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2023年注目すべき100のトレンド予測②(Pick up#003)

■ I'm Reading

・2023年注目すべき100のトレンド予測 
―2023.01.18 Wunderman Thompson

⇒毎年恒例の今後1年間の予測と、注目トレンドの概要するレポート。
その中から、「Work」の5項目に絞り考えてみる。
本日は残りの2項目とまとめ。

④#96「Non-linear work」

要約:
パンデミックによるリモートワークの増加により、非同期型の仕事が注目され、通勤時間の節約や家庭とのバランスを取りやすくなり、生産性が向上することがわかってきた。これにより、従業員は柔軟性を求め、従業員も雇用主も新しい技術プラットフォームやアプリを利用して、デメリットを克服し、メリットを高めることで、ノンリニアワークに慣れようとしている。その中でも、SlackやMicrosoftのような企業は、自社製品に新しい機能を追加し、より効果的なリモートワークを可能にしている。

⇒企業としてはコミュニケーション課題をもとにオフィスに戻したい意向も出てきているところで、従業員が求める柔軟性に対して企業側がどこまでの選択肢を提供できるのか。マネジメント方法も選択肢にあわせて多種多様になることを期待する。

⑤#99「Workplace wellness」

要約:
企業は従業員のメンタルヘルスを優先する必要性が高まっており、職場のウェルネスプログラムを創造的に考える必要がある。多くの企業がメンタルウェルビーイングプログラムを提供しているが、実際の休暇を提供する企業もある。生活費の危機によるストレスは従業員の精神的なウェルビーイングに影響するため、金融リテラシーを高めるプログラムを提供する企業もある。企業が従業員のメンタルヘルスを向上させることに重点を置くことが求められており、従業員を惹きつけ、維持するためのルールブックを書き換える必要がある。

⇒今まで以上に従業員に対するオフィス運営マネジメントの考え方が変化している。人中心の運用方法のひとつとしてウェルネスプログラムも発展していくであろう。より快適で健康的な働きやすいワークプレイス構築が目指される。


まとめ

  • トレンドをどのように捉えて、どのように自分自身や業務にいかすのか引き続きの課題となる。

  • 一遍通りの考え方ではオフィス構築もオフィス運営もうまくはいかないと考えている。年齢も考え方も生活の仕方も、これまでの背景も異なる人が同じベクトルを向いて業務を行う場所であることを認識し、Diversity&Inclusion&Equalityな方針を構築していく企業が増加してくことを期待していきたい。

  • ザイマックス不動産総合研究所が、分散・ハイブリット志向、集約・オフィス回帰志向と2方向で企業方針をとらえた時に、推進型/ウェルネス型/潜在型/慎重型/オフィス回帰型と分類し、その特徴をレポートしていたが、各方針をもつ企業がいることを念頭に、トレンドを捉えることも重要だと感じている。また、トレンドだけでなく、各ニュースやレポートが企業方針やオフィス構築に関連する各段階のどこに影響があるのかは明確化しながら体系化できるとよい。

※表紙画像:Grovemade/Unsplash


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