春の旅🌸金峯山寺
◆金峯山寺
役行者が大峯山で修行をされたときに憤怒の表情をした金剛蔵王権現が現れ、そのお姿を山桜の木に彫刻してお祀りされました。
釈迦如来、観音菩薩、弥勒菩薩それぞれが優しくないお姿を仮に表したのが蔵王権現様だそうです。
金峯山寺の御本尊です。
金峯山寺は多くの僧侶、修験者が日々厳しい修行を続けておられます。
以前記事で紹介した塩沼亮潤大阿闍梨もこちらで修行されました。
さあお参りしましょう。
びっくりですね。
法螺貝を聞きたいという願いが叶いました。
ちょうど法螺貝を吹き僧侶の方々が出てこられました。
今日は本堂・蔵王堂の日本最大秘仏御本尊金剛蔵王権現3体の特別御開帳の期間だそうです。
5月6日までです。
それでは本堂に入ってみましょう。
多くの人達で行列ですね。
大きな金剛蔵王権現様3体が並んでおられます。
青い憤怒のお顔が私達を見下ろしておられ、ここまで迫力があるのは初めてです。
言葉になりません。
・・・・・
順路に沿ってお寺の仏像や宝物などを見て進んでいきましょう。
ぐるりと回ってそのまま出口かと思って並んでいたら、御本尊の前にある発露の間という障子で仕切られた小さな空間に、最後に一人または一組づつ座らせてくださるようです。
さらに御本尊の近くに座って祈りの時間を持つことができそうです。
その時、「正午のとも祈りが始まります」という声が聞こえました。
とも祈りとは毎日正午に東大寺をはじめ多くの人々とともに祈っておられるようです。
読経がはじまりました。
運が良ければ終わるまでに発露の間に行けるかも知れませんね。
ドキドキ。
とても限られた人数しかこの時間内にそこには座れません。
行列が静かに進みます。
自分の意志でどうにかできることではありません。
流れに身を任せるしかありませんね。
なんとなんと運が良かったようです。
さあふたりで座りましょう。
眼の前には蔵王権現3体のうちの弥勒菩薩の前に座れました。
間近に蔵王権現様を感じれますね。
背後から般若心経が聞こえます。
感動して泣きそうです。
ぐっと涙を我慢をしました。
蔵王権現様は厳しそうなお顔ですから涙は見せれません。
一緒に感謝の気持を伝えましょう。
一日たった一回の数分間のとも祈りの読経の時間に発露の間に座れた奇跡。
どこかで少し行動が違っていたら、早すぎても遅すぎても出会えなかった奇跡の数十秒です。
嬉しいですね。
有り難いですね。
吉野の桜を見に来たのは金剛蔵王権現様を見つめられるこの数十秒のためだったのかと思えます。
現在国宝の仁王門は修復工事中です。2028年頃に完成予定だそうです。
日本で2番目の大きさの金剛力士像に会えなかったのは残念です。
またいつか会えるといいですね。
きっと願いは叶います。
今日4月8日はお釈迦様の誕生日、花祭りの日です。
「聖仏舎利宝殿」の花御堂の誕生仏に甘茶をかけてお祝いしましょう。
私達も甘茶を頂いたので、不老不死になれるかもしれませんよ。
どうしましょう。
年金をもらい続けれるでしょうか?
足が痛くなったので、帰りは峠を歩かずにロープウェイに乗ってみましょう。
こちらは昭和4年開業の日本最古のロープウェイだそうです。
大丈夫でしょうか?
満員電車のようにぎゅうぎゅうに詰め込まれましたね。
私は運良く座れましたよ。
ロープウェイに乗ってこんなに不安な気持ちになったのは初めてです。
ハラハラドキドキ。
無事についてよかったですね。
スリルある3分間でした。
さあ春の吉野の旅も終わります。
さすがに疲れました。
これから2時間、奈良まで座って帰りたいです。
立って帰る元気はありません。
あっ、ちょうど出発のようです。
走れますか?
最後の力を振り絞りましょう。
ふぅ~間に合いました。
やっぱり運がいいですね。
無事に座れました。
雨も降らずに過ごせたのもラッキーでした。
本当にお疲れ様です。
長い日本の歴史の中で誰かがいつも祈ってくださったおかげで、今の私達が生かされているんだと吉野の山に来て日本の素晴らしさを感じました。
一緒に吉野にお付き合いくださり
ありがとうございました。
申し訳ないけれどあと少し😅
奈良の旅はつづくよ
気楽に読んでくださいね。