプライドは捨ててしまえばいい そこからはじまるさ』



5位:Simple

名盤『DISCOVERY』収録の珠玉のラブソング。

いつからかライブでこの曲を歌う時の桜井さんは、『君』=『ファン一人一人』という感じで、ファンへの感謝を込めて歌ってくれるようになり、Mr.Childrenファンにとっては、とても思い入れの深い曲になっていった。

10年先も20年先も、彼等の奏でる音と共に生きれたらいいな😊✨

『寂しい曲も 哀しい曲も 君と奏でればいいや 失ったものを さりげなく憂いながら 微かな戸惑いを そっと吐き出しながら』


4位:星になれたら

アルバム『Kind of Love』に収録されているこの曲は、桜井さんが親友であり恩人と言っても過言じゃない寺岡呼人さんと共作した曲。

呼人さんがたまたまアマチュア時代のMr.Childrenのライブを観ていなければ、その後桜井さんを呼人さんのツアーに同行させてくれてなければ、もしかしたら今のMr.Childrenは存在しなかったかもしれない。

ライブの時、2番の「何かに つまづいた時は 空に手をかざしてみよう この風は きっとどこかで君と つながっているから」という部分で観客みんなで一斉に空に手をかざす瞬間の感動たるやもう。。(ノд<。)゜。

『長く助走をとった方が より遠くに 飛べるって聞いた そのうちきっと大きな声で 笑える日が来るはず』


3位:1999年、夏、沖縄

吉田拓郎さんをイメージしてして桜井さんが作った曲で、歌い方もあえて吉田拓郎さんっぽく歌っている。

デビュー20周年、25周年という節目の年のツアーで演奏されており、それだけMr.Childrenの4人にとって大切な曲の1つなんだろうなぁ。

平和とは?自由とは?国家とは?家族とは?
この曲を聴く度に、当時の桜井さんの気持ちに思いを馳せ、胸がいっぱいになってしまう。

“世界一のお酒″=“必死で働いた後の酒″のフレーズには、必死で働いた事のある人なら誰もが共感してしまうだろう。
そしてこの曲は7位に選出した『NOT FOUND』のカップリング曲なのだが、「NOT FOUND(見つからなかった)」と歌った後に、「世界一のお酒を見つけました それは必死で働いた後の酒です」と歌うのが、あまりにもエモすぎると思うのです。


『最後の曲が終わり 音がなり止んだ時 あぁ僕はそこで何を思ったのだろう 選んだ路とはいえ 時に険しくもあり 些細なことで僕らは泣き笑う』


2位:ALIVE

ミスチル現象真っ只中に発売されたアルバム『BOLERO』収録曲。

世間一般から見るMr.Childrenのイメージと言えば、POP全開の華やかな楽曲や、胸を打つ前向きなメッセージソングや切ないラブソングが、ほとんどだろう。

もちろんそういう楽曲たちも間違いなく素晴らしいのだが、個人的にMr.Childrenの魅力が最大限に発揮されるのは、闇を纏ったダークな曲であると思っている。

この曲の、深い深い闇に堕ちていきながらも、微かに差し込む光に手を伸ばし、強い決意で歩き続ける、仏教の無常観にも似た歌詞は秀逸。
サウンド的にも、胸がザワザワするようなAメロBメロから、解放されたようなサビへの流れが本当に素晴らしい。

同時期に発売された代表作『深海』と比較される事も多い『BOLERO』だが、このALIVEが入っているというだけで、間違いなく名盤と言えるだろう。それぐらいの名曲。


『さぁ 行こう 報いはなくとも 救いはなくとも 荒れ果てた険しい道を いつかポッカリ 答えが出るかも その日まで魂は燃え』



1位:終わりなき旅

『けんりきが本気で選んだ独断と偏見によるMr.Childrenランキング【1992〜2001編】』
俺が1位に選んだのは、Mr.Children史上、いや日本音楽史上に残るスーパーメッセージソング『終わりなき旅』です!

世界中にメッセージソングと呼ばれる曲は数多あれど、これほど人の心を揺さぶり、勇気づける事ができる曲を、俺は他に知らない。

Mr.Childrenは節目節目でメンバー4人の演奏が際立つような、“ロックバンドMr.Children“を見せつけるような楽曲を発表する事が多い。

桜井さんの小脳梗塞による休業からの復帰第一弾シングルは『HERO』だったし、小林武史さんのプロデュースから離れてセルフプロデュースになった時には『未完』『足音〜Be Strong』を発表した。

それは“原点に立ち返る″という意味も有るだろうし、メンバー4人の絆を確認し合うという意味も有るのでは、と俺は感じている。

この『終わりなき旅』は活動休止を経ての再始動第一弾シングルなのだが、ライブで桜井さん、田原さん、ナカケーさんがJENを囲むようにして、4人が目と心と楽器で会話しながら全身全霊で演奏するアウトロは、そういう意味でもとても象徴的なシーンだと思う。

そして、1番からずっと「いいことばかりでは無いさ」と諦観したように歌われていたのが最後の最後で、「嫌な事ばかりではないさ 」と変わる。
人生に悩んだ事が一度でも有る者なら、心に響かないわけがない。

桜井さん曰く「この曲が、みんなの、皆さんの、お前らの曲で有ってほしい」というこの曲は、間違いなくMr.Childrenを愛する一人一人の、そして俺の曲です(ノд<。)゜。


『難しく考え出すと 結局全てが嫌になって そっと そっと 逃げ出したくなるけど 高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな まだ限界だなんて認めちゃいないさ 時代は混乱し続け その代償を探す 人はつじつまを合わす様に 型にはまってく 誰の真似もすんな 君は君でいい 生きる為のレシピなんてない ないさ』



以上!『けんりきが本気で選んだ独断と偏見によるMr.Childrenランキング【1992〜2001編】』でした。

桜井さん!田原さん!ナカケーさん!JEN!
デビュー30周年本当におめでとうございます。

ずっと誰一人欠ける事なく、30年もの間素晴らしい“シフクノオト″を届けてくださり、ありがとうございます!
現在行われているツアーのタイトル通り、半世紀まで、いやそれ以降も、ずっと応援させてくださいね。


次回は紆余曲折の末、Mr.Childrenの存在を絶対的なモノにした期間と言っていい【2002〜2011編】です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊


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