さくら

22歳。新卒です。思ったこと、感じたこと、自分の気持ちを少しだけ吐き出すかも。少しでも…

さくら

22歳。新卒です。思ったこと、感じたこと、自分の気持ちを少しだけ吐き出すかも。少しでも誰かの琴線に触れればいいなぁ。

最近の記事

『ある愛の寓話 村山由佳』

作者である村山由佳さんのデビュー30周年記念本だとか、人気だからだとか。そういった理由で本を手に取った訳では無かったけれど。ただ、「優しそうな本だな。」とただそれだけの理由で手に取った本。 読んでみて、確かに優しかった。それが例え寓話だとしても誰かを救う優しさを孕んでいた。 愛、なんて不確かでよく分からない物。それこそ寓話みたいな物。でも確かにそこにある、愛そのものが描かれている作品だと思う。 今の私は友愛と、恋愛との区別が分からない。でもきっとそれでいい。どち

    • 「みんな頑張ってる」が嫌いだった話。

      つい最近まで、「みんな頑張ってるから。」という言葉が嫌いだった。 嫌い、っていうネガティブなワードを使うくらいには嫌いだった。だって、明らかに頑張ってない人と一緒くたにされるのは頑張ってる私を否定してるような気がしたから。 でも、いつの間にか「みんな頑張ってるから。」っていう言葉が自分の中で支えになってた。 それはきっと、みんながみんなそれぞれの全力で生きているという事に気がつけたから。 今の私は「あの人も一生懸命頑張ってる」って頭の中にたくさんの人の顔が浮かぶ。勿論、

      • 『ままならないから私とあなた 朝井リョウ』

        初めてこの本を手に取ったのは高校2年生の時。 真っ白な装丁にキラキラと光る蒼の印字がどこか無機質さと温かさを醸し出していて、いつの間にか手に取っていた。 正直その時は同時収録の「レンタル世界」の方は結構好きだったけれど、「ままならないからわたしとあなた」の方は薫の気持ち悪さに苦手意識を覚えてしまって苦手だった。 久々に読んでみて、6年経った今も概ねその感想は変わらない。やっぱり薫の思考回路は理解出来ないし、理解したいとは思わない。 でも、親友の事を一生懸命考えていて、薫

        • なんで生きてるんだろって話

          みなさんは考えた事があるでしょうか? 『自分が生きている理由』 私はあります。多分大体の人が人生で1回くらいは考える事ではないでしょうか。 私は人より頭の中が煩くて、学生の頃はそれはよく「生きている理由」を考えていました。 でも、考えれば考える程分からなくなるし、そんな大義名分が自分に全う出来るのかという自己嫌悪で死にたくなる。 そんな負のループに陥っていたのが19歳の頃。 しっかりとうつになっていました。 そしてそんな時に出会ったのが1冊の本でした。 本と言っても

        『ある愛の寓話 村山由佳』

          あらすじ 『アメジストの祈り』

          あらすじ 西暦2214年。科学技術の発展は目覚しく、AIと人類の共存は密接な物になっていた。それでも、「妖」と呼ばれる怪異はどんな時代にも存在し、人間に悪影響を及ぼす。そんな妖を祓う存在が「祓い屋」と呼ばれる者たちだ。祓い屋である鬼のアキと人間の美琴はある日政府の依頼で妖を祓いに行くと、妖の力が弱まりつつあるこの時代においてありえない程大きな影(妖)が現れ... 過去・現在・未来、全てを巻き込む物語。 1話リンク ↓ https://note.com/saku_cute_2

          あらすじ 『アメジストの祈り』

          第3話 出会い

          美琴と悠は学校の階段を上っていた。 学校といっても小学校の階段なため、かなり歩きにくさを感じる。 しかし、美琴はそんなことは微塵も感じさせずずんずんと先へ進んでいた。 「美琴ちゃん、最近蒼空くんどう?」 「どう、というのは?」 美琴が少し戸惑った表情を見せる。まだ幅広い質問は苦手なようだ。 「うーん、変わった事とかってあったりするかな?」 「毎日元気すぎて困ります。あれが妖だと忘れてしまいそうになるくらいに。」 「そっか、今のところ特に何も無いようで良かった。」

          第3話 出会い

          第2話 始まりの詩

          昔は高層ビルと呼ばれた高さのビルが群居する中に、埋もれるようにその場所は在る。 庭と呼ぶには少し小さい庭園の中で、5歳程の男の子が駆け回っている。 そしてその様子を縁側に腰かけた鬼が微笑ましそうに眺めている。 「美琴!次はキャッチボールしたい!」 5歳児の体力は凄まじく、美琴と呼ばれた高校生位の女の子が若干辟易していた。 「あと少しだけね。」 そうしていつものようにキャッチボールが進められていく。 僕は縁側に腰かけている鬼に声を掛ける。 「上手くいっているようで何よ

          第2話 始まりの詩

          第1話 予感

          ーーー2214年。科学技術の発展は目覚ましく、特に人工知能の開発には各国が躍起になっていたといえるだろう。 その結果、必然的にAIと人類の共存は密接なものになっていた。 とはいえーーー 「とはいえ、こういった怪異が消失するかと言われると答えは『否』じゃがな。」 月明かりに照らされて、二つの影が高層ビルの屋上に伸びている。 長髪の少女と、同じくらいの年頃の子供の影であった。 声は長髪の少女から発せられたらしい。月夜のおかげか、少女の髪は元の白銀の美しさを

          第1話 予感

          自分を愛してあげるということ

          最近色々な場所に散りばめられている「自分を愛してあげる」という言葉。 22歳までの私にはどうしても理解ができなかった言葉。 でも最近少し理解が出来るようになった気がするので、私なりにこういうことかな?っていうのをお話してみたいと思います。 簡潔に結論だけ言ってしまうと、「自分を愛してあげることとは自分を他者のように扱うこと」だと思います。 私は21歳までそれはまぁやさぐれていて、世界なんて大嫌いだったし、兎にも角にも生きにくいし、いい事なんて全然ないし、口癖は世界爆発しろ

          自分を愛してあげるということ

          天才と秀才、そして凡人の話

          誰もが人生で1度は妄想した事があるはず、「自分は天才だ」と。例に漏れず私もしっかり妄想しました。 でも、「天才の定義」ってなんなんでしょう? 才能?理解ができない存在?優しさ? 答えは人それぞれです。 定義に関しては私もまだわかりません。自分の中でなんとなくあったとしても、それが本当に最適な定義なのか検討の余地があると思っています。 ただ、天才と秀才の間の定義が難しくても秀才と凡人の間の定義は決まっていると思います。 秀才と凡人の差は、「自分は特別だと信じて動き続けた

          天才と秀才、そして凡人の話

          自分を不幸だと思う暇がないくらい、実は恵まれているのかもしれない話。

          初めまして、こんにちは。 さくらといいます(*ˊᵕˋ*) 先日、久々にお会いした方とお話しをしている時に「社会に出て理不尽に出会った?」と尋ねられました。 今現在こころが保たなくて休職中なのですが、それを鑑みれば理不尽に出会っていたのかもしれません。それでも私の答えは「出会わなかった気がします。」でした。 よく、ジェットコースターみたいな人生だよね、と友人に形容されることがあります。起きた出来事を「少し悲しかったんだ」と話すと、「理不尽だ!」と友達が怒ってくれたり。です

          自分を不幸だと思う暇がないくらい、実は恵まれているのかもしれない話。