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布施 砂丘彦
2023年12月31日 14:34
(1) わたしが演じている「怒り」について 今年はオラトリオやオペラなどの「劇音楽」を演奏する機会が多かった。そのほとんどが、音楽がまだ修辞学的に作られていた時代のものである。すなわち音楽が感情をありありと描いていた、バロック時代のものだ。わたしはヴィオローネ(コントラバス)奏者であるから、わたしがふだんの仕事ですることは、基本的には全体の響きを(誰にもわたしの音だということを気付かれないよう