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『スガシカオデビュー27周年記念「スガ+森で作った数々の名曲を、ストリングスで味わう会」in TOKYO DOME CITY HALL 』レポ

2月26日行ってきました!

『スガシカオデビュー27周年記念「スガ+森で作った数々の名曲を、ストリングスで味わう会」in TOKYO DOME CITY HALL』‼︎✨✨

スガマニアの端くれとしてこのライブだけは何を置いても参加したいと、同僚に無理を言って休みや残業を変わってもらい(感謝)、無事に参加できたこの日。
会場に到着すると、まずはグッズ先行販売の列に並び、お目当てのワイングラスセットをGet😊

久しぶりにお会いできたスガ友さんたちと楽しくお喋りしている間にあっという間に開演時間が迫り、会場内へ。

今回の俺の座席はステージから見て左側の第1バルコニー(1階スタンド)1列目の端っこ。
つまりスタンド席で1番ステージに近い席だが、正面からスガさんや森さんを観られないという席でありました😅

3階までビッシリ埋まった会場。スガさんの27周年、久々の森さんとの共演を祝福する準備が出来上がった場内の客電が落ち、ステージに照明が当たり、さぁいよいよ開演!

『アイタイ』のイントロの同期音がリフレインする中、ステージにストリングスチーム、そして森俊之さんが登場し、大きな拍手が沸き起こる。
そして更に大きくなる拍手に包まれながら、我等がスガシカオ、東京ドームシティホールのステージに見参‼︎✨

スガさんのこの日の衣装は薄いゴールド?のシャツに黒パンツ。
ステージ手前のマイクスタンドより少し後ろの一段高くなったステージにスガさんが立ち、始まったのはやはり、、

1.アイタイ

スガさん、まさかの歌い出し入れず😱
それでも気を取り直して「♪手を握られたりするのキライ 放っておかれるのもキライ めんどくさいって自分でも思う♪」と凛とした声で歌い始めたスガさん。

真っ赤な照明が幻想的で、1曲目から引き込まれていく。。
この日も花粉が凄くて、スガさんの花粉症を心配していたので、大丈夫そうなのにホッとしました😊

『自分みたい じっとしてる蜘蛛大キライ 五月蠅い虫も好きじゃない ねぇ 世界って どうしてこう残酷なの?』


ステージ前方のマイクスタンドまで出てきたスガさんがマイクを握る。

スガさん(以下“スガ”)「スガシカオ27周年記念『スガ+森で作った数々の名曲を、ストリングスで味わう会』にようこそ!スガシカオです!」

観客大歓声!&大拍手‼︎

スガ「今日はね、いつものライブとは違う、特別編成でお届けします!まずは、メンバー紹介しますね。チェロ!奥泉貴圭‼︎ビオラ!三品芽生‼︎バイオリン!渡邉栞‼︎そしてこの人、バイオリン!今野均‼︎」

観客拍手‼︎

スガ「そして、今日の準主役。キーボード!森俊之‼︎」

割れんばかりの拍手が沸き起こる場内。
俺の左隣のお姉様方もそうでしたが、森さんファンも多数来場されてた模様😊

スガ「そしてボーカルはスガシカオです!今日は本当に耐え難いぐらい地味〜なライブになりますw盛り上がるような曲もありませんし、煽る事もありません(笑)。あ、だからずっと座ったまま聴いていただいても、全然構わないので(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「それでは次の曲行きます。凄く懐かしい曲です。」 

始まったのは、俺が「今日演ってくれたらいいなぁ。」と密かに願ってた、この曲でした。

2.ぼくたちの日々

1曲目の『アイタイ』から2曲続けて、俺が”スガシカオの声が映える名曲“50曲に選んだ曲で、凄く嬉しかった。
あの記事をnoteに書いて、本当に良かったと思った。

スガさんの歌声が良すぎて、素晴らしすぎて、早くも涙が溢れてきて止められなかった😭

『今、ぼくらの声は カラカラと 乾いた音をたてて すり減っていく すり減っていく』


まだ涙も乾かないうちに、森さんのウーリッツァー(エレクトリック・ピアノ)の音が鳴り響き、始まったのはスガシカオの代名詞と言っていい名曲中の名曲。

3.黄金の月

スガ「♪ ぼくの情熱はいまや 流したはずの涙より 冷たくなってしまった♪」

歌い出しからゾクゾクッとした。
このアレンジだと歌詞の切なさがより浮かび上がり、胸の中にジワジワと沁みてくる感覚になった。
ストリングスの音色の美しさにも打ちのめされたな。。

『ぼくの未来に 光などなくても 誰かがぼくのことを どこかでわらっていても 君のあしたが みにくくゆがんでも ぼくらが二度と 純粋を手に入れられなくても 夜空に光る 黄金の月などなくても』


感動覚めやらぬ場内に、身体を揺らさずにはいられないビートが刻まれ始めた。
こ、、、この曲は‼︎‼︎

4.これからむかえにいくよ

超名盤『4 FLUSHER』収録の名曲!
スガさんのファンキーな歌声に、森さんのグルーヴィーなキーボード、更にカッコ良すぎるストリングスの演奏が、まるでバトルをしてるかのように、それでいて驚くほど息がピッタリで、、
アコギとピアノとストリングスだけなのに、何このファンキーさ!ヤバい!超カッコいいんですけど!
立ち上がって踊りまくりたい衝動を必死で抑えながら、座ったまま腰で踊りました😆

曲が終わった瞬間、「ヒュー!」の声の嵐と大拍手‼︎✨✨

『ねぇ今すぐ ぼくの部屋にきて 今すぐ 何もなかったことを証明してよハニー』


ここでストリングスチームは一旦退場。ステージにはスガさんと森さんの2人だけが残った。

スガ「ここからしばらく、森さんと2人だけで演りますね。」

観客拍手!

スガ「まぁ、今日はせっかく森さんとガッツリ一緒に演るので、思い出話なんかも話しながらいきたいと思うんですが。付き合い長いからね〜。森さんの方が先輩なんだけど、昔から俺はよく森さんにちょっかい出すと言うか、よく弄ってたんだよね。森さんの事、”教室でウ●コ漏らしちゃうタイプの人”とか呼んでたしね(笑)。」

森「(苦笑)。」

スガ「俺と森さんが初めて一緒に演ったのは、さっき歌った『黄金の月』なんだけどさ。覚えてる?あの時の事。」

森「覚えてる覚えてる。」

スガ「確かほら、、クローバー商会!(昔のスガさんのプライベートスタジオ)あそこだったよね?」

森「そうそう。タバコの煙が充満してるスタジオ(笑)。」

スガ「キャハハハハ(笑)。みんなタバコ吸うし、レコーディング終わる頃には数時間で灰皿が吸い殻で山盛りになるんだよね〜。不衛生だったよねww」

森&観客「(笑)。」

スガ「みんなタバコにコーヒーがお決まりだったから、缶コーヒーが山積みになって置かれてて・・・クソ汚ねぇスタジオだったよねw」

スガ「でさぁ、『黄金の月』のデモテープを森さんに聴かせたのね。”今度この曲で行こうと思ってるんですけど“って。そしたらその場でアレンジ始めちゃってさ。イントロとか、もうほぼほぼ今の完成系をその場で作っちゃって。もうすぐに“僕と一緒にやってください“ってお願いしたよね。それから、今に至るまでずーっと僕と一緒に音を作り続けてくれています。」

観客大拍手‼︎

スガ「そういや森さん今何歳だっけ?」

森「えっ?」

スガ「いや、森さん何歳になったんだっけ?って思ってさ。」

森「今年の12月で60歳・・・還暦を迎えます。」

観客拍手‼︎

スガ「マジで⁉︎森さんが還暦とか時の流れを感じるよね。俺、2個下だもんね。・・・そっか、還暦かぁ。。まぁ、俺はまだまだ先の話だけど(笑)。」

森「あと、たった2年じゃん!w」

スガ&観客「(笑)。」

5.フォノスコープ

そうか、この曲も森さんと作ったのか。
自分の認識してる以上にいろんなスガさんの曲に森さんが関わっている事に、少し驚きながら身体を揺らしていました。
あっ、着席のままだけど、「1・2・3・4・5!」のカウントはしっかりやったよ!✨
何故か、自分の初スガシカオライブの時に、カウントについていけずにアワアワしちゃった事を思い出した(笑)。

『例えば どうしようもないくらい 出口のない夜
誰かの言葉で もう迷ったり 失ったりしたくない』


スガ「ずっと同じ場所で歌ってたら見飽きちゃうんで、今度はこっちで歌うね。」

スガさんが、また後方の一段高くなったステージに。
今度は用意された椅子に座り、いかにもアコースティックライブの雰囲気だ😊

スガ「えっとね。。実は先日、震災があった石川県の加賀市と七尾市にボランティアに行って歌を歌ってきたんですね。」

観客大拍手‼︎

スガ「それで、ただ行って歌うだけじゃアレなんで、地元の自治体の人にお願いして街を回らせてもらって。加賀市はそこまで被害が大きくは無かったんだけど、七尾市は結構酷い被害で建物とかもかなり倒壊しててさ。。で、避難所になってる公民館とかを借りて歌ってきたんだけど、何しろいつものお客さんと違ってだいぶ年齢層が高くてさ(笑)。俺の曲ばっかり歌っても知らないだろうから、皆さんが知ってそうなカバー曲を歌ったんだよね。『仰げば尊し』とかジュリーの『勝手にしやがれ』とか。」

スガ「あ、一番ウケたのは水前寺清子さんの『365歩のマーチ』ね(笑)。これはバカ受けでしたよ(笑)。で、1日3公演とか演ったんだけど、2日目に児童館で歌ったんだよね。そしたらさ、やっぱり小さい子供たちがいっぱい居るわけですよ。で、マットみたいなのを敷いて、お客さんはそこに座って聴いてくれるんだけどさ。前の方にズラッと子供たちが並んでて、その後方に大人たちが居る状態でさぁ。これね、、どう考えても子供たちスガシカオを知らないじゃない(笑)。」

観客「(笑)。」

あぁ、確かに😅
困った時の『夜空ノムコウ』『Real Face』も・・・小っちゃい子らは知らないだろうな💦

スガ「かと言って365歩のマーチも当然知らないだろうし(笑)。今まで使ってきた武器が何一つ使えない状態でさ。で、本番直前に『アンパンマンのマーチ』の歌詞とかコードとか調べてさ。これだったら喜んでくれるかなって思って歌ったんだよね。」

スガ「♪ そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ胸の傷が・・・♪」

おぉ!歌ってくれるのか!と観客が手拍子を始めるも、、さすがに一節だけでした😆

スガ「でね。俺としては子供たちが一緒に歌ってくれたり、立ち上がって喜んでくれたり・・・みたいなのを想像してたんだけどさ。。無反応、、なんだよね(苦笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「もう、どっちらけ(笑)。何かみんなポカーンとしててさ。歌い終わっても拍手もしないし、、ホント無反応でさ(苦笑)。で、”あれっ?みんな今の歌知らなかったかな?💦おじさん結構頑張って歌ったんだけどなぁ〜(笑)”って言ったらさ。端っこに座ってた女の子が、たぶんお母さんに“知ってるって言いなさい!“とか言われたんだろうね。”わたし、その曲知ってるよ!“って言ってくれたんだよね。何か、なお惨めになるという。。(苦笑)」

観客爆笑‼︎天才スガシカオを持ってしても子供には勝てなかったって事ですね🤣

スガ「・・・という事でトラウマになったんで、僕がアンパンマンを歌う事は、もう二度と無いでしょうw」

観客「えーーーっ⁉︎(笑)」

めっちゃ面白かったけど、何か切なかった😂
もしかしたらアンパンマンを好きな世代とは少し違う年頃の子どもたちだったのかも・・・とか思いました😂

いや、でも優しい金髪のお兄さん(け、、決してオジさんなどでは。。😅)が何か歌いにきてくれて、お父さんやお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんが嬉しそうに手拍子したり、感激して涙を流してたって事、その子たちはずっと忘れないと思うな。
そう俺は思いたいです😂

そんなエピソードの後に始まったのは、スガシカオ史上最上級と言っていい名バラード。

6.愛について

アコギとピアノのみのこの日のアレンジが、ホントにホントに素晴らしかった。痺れた。。


スガ「次の曲は下町シリーズなんだけど、、森さんのアレンジが素晴らしい曲です。この曲は、、誰(のオマージュ)だったっけ。。」

森「カーティス!」

スガ「そうだ。カーティスだカーティス!カーティスメイフィールド‼︎カーティスメイフィールドみたいな曲にしたいなぁ〜って2人で盛り上がって作った曲だよね。いやー、懐かしいなぁ〜(笑)。」

ホントに懐かしそうに顔を見合わせて笑い合うスガさんと森さん。こんな楽しそうなスガさんの姿を見ているだけで、こっちも幸せな気分になってくる😊

スガ「という事で、その曲を。『黒いシミ』という曲を聴いてください。」

7.黒いシミ

この季節にピッタリな選曲。
スガさんが”下町シリーズ最高峰”と言うだけあって、スガさんの生まれ育った街の情景や空気や匂いだけじゃなく、スガさんの当時のリアルな心情まで伝わってくるような楽曲。

観客みんな、静かに聴き入りました。。

『ぼくの足がからんで 道に倒れるまで走ったら この街の向こうへ 自由へ 君を連れて行けるかな たぶん 春の夢のように』


またステージ先端のマイクの前に戻ってきたスガさんが、ゆっくりと喋り始める。

スガ「えー、、実は昨日父親の23回忌法要でさ。1人で行ってきたんだけど。”あぁ、もう22年にもなるのかぁ“って思ったんだけどね。。」

そうか。。スガさん、復興支援ライブもあり、お父様の23回忌もあり、今日の27周年記念ライブもあり・・・本当に怒涛の1週間だったんだな。。
ただ、「1人で」って仰ったのが少し気になった。ヤグルトさんお元気なのかな。。

スガ「で、次に歌う曲はそんな父親が末期癌で入院してた病院に、俺が見舞いに行った時の事を書いた曲です。この曲書いた時俺、物凄く忙しくてさぁ。ラジオとかも週に3本とかやってたもんね。他にもプロモーションのメディア出演やら雑誌のインタビューやらで、もう朝から晩までスケジュールビッシリで。」

静かに聞き入る観客。

スガ「で、木曜日だけラジオの仕事は入ってるんだけど午前中は何も無くてさ。木曜の午前中だけ休めるから少し遅くまでゆっくり寝てから、父親の見舞いに行くのがルーティンになってたんだよね。でも俺、病院が凄く苦手でさぁ。病院独特の薬の匂いと、病院食の何とも言えない匂いと、”死の匂い”で気分が重くなってくるって言うかさ。。」

スガ「なので見舞いに行くんだけど“大丈夫?まぁ、また来るね”みたいに言って、早々に逃げ帰る・・・みたいなさ。そんな自分に凄く罪悪感を感じて、何かタマラナイ気持ちを歌詞にして曲を作ったんだよね。でもね、、なまじ作詞の才能が有るからさ(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「才能無かったら何か普遍的なさぁ。“父親が死んじゃう。悲しい”みたいなのになっちゃうんだと思うんだけど、何せ才能があるもんだからさぁ(笑)。自分の中のグズグズした感情とか罪悪感とかを針の穴を通すくらいドンピシャな表現でズバッと言語化しちゃったんだよね。。俺の中では今までで一番よく書けた歌詞だと思っているんだけど。。」

スガ「”数えきれない未来と 数え足りない思い出と“ってフレーズがあるんだけど、この曲を1人部屋の中で聴いた時にさ。”あぁ、親父死ぬんだなぁ。。”って思ったんだよね。。作った当初はライブでも歌ってたんだけど、あまりに上手に書けすぎて歌ってて辛くなっちゃうんで、最近はずっと歌って無かったんだけど、今日は森さんが居るから。この曲はレコーディングの時も森さんにオルガン弾いてもらってるんだけど、日本でこういうレゲエ調の曲をオルガンで弾きこなせるのは森さんしか居なかったんだよね。なので今日は久しぶりに森さんとこの曲を演ります。」

スガ「・・・あと、この曲レコーディングする時にディレクターの高橋さんに、“この曲はできるだけ明るく歌え“ってアドバイスされたんだよね。明るく?って当時は意味が解らなかったんだけど“歌う方が先に曲に入り込んじゃったら、聴いてる人が入ってくる隙間が無くなっちゃう。聴いてる側が先に曲の世界に入り込むまでは歌う側は冷静に歌わなきゃいけないよ“って事だって思って。なるほどなって思ったんで、今日もなるべく明るく歌います。『木曜日、見舞いにいく』」

8.木曜日、見舞いにいく

SNSでスガさんが、リハでの森さんの超絶オルガンプレイを投稿していて、その時に森さんが弾かれていたのが、まさにこの曲のイントロだった。
だから演ってくれるんだろうな、、とは思っていたんだけど・・・もう本当に途中から涙止まらなくなった(ノд<。)゜。

スガさんの歌声と森さんのオルガンを聴いているうちに、周りの観客の存在を忘れ、まるで自分Hitoriに歌ってくれているような錯覚を覚え、更に“歌詞の中にある風景”が目の前に見えているかのようだった。

ただただ素晴らしかった。

『あなたがもう言葉にしなくても ぼくにはわかるから・・・ 続いてゆく全てのことが 永遠じゃないこと』

場内に響き渡る感動の拍手はなかなか鳴り止まず、次の曲にいってしまうのを惜しむかのようでした。。


9.痛いよ

ダメだよスガさん。この曲順は。。
スガさんのMCと『木曜日、見舞いにいく』の感動で、さんざん泣いた後に胸を抉るようなこの曲は。。😭

『めんどくさい人でしょう? 誰も助けてくれない ずっと痛いよ あなたも もういないしね』


今野さん率いるストリングスチームがステージに戻って来るのを待って、スガさんが喋り始める。

スガ「え〜、、次に演る曲は『気まぐれ』って曲なんですけど、凄く自堕落な大学生くらいのカップルの歌です。毎日毎日昼ぐらいに起きて、飯食って、エッチして、夜遅くに寝て、昼起きて、またエッチして、、みたいな。」

観客「(笑)。」

スガ「1番はそんな2人の自堕落な生活を描いてるんですが、2番になると少しずつ歌詞の景色が変わっていきます。この歌詞はダブルミーニングになっていて、この普通の大学生カップルの話でもあるんですが、もう一つは911の同時多発テロの事を歌っています。」

軽くどよめく観客。
俺も、そんなエピソード見た事も聞いた事も無かったから、聞きながら凄く驚いていました。。

スガ「”めんどくさいから話し合いとかしないよ 壊してしまうほうが楽だし“ってのもそうなんだけど、あの歌詞に出てくる“先回りしないと君のことまで 笑われてしまう”の”君”っていうのは、曲の主人公の彼女の事でもあるんだけど、もう一つは“その国の神様”の事でもあるんだよね。やられる前にいつも先回りしないと、自分の大切な神様という存在が揺らいでしまう。。あの凄惨な光景をテレビで観ながら、そんな事を思ったんだよね。。」

珍しく曲説するスガさんをジッと見つめながら、俺は思わず「天才だ。。」とつぶやいた。

そうか、、「この世界の憂鬱」。。「いつか捨てた勇気」。。そうか、そうだったのか。。

スガシカオは凄い。なんて凄い歌詞を書く人なんだ。。

スガ「そんな大学生の日常も、あんな国同士の争いも、同じ空の下で起きてるんだよっていう対比を描いた曲です。『気まぐれ』。」

10.気まぐれ

狭い部屋の中だけで、曲の主人公の脳内だけで物語が完結してしまう、そんな曲がスガさんの作る曲には沢山あって。
それは如何にもスガシカオらしいなぁと思っていたし、この曲はその最たるモノだと、ずっと思っていた。
ただ、2番の歌詞がとてもとても重くて、不穏で、凄く悲しくて、胸を騒つかせる。

だから、この曲は物凄く好きな曲なんだけど、聴くのにエネルギーを要する曲だとも、ずっと感じてきたんだ。

初めてスガさんの口から歌詞に隠された深い意味が明かされ、その上で聴くこの曲は、間違いなくこの日のハイライトだった。

スガさんの凛とした歌声と胸を引っ掻くようなギターの音色、スガさんの歌とリスナーの感情に優しく寄り添うような森さんのピアノ、美しいんだけど不穏なストリングスの音色。。

全てが、とてもとても素晴らしかった。

『この世界の憂鬱に 垂れ流したヒクツに いつか捨てた勇気に ぼくらが愛した歌に 同じ朝が来る・・・』

大きな大きな感動と感嘆の拍手が、場内に響き渡りました。。


スガさんが森さんと視線を交わしながら、ゆっくりとカウントを数える。
スガ「1、2、3、4・・・」

始まったのは、、名盤『Sweet』収録の、あの懐かしい曲。

11.ふたりのかげ

ラブソングなのに、何でこんなに鬱々とした気怠い空気が漂う曲なんだろうか。

「たぶん、もうすぐこの恋は終わってしまう」事を悟っているかのようなスガさんの穏やかだけど切ない歌声と、サビから一気に4パート全て入ってくるドラマチックなストリングスのフレーズに聴き惚れてしまった。。

『ぼくでは涙を うまくぬぐえない 帰りの道 かげはひとつだけ』


次に始まった、日本音楽史に燦然と残り続ける名曲中の名曲。

12.夜空ノムコウ

森さんと一緒に作った曲を中心に演るライブという事で、『黄金の月』とこの曲の2曲は絶対に演るだろうな、と予想してはいたんだけれど、この日もやはりこの曲が始まった瞬間、場内の空気が変わったのをハッキリと感じた。

先程MCでも話していた被災地訪問ライブでも当然のように歌われたこの名曲を歌うスガさんを見つめながら、もしあの時SMAPにスガさんがこの詞を書いてなければ、日本の音楽シーンは今とは全く違ったモノになっていただろうな、、なんて事を思っていた。

スガさんの人生も、SMAPの運命も、もっと言うならボクたちリスナー一人一人の生き方も、今とは全然違っていたに違いない。

この曲に携わった全ての人の未来が今より素敵なモノでありますように。。

何故かそう願わずにはいられなかった。
願わずにはいられなかったんだ。


夜空ノムコウの余韻が残る場内に、スガシカオ史上・・・いや、独断と偏見で言わせてもらうなら日本音楽史上最上級の、あの超名曲が始まる。

13.アストライド

いつも以上に感情が込められた歌声に、コテンパンに打ちのめされてしまった。凄かった。

スガさんは後日メルマガで「押し殺したようなテイク」と仰っていたが、俺にはこの歌詞を、このメロディーを、この歌を届けたい!っていうスガさんの気持ちがビンビン伝わってきて、何かもう涙が溢れてきて止められなかった。

たぶんだけど、被災地の皆さんを想って、届いてほしくて、歌ってるんだと思った。

“困難だって 超えていけるよ 倒れたって 諦めちゃだめさ 君が思う世界へ まず一歩 歩き出すんだ”

いろんな困難を乗り越えてきたスガシカオが歌うからこそ、そのコトバは魂の込もった銃弾のように、まっすぐに胸を撃ち抜くんだ。

逆光のような美しい照明が後方からスガさんの姿を映し出し、それはまるで後光が差してるかのようだった。

スガさんが客席をジッと見据え、歌う。

スガ「♪ なんでなんで ぼくらはいつも どうして うまくいかないことばかり それがぼくたちの かけがえない明日になるんだ 何度だって やり直せばいい 何度だって 恥ずかしくはないよ 君が思う世界へ まず君が歩き出すんだ♪」

会場を震わせるぐらい沸き起こった大きな大きな感動の拍手は、なかなか鳴り止みませんでした。。😭


スガ「エネルギー消費する歌ばっかり続くから、疲れちゃったよ(苦笑)。たいてい普通のライブだと、間で”ちょっと流しながら歌える軽い曲“みたいなの混ぜるんだけど、今日はもう強い曲ばかりなんで。」

た、、確かに。でも、スガさんがそんな事言い出すの珍しいな。
それだけ全身全霊で歌ってくれてるって事だと思いました😂

スガ「ちょっと休もう。森さん!何か話してよ。何か面白い話で繋いどいて(笑)。」←無茶振りにも程がw

森「ええっ⁉︎💦💦いや、、何話せばいいんだよ?(笑)」

スガ「思い出話しようよ。思い出いっぱい有んじゃん。」

森「いっぱいあるねぇ。。ライブも数えきれないぐらい一緒に演ったしね。」

スガ「うん。いつだったか大阪のライブでさ。全っ然盛り上がらなかった事有ったじゃん?森さん楽屋に帰るや否やゴミ箱ガーン!って蹴っ飛ばして”どないなっとんねーん!”みたいなね(笑)。荒くれてましたねw」

森「若かったしね(笑)。」

スガ「(大阪は森さんの)地元だから尚更ムカついたんだろうね(笑)。」

スガ「あっ!そうだ!●●●●(店名)覚えてる⁉︎新人アーティストは最初事務所から“10万枚(CDが)売れたら●●●●の豪華なお弁当頼んでもいいって言われるんだよね。でも俺はデビューから『ヒットチャート(をかけぬけろ)』→『黄金の月』→『ドキドキしちゃう』とか出したんだけど、なかなか10万枚行かなくてさ。いつも2個ぐらいランク下の唐揚げ弁当みたいなのなんだよ。で、何でか解らないけど『Clover』が10万枚以上売れたんだよね。」

スガさん「何でか解らないけど」って、、もう!そりゃCloverが名盤だからですよ‼︎😂

スガ「で、やーっと食べられた●●●●のお弁当、美味かったよねー!」

森「めっちゃ美味かった!最高だったね😊」

スガ「あそこ、もう無くなっちゃった(閉店した)んだよね。」

森「えっ⁉︎嘘!」

スガ「ホントホント。俺、最後食べに行ったもん。“よくレコーディングに来てた人ですよね?”って覚えててくれたよ。」

森「誘ってよ〜。そっかぁ。。残念だなぁ。。」

スガ「(観客に向かって)あっ、何かすいませんね。こんな(身内)話ばかりしてw」

いえいえ!めちゃ楽しそうなスガさんが見られて、むしろ嬉しいですよ!😂

森「武道館も思い出に残ってるよね〜。」

スガ「武道館ね!そうそう、俺デビューして1年半ぐらいで武道館やってるんだよね。それまでバナナホールとかでしか演ってなかったのに、いきなり武道館だよ(笑)。そりゃ荷が重いって!」

森「あの時は終わってから(バンドメンバー)全員“ハァ〜ッ”(ため息)ってなったよね(笑)。」

スガ「歌も演奏も完璧だと思ったのに、全然盛り上がらなくてさぁ。終わって即反省会だったよね(苦笑)。まぁ、完全に我々の力量不足ですよ(笑)。で、その後10周年で2度目の武道館やったんだけど、その時はインフルエンザになっちゃって、フラフラの状態でやったんだよね。。(苦笑)でも、スキルは上がってたんで、ライブはめちゃめちゃ盛り上がって見事にリベンジを果たしました!」

観客拍手‼︎

森「ユニバーサルのスタジオも思い出すよね。」

スガ「あぁ!地下のね!労基法とかちゃんとして無かった時代だったから、深夜もずーーっとレコーディングしてたからね。そしたら、夜中に勝手にドアが開いたりするんだよね(苦笑)。」

そ・・・それはオカルト的なヤツですかね。。ヒィッ😱

スガさんがこんなに内輪の思い出話をするのを初めて見たし、何より終始スガさんが楽しそうで嬉しそうで。

それだけ森さんと紡いできた思い出の一つ一つは、スガさんにとって特別な宝物のようなモノなんだろうな。

そんな事を思いました。

スガ「じゃあ、そろそろ行こっか!うわっ!これ、この編成で演っちゃうのヤバくない?これ凄いな〜(笑)。」

えっ?何何?何演ってくれるの?って思ってたら、始まったのはマニアならテンション爆上がりの、この曲でした😊

14.ストーリー

ストリングスが異常なくらいカッコいい!
いや、もうこれって立ち上がっていい時間帯なんじゃありませんかね?💦座ったままだけど腰でずっと踊ってました😂
「1つずつ!1つだけ!」は、ステージのスガさんに向けてもちろん人差し指を全力で突き上げました😊

『そしてぼくらは立っている 同じ世界に立っている かわっていく心 かわらない願い』


そしてそして、スガシカオのライブには欠かせない、スガシカオの声が最もセクシーに聴こえる最強アッパーチューンが始まり、更に跳ね上がっていく場内の熱気!

15.19才

いつものライブのロックアレンジじゃない19才。
このストリングスとキーボードでのアレンジが超絶カッコ良かった!✨✨

森俊之というミュージシャンが凄い音楽家、凄いキーボーディストである事を前提で言うが、森さんを凌ぐ技術を持ったミュージシャンは存在するかもしれない。
でも、こんなにスガシカオの声が映えるキーボードを弾ける人は、日本中、いや世界中探しても居るわけがない。
スガシカオと森俊之という、この稀有な才能を持つアーティスト2人が出会ったのは間違いなく運命だったんだな。。

そんな事を思いながら、大好きな19才のグルーヴに溺れていました😂

『ククククロアゲハチョウの様に 誇らしい羽根で飛びたい クククくだらないって言わないで そんな人生がいいの いいの・・・』


盛大な拍手と、あちらこちらからヒュー!の声が飛び交う中、嬉しそうな笑顔で観客に軽く手を振り、スガさんたちは一旦退場。

程なくして、アンコールを求める熱い拍手が場内いっぱいに広がる。
もちろん俺も、スガさんへの感謝の気持ちを込めて、力いっぱい拍手しました😊✨

そして、再びステージに照明が当たり、大歓声と盛大な拍手に迎えられ、東京ドームシティホールのステージにスガシカオ&森俊之&今野均ストリングスカルテット、再登場‼︎✨✨

スガ「みんな、ありがとう〜!今日で俺はデビュー27周年を迎えたんだけど、27年目にまさか森さんと一緒にこんな景色が見られるとは夢にも思ってなかったです。」

森「ホントだね〜。」

スガ「それではアンコールいただいたんで、もう少し演ります!」

en1.Progress

ドキュメンタリー番組の1テーマソングだった曲が、いつしか全ての頑張る人への応援歌となり、

東日本大震災の際には被災された方々の心に寄り添い、あと一歩だけ踏ん張る勇気を与え、

スガさんの独立時代には、逆風に晒されるスガさんを支える守り神のような存在になり、

スガマニアだけではなく本当に沢山の人の心に刻まれ、勇気づける曲になった。

この日、凛とした表情でこの曲を歌うスガさんを見つめながら、1ファンとして本当に本当に誇らしい気持ちになったんだ😂

スガ「♪あと一歩だけ前にーーーーー‼︎♪」

この一生の思い出に残るようなライブが終わっていくのを惜しむかのように、ここでいつも以上に溜めるスガさん。

無数の「ヒュー!」の声が飛び交う中、ニヤリと笑ってスガさんがマイクに近づく。。

スガ「♪進もう♪」


大きな大きな拍手がなかなか鳴り止まない中、スガさんが叫ぶ。

スガ「よっしゃ!それじゃ次は元気なのいこっか!午後のパレードーーーー‼︎」

en2.午後のパレード

もう我慢できない!とばかりに一斉に立ち上がる観客一同!
俺、1階バルコニー席の誰よりも早く立ち上がった自信あります!✨←たぶんスガマニアみんなそう思ってる笑

今まで抑えてた弾けたい衝動を一気に爆発させるくらい踊りまくった!\(^o^)/✨✨

少なくとも終演後、真向かいのバルコニー席に居た友人に「午後パレの時、めっちゃ楽しそうだったね!」って言われるくらいには弾けてました🤣

『きっと明日は君の街へ パレードが ほら やってくる 胸躍るリズムに乗って 夏はまだ終わらない』


スガ「みんなありがとうー!盛り上がったね〜‼︎えーっとね、最後にもう1曲だけ演りたいんですが、、この曲は萩田光雄先生にストリングスのアレンジをしてもらった曲なんだよね。森さんと一緒にやり始めた当初から、“いつか萩田光雄先生にアレンジしてもらえたらいいね!“って2人でよく話してて。」

スガ「萩田光雄先生って、久保田早紀さんの『異邦人』とか作った人ね。他にもいっぱい有名な曲作ってる凄い人なんだけど。で、割とすぐ叶ったんだよね(笑)。」

森「言ってみるもんだって思ったよね(笑)。」

スガ「萩田先生に話持っていったら、何かあっさり”あぁ、いいよ〜”って受けてくれて。で、最初にアレンジしてもらったのがさっき演った『ふたりのかげ』って曲でさ。これがメチャメチャ素晴らしいアレンジでもう感激したんだけど、今日はそのスコアを完全再現してお届けしました!」

観客拍手‼︎

スガ「で、調子に乗ってもう一回萩田先生にオファーしてみたら、またアッサリとOKしていただけて(笑)。でね、弦以外のアレンジは森さんがやってるんだけど、この人萩田先生に渡す前に、完成形みたいなアレンジ作ってきちゃって。」

森「(笑)。」

スガ「“えー、これに萩田先生にストリングス入れてもらうの?”ってビクビクしながら先生に聴かせたのね。そしたら“・・・これ、誰がアレンジしてるんだ?”って言われて森さんが“あっ、僕です”って言ったらさ。“キミはなかなか解ってるな!”だって。萩田光雄先生に“解ってるな!“って言われたんだよこの人!」

観客大拍手‼︎✨
森さんも嬉しそうにペコリとお辞儀😊

スガ「それでは、森さんが褒められたその曲を、これも萩田光雄先生のスコアを当時のままに完全再現してお届けします。。『坂の途中』という曲です。」

en3.坂の途中

スガさんは自身のラジオ番組でエンディング曲としてこの曲を使用したり、特別な思い入れをこの曲に持ってるんだろうな、とは何となく気付いてはいたんだけど、そんなドラマが有ったのか。。

盟友森俊之さんと共に、まさに「うしろを見ないで のぼった」日々の思い出がいっぱい詰まった曲だったんだと知れて、本当に本当に嬉しかったです😂

『あせらないで のぼること 坂の途中 もう息が 切れそうな時 電話をしてよ 休まないでのぼること 君ならできるよ』


大きな大きな暖かい感動の拍手が鳴り止まない中、スガさん、森さん、今野均ストリングスカルテットの皆さんがステージ前方に集まり、カーテンコール。

大団円の中終演・・・と思ったその時!
スガさんがイタズラっ子のような笑顔で喋り始める。

スガ「えーと、、実はね、最近新曲を作りまして。レバウェルっていう会社のCMソングになっているので、もう耳にされた方もいらっしゃるのでは無いでしょうか⁉︎」

観客大拍手‼︎
あっ、あまりにここまでのライブが素晴らしすぎて忘れてた!新曲演るって宣言してましたよねスガさん‼︎😂

スガ「いや、実はこの曲は今日ステージに居る、まさにこのメンバーでレコーディングしたんですよね!あとドラムの尚さん(沼澤尚さん)も叩いてくれてて、尚さんだけ今日は居ないんだけど、”このメンバー揃ってて、あの曲演んないの⁉︎”って話になったんだよね。」

観客拍手‼︎

スガ「いやいや、でもさ。俺年末年始ずーっとこの曲作ってて、やっと完成したのが1月21日くらいだったからさ。まだ全然歌も身体に入ってないし、今日は無理じゃね?とか思ったんだけどさぁ(笑)。このメンバーが揃うのってなかなか無いと思うから、せっかくだから歌います!」

観客大拍手‼︎

スガ「これがね、、メチャメチャいい曲でさぁ(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「この曲の歌詞にはモチーフになってるコトバが有って。1つは三島由紀夫の、“自分のためだけに生きて、自分のためだけに死ぬほど人間は強くない“って言葉で。“戦争中は『天皇陛下のため』『お国のため』って大義が有って、それを支えにみんな生きてきたのに、戦争に負けちゃってその大義を失った日本人は、これからは『一人一人が』『それぞれの』大義を見つけて生きていかなければいけない“って言ってて。その言葉が、俺には刺さったんだよね。」

スガ「で、もう一つはマツコ・デラックスさんの言葉なんだけど。これね、、マツコさんがニートの若者たちと討論する番組が有ったんだよね。で、ニートの子たちが”毎日ゲームばかりしてるっすよ””働きたくは無いっすね“みたいに言うのよ(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「そしたらマツコさんがね、”じゃあアンタたちに聞きたいんだけど、アンタたちが心の底から『生きてるって実感できる時』ってどんな時?ゲームで高得点出した時なの⁉︎“って聞いたんだよね。するとニートたちが黙り込んじゃってさぁ。」

スガ「”言っとくけど私はどんなに美味しいモノ食べようと、どんなに趣味で好きな事を楽しもうと、生きてる実感なんて全く感じないわよ。誰かの役に立てたりとか、自分のした事や言った事で、誰かの人生がほんの少しでも良い方向に動いたんじゃないかって思えた瞬間、初めて私は『あぁ、私は生きてるんだ』って思うよ。”って、そんな事を言ってたんだよね。」

静かに聞き入る観客。

スガ「そのマツコさんの言葉は本当にスゲェ刺さってさ。そう言えば俺もいつも、そんな思いで音楽作ってるわって思ったんだよね。。」

スガ「この曲作ってる最中に能登半島で震災があってさ。で、ボランティアに行って。で、ボランティアで歌うのって1日3公演で2日で6公演とかやるわけですよ。いつものライブだったら、そんなキツいステージとてもできないんだけど。」

スガ「でも今回は完全なボランティアだから勿論食費も交通費も自分で出して行ってるじゃない?100%人のためだけにやるライブ。そしたらさ、、6公演だろうが、いくらでも平気で歌えちゃうんだよね。あぁ、自分のためだけじゃなく、誰かのために生きる事で”生きてるって実感する”って、こういう事なんだなって思ったんだよね。。」

自分のためだけじゃなく、誰かのために・・・。
小林武史さんが近年よく発言されてる“利他の心”って言葉を思い出した。
最近お二人の共演多い気がするし、何かしら共鳴し合ってるのかな。。

スガ「誰かのためになる事を願って作ったこの曲が、あなたの明日をほんの少しでも光らせる事ができますように。そんな思いで歌います。『あなたへの手紙』。」

en4.あなたへの手紙(新曲)

初めてフルで聴けたスガさん渾身の最新曲。
スガシカオの“光の象徴“と呼んでもいいくらい、優しい曲だと思いました。

どんな人にだって、人間の心にはキレイな部分とそうじゃないダークな部分が存在して。
スガシカオというアーティストが多くのファンたちを獲得した要因は、そのキレイじゃないドロっとした心を隠す事なく曝け出して歌ったからに他ならない。

実際、最高傑作との声も高い最新アルバム『イノセント』は、光と闇で言えば闇の部分が色濃く出ているアルバムだった。

だけど、スガシカオの世界観の中で闇の裏側には必ず差し込んでくる光があって。
闇が濃ければ濃いほど、その光も輝きを増すのだと思う。

素晴らしい曲でした😂

曲が終わった後でも、しばらく身動きできないほどの感動に包まれる場内。
一瞬間を置いてから、沸き起こる大きな大きな感動の拍手。

満足そうな笑顔で顔を見合わせるスガさんと森さん。

ステージ前方に全員集合し、今度こそ本当のカーテンコール😊

スガ「今野均ストリングスカルテット!奥泉貴圭‼︎三品芽生‼︎渡邉栞‼︎そしてこの人今野均‼︎大きな拍手を‼︎」

スガ「キーボードは森俊之‼︎これからも一緒にやろうね!ボーカルはスガシカオでした!どうもありがとう!」

観客「イェーーーーーイ‼︎\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/」

少年のような笑顔でガッチリ肩を組むスガさんと森さんがホントにホントに楽しそうで、嬉しそうで、この笑顔が観られただけでも東京まで遠征した甲斐がありました!😂

これからも一緒に。。この最強友情パワーに満ち溢れたライブ、ネクストに期待しちゃってもいいですかね!😂

森さんとストリングスチームがステージから先に去り、Hitoriステージに残ったスガさんが、ホントに幸せそうな笑顔でマイクを握る。

スガ「今日は本当にどうもありがとうございました!今年もいっぱいライブ演るからね!また会おうぜ!」

ステージ端までやってきて手を振ってくれるスガさんに、何度も「スガさん!ありがとう‼︎」と叫びました😂

スガさん!デビュー27周年本当におめでとうございます‼︎✨✨
最高のライブを、最高の歌をありがとうございました‼︎これからも、変わらずついていかせてください‼︎

森さん!今野均ストリングスカルテットの皆さん!スタッフの皆さん!皆さんのおかげで最高のライブになりました。ありがとうございました!
特に森さん今野さん・・・スガさんとの絆に心が暖かくなる素敵なライブを、演奏を本当にありがとうございました😊

あの日東京ドームシティホールに集まったスガマニアな皆様、音楽好きな皆様もありがとうございました😊
スガさんの唯一無二な歌声と歌詞が際立った、素敵なライブでしたね!

そしてそして、最後までこのレポを読んでいただいたそこの貴方。
そんな貴方にも、本当にありがとうございます✨

サンキューベイッ‼︎😉✨


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