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もうこんな文章いやや~! 来世は文豪のイケメン文章にしてくださ~い!

私は決意しました。今日からダイエットを始めます。肉体的なダイエットは既に実行中です。言葉のダイエットです。今までは画面を文字で染め上げること自体が目的になっていました。これではいけません。書きたいだけ書いてブクブクに太った文章は読み手に不快感を与えてしまいます。

就職活動の面接において大切なことは、結論を先に答える、あとは話し過ぎないことだそうです。これら2点を守った文章とはすなわち、骨格がガッチリとしていて贅肉のない文章、いわばイケメンの文章です。僕はイケメンになりたい。だからダイエットをします。

なぜ私の言葉は太ってしまったのか。言葉に贅肉がつく最大の要因は「100文字より10,000字書くほうがエライ」という強迫観念なのではないでしょうか。100文字書くのは簡単だけど、10,000字書くのは大変そう、だからエライ。しかし自分の努力を文字数で見せびらかすのはなんかダサい。書き手がいくら努力してもそれが読みにくければ、読み手の抱く感情は「エライ!」ではなく「憎い」なのです。それ以前に、無駄に長い文章なんて読まれません。

そしてもう一つ重要なことは“痩せる”ということです。100文字書いてそのまま世に出せば、その文章は単に背が低いだけの贅肉ダルダル文章。たくさん書いて、たくさん削る、そうして生まれた100文字こそ無駄のそぎ落とされたイケメン文章なのではないでしょうか。

物理学者アインシュタインは自身が構築した相対性理論について次のように説明しました。

熱いストーブの上に1分間手を当ててみて下さい、まるで1時間位にれるでは可愛い女の子と一緒に1時間座っているとどうだろう、まるで1分間ぐらいにしか感じられない。それが相対性です。

大学の先生でも頭を悩ませる難解な理論をこれほど端的に言い表したのです。必要なのは数多の言葉ではなく、深い理解なのでしょう。

だから今後の記事では、文章の量を減らすことにします。伝えることを第一目標にします。目安としては最低500~1000文字程度。倍書いて、半分に削れれば理想です。

身体も言葉もスリムになって、モテモテ男子になれるよう頑張ります。

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