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本気で叱ること

看護学校時代、実習で幼稚園に行ったことがあった。

4、5歳児のクラスで実習した日のこと。

一人の男の子が、お手玉で私の恥骨を思い切り殴ってきた。あまりの痛さに最初は何が起きたか分からなかったが、和らぐ痛みと反比例して状況を理解していく私。

しかし叱り方が分からず、泣かれても困るので優しく注意してみる。男の子は、何事もなかったかのように走り去っていった。

その後、幼稚園の先生の叱り方を見てみると子どもの目をしっかり見て、本気で叱っていた。怒鳴り散らすのではなく、ちゃんと心に響くような叱り方だ。そして見事に暴れん坊たちをまとめ上げる。さすがプロ。

子どもだからと手加減してはならない。むしろ子どもの方がその辺りを見極められるので、一人の人間として本気で向き合うことが大事なのだ。

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