戸籍謄本の証明をオランダ日本大使館で受け取る流れ
Sakuです。
在オランダ日本大使館へ、戸籍謄本の証明の受け取りに行ってきました。
申請から受け取りまでの流れをまとめます。
在オランダ日本大使館HP↓
情報は変わることがありますので、こちらをご確認ください。
また、情報が間違っていましたらぜひコメントをください!
1.事業主ビザ取得に必要な「身分事項に関する証明」
まず、なぜ戸籍謄本の証明を取ったかというと、
事業主ビザの取得に必要だからです。事業主ビザの申請方法を検索していて、この書類が要るという情報が得られました。
2.申請事由
例えば、オランダの滞在許可取得申請等のため、オランダ当局から、身分事項に関する証明書が要求される場合。戸籍謄(抄)本から内容を抽出して身分事項に関する証明書(出生証明、婚姻証明、未婚証明等)、又は戸籍記載事項全部の証明書を作成します。
↑大使館HP、「各種証明書」より
(私はワーキングホリデービザを取得することにしたため、ビザの取得には必須ではなくなりましたが、結婚の証明に要るかもしれないと思い、受け取りに行きました。)
事業主ビザの取得についての諸情報を読んでいると、
戸籍謄本の翻訳証明
が必要、というふうに書かれています。
なので私は、戸籍謄本を自分で翻訳し、翻訳証明申請書を送付しました。
ですが、「翻訳証明」ではなく「身分事項証明」が必要なようです。のちの手続きでわかりました。この点、確証がないので、間違っていましたらすみません。
お問い合わせすることをおすすめします。
2.(日本で準備)発行から6ヵ月以内の戸籍謄本
戸籍謄本の証明を申請するには、
・発行から6ヵ月以内のもの
が必要です。
私は前もって準備しすぎて、6ヵ月以前のものを添付し、断られました。3ヵ月以内のものも取ってあったため、それを再添付しました。
また、「未婚あるいは婚姻を証明する場合には3ヶ月」以内の婚姻受理証明書などが必要となります。私は日本で婚姻した際の証明書を添付しましたが、こちらも3ヵ月以前で断られました。
海外移住の準備は前もって進めたいものですが、あまりに早くに書類を取りすぎてもダメなんですね。
3.(日本で準備)戸籍謄本にアポスティーユを付ける
この「アポスティーユ」、国際結婚や海外移住以外ではまず聞くことがないでしょう。
↑外務省HP
公印確認,アポスティーユは,どちらも日本の官公署,自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のことです。外国での各種手続き(婚姻・離婚・出生,査証取得,会社設立,不動産購入など)のために日本の公文書を提出する必要が生じ,その提出先機関から,外務省の証明を取得するよう求められた場合,また日本にある提出先国の大使館・(総)領事館の領事による認証(=領事認証)取得に際して要求された場合に必要になります。よって,外国の提出機関あるいは駐日大使館・(総)領事館が求めている場合のみ申請をして頂くことになります。
日本で発行された書類を、海外でも使えるようにするため、外務省のスタンプが必要ということです。
HP「申請手続きガイド」に従っていけば分かります。
私は郵送で申請・受け取りしました。
本人が申請する場合、戸籍謄本の原本、申請書(HPからダウンロードして印刷・記入)、切手を貼った返信用封筒の3つを外務省領事局領事サービスセンターに郵送します。
1週間ほどで、アポスティーユなる紙とスタンプがついて返送されてきます。
これが「アポスティーユをつける」という作業です。
要注意なのが、海外あてには返送してもらえないので、日本で済ませておくことが大事です。
オランダに来てから必要になった場合、身内や友人による代理申請をしてください。この場合は先の3点セットに合わせて、委任状も必要です。
4.日本でやることについて一旦まとめ
オランダに来てからは戸籍謄本を直接取り寄せることも、それにアポスティーユをつけてもらうこともできません。
だから、これらの手続きは日本にいる間にこなす必要があります。
しかし、ただ前もってやればいいのかというと、前述のとおり戸籍謄本は6ヵ月以内のものに限るので、そのあたりうまくスケジュールを組んだほうが良いです。
戸籍が現住所とは違う市町村にあって、コンビニ交付には対応していない場合もあります。その場合は直接行くか、郵送で取り寄せとなりますが、その日数も加味しないといけません。
また、私の場合は沖縄在住だったので、アポスティーユをもらに東京や大阪へ行くことはできず、手段は郵送のみでした。
早すぎても書類の期限切れになるし、遅すぎてもオランダ行きに間に合わなくなるということですね。
5.(オランダで)戸籍謄本の「身分事項証明に関する証明」を申請
次はオランダに来てから。逆に言えば、ここから先はオランダに着いて以降しか手続きできないです。
大使館での申請は、発給までに約1週間かかります。
大使館へすぐ行ける方は申請、受け取りと2回大使館へ行けると思いますが、
私はArnhemという町におり、大使館のあるDen Haagへ行くには距離があるため、郵送での申請に挑戦しました。
遠方にお住まいなどやむを得ない事情のある方は、代理申請や郵送申請が可能です。(*在留証明、署名証明、印鑑証明を除きます。ただし、厚生年金受給のための在留証明については、郵送で申請・交付できる場合がございますので、領事班に事前にお電話でご確認ください。)
書類の原本は送らないよう指示があったので、コピーを送りました。
証明書発給申請書を印刷して記入し、パスポートのコピーも同封しました。
私は「翻訳証明」の申請をしてしまい、「事業主ビザ取得には身分事項証明が必要」と連絡があり、身分事項証明の申請書を送り直しました。
送付後、「このアポスティーユの番号は何ですか?」と、確認のメールがきたので返信しました。
その後、「作成しましたので〇日より受け取り可能です」というメールが来ました。
(そう。メール。あんなに紙の申請書の郵送にこだわるのに結局メールで返事が来るのです!!これについてはかなり疑問。オンラインでできることをどんどん増やして、ペーパーレス化してほしいと強く思います。大使館の意見箱にも投書しました。オランダはコンビニがないし、コピー代も高いですから。)
6.(オランダで)大使館へ受け取りに行く
長い長い準備を経て、ようやく戸籍謄本の証明の受け取りに行きます。
在オランダ日本大使館は、Den Haag中央駅から約40分歩いた場所にあります。
各国大使館や政治の要所が密集しています。
大使館では、まずこの写真のボタンを押し、英語で要件を聞かれますので「戸籍謄本の証明の受け取りに来ました」と伝えます。「戸籍謄本」はそのままで伝わりましたよ。
関門的なところでは、パスポートや書類や財布など以外の荷物はロッカーに預けるよう指示がありました。
そして窓口で、パスポートと書類を見せ、受け取ります。
費用は1通につき10€(2020年現在)です。
現金のみ、PINもクレジットも不可です。要注意。
ロッカーに預けた荷物を忘れずに持ち帰ります。
おつかれさまでした
これで、「戸籍謄本の証明を大使館からもらう」ことのゴールです。おつかれさまでした!
事業主ビザを取得される方は、この書類をリーガライゼーションするためその足で大使館へ行くと便利のようですよ。
この書類をオランダでの婚姻手続きに使いますが、果たしてうまくいくのか(また問題起きそうな気がする。。)書きたいと思います。
日本でも、オランダでも、誰もが役所の近くに住んでいるわけではないので、私は遠隔からでもやりやすい方法(オンライン化)を望みます。
郵送での申請は、日本では普段通りこなせば良いですが、オランダでは一苦労です。オランダの郵便についてもお調べすることをおすすめします。郵便は日本より割高ですが、支店は日本より多い印象です。