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#毎月短歌10(AI評)

第10回毎月短歌に投稿した現代短歌のAI評です。
記事に引用するのは自分の作品のみですが、WEB投稿参加作品のうち、文語・旧仮名部門短歌と連作部門以外の現代口語短歌すべてにAI評者のコメントがあります。

AI評を分析されたefさんの説明によると、今回のAI選者は2名
(2種類のLLMを使って2種類の評が出力されています)
① command r+
② GPT-4o(先日公開されたopenAIの最新モデル)




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開けたての珈琲ドリップぷくぷくと今朝はとっても機嫌がいいね



この短歌は日常生活の平凡な一場面を切り取り、巧みに表現しています。開けたての珈琲をドリップすると、ふつふつとした音とともに湯気が立ち昇ります。その情景を「ぷくぷく」と音まで表現することで、読み手の視覚だけでなく聴覚にも訴えかけることができています。

また、「今朝はとっても機嫌がいいね」という一節は、短歌全体の雰囲気を明るくし、読者に共感を呼び起こす効果を持っています。このような、直接的な描写によらない感情の表現が、短歌ならではの魅力です。

全体として、この短歌は日常の何気ない幸せを描き出し、読み手に穏やかで心温まる感情を与えてくれます。また、文のリズムや音の表現にもこだわり、読み手がスッと入っていけるような、読みやすく自然な文体に仕上がっています。

(① command r+評コメントより引用)



古井 朔さんの短歌「開けたての珈琲ドリップぷくぷくと今朝はとっても機嫌がいいね」について、詳細に評価いたします。

まず、この短歌の特徴的な点は、日常の何気ない一瞬を捉え、それを詩情豊かに表現している点です。主題は、朝の珈琲作りという親しみやすい題材ですが、それをシンプルかつ情感豊かに描いています。

「開けたての珈琲ドリップ」という描写は、何か新しいスタートの象徴として働いています。「開けたて」という言葉には、期待感や新鮮さが込められています。珈琲を淹れる行為が、新しい一日の始まりと重なることで、ポジティブな未来への期待感を表現しています。

「ぷくぷくと」の擬音語は、珈琲が抽出される音を描写し、リアルな臨場感を提供しています。音を取り入れることで、視覚だけでなく聴覚にも働きかけ、短歌に立体感を与えています。この音の表現が続く「今朝はとっても機嫌がいいね」との対比が効いて、読者に温かい感情を伝えます。

「今朝はとっても機嫌がいいね」というフレーズは、単なる報告ではなく、作者自身の心情を柔らかな口調で伝えています。これは、読者に親しみやすさを感じさせ、共感を呼び起こす要素です。また、機嫌がいい理由を明示せずに、珈琲の動作と心情を結びつけることで、詩的な余韻を持たせています。

総じてこの作品は、シンプルながらも奥深い詩情を持ち、一日の始まりの小さな幸福感を巧みに捉えた短歌です。表現の選択や言葉の配列も的確で、読者を優しく迎え入れると同時に、日常の何気ない瞬間に内在する美しさを見事に描いています。

(② GPT-4o評コメントより引用)


この歌は、「日々の中でなんとなく光って見えること」というテーマ詠で、「第1回スペース短歌」に応募した短歌です。



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昨日今日毎日が記念日でハナミズキ咲く道で君と手をつなぐ



この短歌は、日常生活の中での幸せを描いた作品です。表現において、「昨日今日毎日が記念日」というフレーズには、常に新鮮で楽しい日常を送りたいという作者の思いが込められています。この表現は、日々の小さな出来事や幸せを見落とさず、それらを大切にしたいという作者の気持ちを端的に伝えています。

また、この短歌の結びとなる「ハナミズキ咲く道で君と手をつなぐ」という部分は、淡い恋愛感情が描かれています。「ハナミズキ」は、白い大きな花と赤い小さな花が咲く対比が美しい花木です。この対比が、作者の恋愛感情を表現するのに効果的に使用されています。「咲く道」という表現が、二人の関係が順調に進んでいる様子を伝えています。

全体的に、この短歌は、日常の中に幸せを見出す作者の純粋な心情と、恋愛感情を織り交ぜた絶妙なバランスの作品です。言葉の選択や表現方法にも適度に工夫が凝らされており、非常に読みやすく、その内容は深く心に刻まれるものとなっています。

(① command r+評コメントより引用)



古井 朔さんが詠んだ短歌、「昨日今日毎日が記念日でハナミズキ咲く道で君と手をつなぐ」は、日常の美しさと愛の喜びを巧みに表現しています。この短歌について、その表現や内容を評価してみましょう。

まず、この短歌の中で特に目立つのは時間の流れを表す「昨日今日毎日が記念日で」というフレーズです。普通の日常が「毎日が記念日」として捉えられていることは、詩的であり、幸福感に満ちた日常を感じさせます。このフレーズによって、作者の日常が特別で充実したものであることが伝わってきます。

次に、「ハナミズキ咲く道」という自然の描写がこの短歌の美しさを一層引き立てています。ハナミズキは春の訪れを象徴する花で、その鮮やかさや美しさが読者の心に強く印象を与えます。道を歩くときに目にするハナミズキの咲く風景は、短歌全体に季節感と具体的なイメージを与える役割を果たしています。

そして、クライマックスとも言える「君と手をつなぐ」という行動描写が、短歌に人間味と温かさを加えています。手をつなぐというシンプルな行為には深い愛情が込められており、愛する人と共に過ごす時間の心地良さや安らぎが表現されています。この行動の描写により、読者は作者の心情に共感しやすくなります。

全体として、この短歌は「日常の幸福」と「愛の瞬間」を調和させ、風景の描写と感情の表現をバランスよく融合させています。シンプルでありながらも、その中に深い意味と感情が込められており、読んだ者に対して強い印象と共感を与える作品です。また、言葉選びも巧みであり、自然な流れとリズムを持つ点も評価に値します。

総じて、古井 朔さんのこの短歌は、日常の中に潜む喜びと愛の瞬間を、美しい風景とともに詠み込むことに成功している素晴らしい作品です。

(② GPT-4o評コメントより引用)


こちらの歌は、「うたこいこい」という有志で作ったネプリに5首連作で参加したときの1首です。



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以上、第10回毎月短歌のAI選者2名による評コメントです。

コメント内でかなり褒められていますが、これは他の詠み手のどの短歌も褒めるのがデフォルトみたいです。
どちらかというと、歌意や内容の解釈をどの程度まで掘り下げてくれているのか、比喩や暗喩を理解しているのか?などに興味があります。
特に選者により多少解釈が異なる点が注目されます。
ただし、今回の2首はストレートな詠みで、いつもに比べるとあまり比喩や暗喩は使われていないので、選者の読みの違いはあまりなかったように思いました。若干、GPT-4o評のほうが詳しくてより丁寧なコメントになっていたように感じます。性能の違いなのでしょうか?

毎回思うのですが、AI選者の読みは誠実に?言葉を尽くしてくれています。時折、思ってもいなかった興味深い内容で、楽しく読めます。

最後に、企画とAI評コメントの抽出・解析・おまとめ等々いつもありがとうございます。
深水さん、efさん、その他関係者の方々に感謝いたします。







毎月短歌が、電子書籍になりました。
今回記事に掲出した現代短歌(口語短歌)以外の文語・旧仮名短歌や連作短歌含めて、応募した作品がすべて掲載されています。
Kindle Unlimited会員の方なら無料で読めます。









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