見出し画像

やりたいことなんて見つかるはずがない

最近まで就活をしていた身なので、この手の将来の問題に関してはかなり熟考してきた。

この大きすぎる難題にぶち当たり続けていると、そもそもやりたいことに出会える確率ってめちゃくちゃ低いのではないか?という疑問が湧いてきた。

やりたいことというのは自分の遺伝子レベルでやりたいと思うことであり、それは神のみぞ知る領域なのではないか、と。

僕は20代であり、世間的にみれば若い部類に入る。

それなのにやりたいことがない、なんて嘆いているのはあまりにも馬鹿げていないか?

見つからないなんて当たり前。
20数年しか生きていないのに自分の使命が分からないだとか夢が見つからないだとか言ってんなよって感じに思えてきた。

自分の人生の全てを捧げられるほどの使命や夢を見つけられる確率なんて宝くじを当てる確率とほぼ同じようなものだと思う。

そりゃあ日本中の誰かしらは一等や二等を当てるだろう。

でも僕が知ってる限り、周りの人で宝くじを当てた人なんて聞いたことがない。

そもそも、宝くじの期待値をみなさんは知っているだろうか?
簡単に言えば期待値は、宝くじを1枚買ったときにもらえると期待される金額のことである。

宝くじ1枚300円としておおよその期待値はいくらなのだろうか。

答えは、140〜150円である。

勘のいい方はお分かりだろうが、これが意味するのは、宝くじはほぼほぼ半分損するギャンブルであるということ。

それに加え、一等が当たる確率は1/10000000ほどである。
つまり、一千万回宝くじを買って一回当たるのが一等である。

そんなレベルの話に僕らは悩まされているのではないか。

一等に相当するようなやりたいことなんて人生を一千万回やって一回出会えるかどうかの次元の話。

僕らは一等でなくとも二等、三等を当てることができれば、この上なく幸せな人生だといえることは間違いない。

合理的に考えるのならば、一等を当てたといえるようなスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなどを目指すべきではない。
もちろん1発当てたいと思う人は一等を探し続ければいい。(生きてるうちに見つかるかどうかは知らないが)

だとすれば、やりたいことを考えるというのは戦略的に正しいとは思えない。



では、このような積極的な諦めをした上で、僕らは何をすべきなのか。

それは知識と経験を増やすこと。
これに尽きると思う。

なぜなら多くの場合、自らの判断材料となり得るのは知識と経験の2つしかないからだ。

この2つを増やす作業は、宝くじを買い足して当たる確率を少しでも上げるという行為となんら変わりがない。

具体的には、
・いろんな情報に触れようとする
・誰かのために何かを手伝う
・新しいことを始めてみる
・新しい人脈を作ってみる
・資格を取ってみる
などをすること。

これらは遠回りに見えるかもしれないが、やはりやりたいことを見つけることの第一歩である。

自分に降りかかってくる課題や、投げかけられた情報や、関わる人にオープンになるということ。

このとき自分の得意なこと苦手なことも関係なく、好きなこと嫌いなこと関係なく、とりあえず受け止め受け入れてみるということが大切なのである。

使命や夢というのは、感情や思考とは全く関係ないものであることも多い。
自分が嫌なことや苦手なことが自分の使命になることだってあり得る。

だからこそ、自分の感情や思考に関係なくオープンになる、これが必要なのだ。

ただ、常にアンテナをはり続けるというのはとても大変なこと。
自分に余裕があるとき、体力があるときだけオープンになればいい。

余裕がないときは、自分の体力を回復することをなによりも優先すべきで、何かブレイクスルーや新しい世界に触れたいと思ったとき、何かが違う、何かが足りないと思ったときにだけオープンになれば良い。



それは頭ではわかるけど、やっぱりやりたいことが見つからないなんて絶対嫌だ!と思う人は多いと思う。

そんなときは、ありたい姿を見つけてみるのはどうだろうか?
やりたいことは見つからないけど、自分がありたい姿を自分の道標としてみる。

・バリバリの営業マンになりたい
・丸の内OLとかキャリアウーマンになりたい
・憧れのあの人みたいになりたい
・あのキャラみたいになりたい

とかもう何でもいい。
それをヒントに考えていくべきだと思う。

僕の場合は、この人みたいになりたいという人はいなかったので映画のキャラクターで考えてみた。

好きな映画は、Mr.インクレディブルとオーシャンズ11。

この2つに共通するのはチームとして大きい目標を成し遂げること。
そして、それぞれが特別な能力を持っていて個人が活躍している場面があるということ。

チームの中で何かしらの役割を持ち、チームとして何かの目標を達成する姿に憧れた。

だから僕は、チームの中でどんな役割を担えそうか、どんなチームに入れば自分の特徴を最大限に生かせるかという切り口で考え、自分が磨くべきスキルというものを見つけようとしている。

まとめ

少し脱線してしまったが、やりたいことなんてそもそも見つかる確率低いよね、ってことである。

だから、20代でやりたいこと分からん😢、、なんて嘆いてるのは見当違いで、既に当たりくじが自分の手の中にあることはまずない。

未来を見据えるのであれば、自分の手中に当たりくじを引き入れる努力をし続けるしかない。

そのためには、いろんな経験を積みいろんな知識を吸収する必要があって、やりたくないことをやらなければならないことだってある。

そんなときに、嫌なこと辛いことでもしっかりと受け流すことができるしなやかさを身につけるべきで、僕ら若者はプログラミングや英語といったスキル云々よりも、いばらの人生を強く生き抜くことができるような柔軟性の方が何倍も重要な気がしてきた。

やりたいことがないと悩む同世代の人はとてつもなく多いと思うし、このような話はよく耳にする。

僕も含め、みんなで励まし合いながらやりたいことを見つけるために頑張っていこう。

このnoteが、同じ悩みを持つ同士の背中を押すものになれば嬉しいなと思いながら、この文章を締めたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?