見出し画像

こさゆと農園 星田大輔さん・あや子さん/初出店者インタビュー

最近クラシック音楽にハマっている大輔さんと、筋トレにハマっているあや子さん

今年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。


オーストラリアのワーキングホリデーで出会ったという星田夫妻のフットワークは軽い。佐久穂町で農業を初めて6年。ミニトマトとズッキーニを栽培しているこさゆと農園。ビニールハウスから設備まで、なんでも自作してしまう器用な星田大輔さんと、その朗らかな雰囲気で、農業や農園の仲間たちと丁寧に向き合う星田あや子さん。唯一無二のチームワークがこの農園の魅力だ。

―――ワーキングホリデーをはじめ、さまざまな経験を経て独立されたのですね。

大輔さん:日本では、農業法人で働いた後、小諸の農業大学校で1年学び、独立しました。ミニトマトを選んだのは、作物について調べる中で、これまでの経験を生かしてこれならばちゃんとしたおいしいものが作れるという自信があったから。やるからには、安定しておいしいものを作り、たくさんのひとに食べてもらいたい。

―――いいものを作るために心がけていることは?

大輔さん:従業員が働く環境を整えることが大切だと思っています。今、パートさん合わせて7名の方と作業しています。
農業は人手が本当に大事。1年目は夫婦だけでやってみたら、全く手が回らなくて結局ロスがたくさん出てしまった。丁寧に野菜に向き合うために、人手を増やし、気持ち良く働ける場所を整えることが、良い作物の収穫につながると思っています。

あや子さん:朝も早いし炎天下での作業だし、体力的にはきつい仕事ですが、だからこそ、働きやすくて楽しいと思ってもらえるような、そういう職場でありたいですね。

―先ほど、従業員の方が汗だくになりながらも笑顔で声を掛けてくれたのが印象的です。(ビニールハウスの中にて)ここもすごくきれいですよね。

大輔さん:収穫期だし、どうしてもものが多くなる。でも、足場がすっきりしているとか、そういうちょっとした仕事のしやすさが積み重なって、働きやすさにつながると思う。棚を作ったり、設備を整えたり、自作することが大好きなので、効率につながると思うとなんでも作っちゃいますね。

―――仕事の中で幸せな瞬間は?

あや子さん:つやつやで、まっかっかな、ものが良いトマトを収穫するときって、とにかく気持ちが良くて、楽しいんですよ。きれいなトマトばかりがなっている房に出会えると、わたしも、パートさんたちも、無言で作業しています(笑)

―――トマトへの水やりは旦那さんのお仕事だとか。

大輔さん・あや子さん:トマトにとって水は本当に大事!

大輔さん:実は、水やりのための機械も自作しました。3棟のビニールハウスに効率良く水と液肥を行き渡らせるように、この装置で全て行っています。操作は私の仕事ですね。

あや子さん:まさに職人。その日の天気や温度によっても、水や液肥の量やタイミングが全く違う。感覚、と言われてもわたしには全く分からなくて。去年、少しやってみたのですが、ぜんぜんダメでした(笑)

自作の水やり機械

―大輔さんが思う、あや子さんのすごいなあと思うところは?

大輔さん:野菜の世話も収穫もパック詰めも、どんな作業も、高いクオリティで安定して行うことができる。彼女のように確実にやり続けられるって、すごいなと思っています。自分にはできない。

―これからやってみたいことは

大輔さん:昔からの夢で、宿泊施設付きの農園を作りたいと思っています。ワーキングホリデーでいろんなところに泊まった経験もあって、そういう場で旅人やアーティストに出会い、異文化交流ができるって、すごくいいなと。自分でリフォームしたり、設備を作ったりするのが大好きなので、それを考えるとやりたいことがいろいろ出てくる。最近、ハウスの近くの空き家を手に入れて、リフォームを始めるところです。まずは、従業員がシャワーを浴びたり、休憩できる場所に、と思っています。

writer 細川敦子

こさゆと農園
Facebookページはこちら▼

販売ページはこちら▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?