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遠距離恋愛から結婚できた私たち⑤

前回までのあらすじ

「僕と結婚して○○に来てください」というプロポーズを受け、急に不安が沸き上がるのを感じました。
漠然とした不安に立ち向かうため、どんな不安があるのか分解してみました。

①家族と離れる「不安」
②なじめない環境に住む「不安」
③新しい心療内科へ転院する「不安」
④転職をする「不安」
⑤ほぼ初めて家を出る「不安」
⑥知り合いのない町で妊娠・出産・子育てをする「不安」

同棲・結婚しても「実家にまあまあの頻度で帰る」という提案をしたことで、①③⑤の不安を解消できることが分かりました。

残った不安を解決する方法を考える

②なじめない環境に住む「不安」
④転職をする「不安」
⑥知り合いのない町で妊娠・出産・子育てをする「不安」

今回の記事は、④転職をする不安 に関してどう心の整理をしたかについてです。
私の出した結論は、かなり贅沢な選択であることは否めません。
さらに、それなりにリスクのある選択をしたとは思いますが、今日現在のストレスの少なさを考えると、今のところ自分に合った決断をできたな、と思っています。

まず、働いていた職場で、オンラインで働けるか聞いてみました。

メーカーで開発業務をしていたわたし。緊急事態宣言中も完全オンライン化はできない業務内容でした。
が、聞くだけ聞いてみようと、当時の上司に提案してみました。

「実家にある程度の頻度で帰ってくる」と既に決めていたので、例えば、
「現在は開発業務100%だが、部署内での開発アシスタントや知財業務を担当することで在宅業務を増やせないか?」
「部署を異動すれば可能か?」
など、無茶かと思いながら提案を続けました。
かなり上までお伺いは通った・・・ようでしたが、残念ながらすべて無理でした。

「月の後半だけ出社、前半はオンラインというのは可能か?」
というのも提案しました。
この提案もダメでしたが・・・「かなりの頻度で実家に帰ってくる」心づもりがあったからこそ、考えられた案だなあと思います。
提案が通った場合、仕事の予定に合わせ、月の半分だけ実家、残り半分は新居で過ごす予定でした。
(もちろんこの場合、自分の子供をもつことについて、そのタイミングをものすごく悩むつもりでいました。)

今までの会社を辞めざるを得ないということがハッキリしました。

転職については3つのタイミングがあると私は思います。
①現職の間に転職活動を開始し、新しい仕事が決まってから辞める
②引っ越してから転職活動をする
③引っ越して落ち着いてから転職活動をする

一般論では、新しい仕事が決まってから現職を辞めるのが良いとされています。

これは、転職エージェントに教えてもらいました。
引っ越し後だと、日中ひとりで過ごすなかで、仕事がなかなか決まらないという不安や焦りが増えていくそうです。
不安や焦りが募ると、ベストな条件ではなく、ベターなところで決定してしまうため、のちのちの後悔が大きく、結局そこも辞めることになるパターンが多いと聞きました。

そこで私は、自分に合うひとつの結論を出しました。

③引っ越して落ち着いてから転職活動をする。です。
具体的には、

春の引っ越し後、結婚式(11月)を終えてから(翌年以降から)働くことに決めました。

自分でいうのもなんですが、斬新なアイデアだと思います。が、決めた瞬間から心が軽くなりました。
さらに、辞めるその日まで、今の仕事に全集中することができました。転職活動で心あらずになることもなく、次の仕事の開始日に合わせて引っ越しの準備をする必要もなかったからです。

半年以上、専業主婦をする時間があるので、初めての家事もそこでゆっくり出来るようになれば良い。最初は時間がかかっても1日フルに使えるから大丈夫。
その代わり、独身の間になるべく仕事を頑張り続けて貯金を増やし、散財しない。

そして今日はまだその「専業主婦」期間のなかの1日です。

正直言って、ベスト仕事が見つかるかは分かりません。
その日まで、これがベストな選択だったと言えないでしょう。
それでも、ウツが再発していないし、お料理もお洗濯もお掃除もどんどんやり方に慣れてきたし、夫に理不尽にキレることもない、それだけでも十分良い選択だったと思います。

ただし、この選択が、いま遠距離恋愛をしている人全員にできるとは思いません。かなり贅沢な選択だと自覚しています。
許してくれている、夫をはじめ、家族に感謝しています。

わたしも、夫は特にめちゃくちゃ高収入というわけではありません。ウツで仕事を長期間休んでいたという汚点もあります。資格も持っていないです。バイトの経験だってほとんどありません。
理系の院卒でアラサー女というのは、雇ってもらえる業種のストライクゾーンがかなり狭いと思います。職場に新人として雇うにはややこしすぎます。

それでも。
不安がひとつ減り心が軽くなったこと、
前に進むことが楽しみになって視界が晴れたこと、
今、毎日眠るのが嫌ではないこと、
そのすべてが、あのときの決断が間違ってなかったと思えます。

p.s. 就職に苦戦したときには、早めにnoteで報告します。
同じ轍を踏まないように・・・。

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