お客さんは何を求めて来店するの?
お客さんはあなたの店に何を求めて来店しているのでしょうか?
知ってるかもしれませんが、
飲食店を選ぶ理由は多くの方がなんとなくです。
ひと昔前は今みたいにネットで比較検討ができなかったので、
繁華街を歩いて、その店に決める理由の多くは、
なんとなくでした。
特に専門店はそのグループの中に1人でも専門的な料理が嫌いな人がいると、来店してもらえませんでした。
なので多くの店が総合居酒屋で何でもあるというのが、
強みになっていました。
ですがネットで比較検討ができる今の時代は、
USPがないと選ばれなくなってきています。
あなたのお店は、商品力を磨いていませんか?
そしてあなたのお店のターゲット(ペルソナ)はどのように設定していますか?
前置きが長くなりましたが、
本日はこの部分を書かせていただきます。
1ターゲット?
20代女性はインスタ映えの店に行く?
2ニーズ(商品力)?
あそこの店舗が同じものを出してきた。味や値段を改善すべき?
3コミュニケーション(権威性)?
創業〇〇年とか、マスコミの取材実績
それぞれの考え方のポイントが以下になります。
1ターゲット
・所得や性別ではなく、行動でしっかりと見る
・潜在心理からしっかりと仮説立て
2ニーズ
・潜在的ニーズを把握し感情を動かす
・FASHERの法則にCSニーズを当てはめ明確化
3コミュニケーション
・ソフト視点でものを見る
・ニッチ層にニッチな訴求PR
・体験を意識したサービス
では、1つずつ見ていきましょう。
1ターゲット
どんな人をターゲットにするか?
ターゲットは年代、年収等の属性で設定するのではなく、
心理状態や行動で分析することが大事です。
居酒屋で例えると、
20代女性をターゲットにしても40代も来店するし、男性も利用します。
したがって、年齢や性別等の属性で絞ってもあまり意味がありません。
ターゲットを心理や行動に置き換えて考えて見ると、
居酒屋には同僚と来店する人もいれば、デートで来店する人もいます。
インスタ映えを狙っている人もいます。
このように、心理や行動で分けて考えることによって、
ターゲットが明確になり、打ち手も変わってきます。
ターゲットは心理状態や行動で設定
①来店前(心理)(行動)
②来店 (心理)(行動)
③退店後(心理)(行動)
また、「誰もがターゲットです」は、結局誰にも響きません。
そこで、ターゲットになりうる人(シーン)が見つかったら、
広いものから4段階書いてみましょう。
その中の3番目くらいがちょうどいいです。
集客→店舗ネット媒体活用方法→店舗ホットペッパー活用方法→
店舗メルマガ活用方法
ある一例ですが、
3番目が仮にホットペッパー活用方法だった場合、
あなたのページのライティングは、
若い女性向きとか、うまい海鮮居酒屋とかにしていませんか?
2ニーズ
潜在化層=感動=負の解決
ニーズを考える上では、
潜在的部分から仮説を立てるスキルが今求められています。
例えば、おすすめの一品で考えてみます。
顕在的なニーズばかり考えていると、この商品の特徴ばかり説明してしまいます。
「市場直送」「鮮度抜群」「何キロ以上の○○」等、
商品の説明になってしまいます。
それが大好きな人以外には、響きません。
ここ大事です!
飲食店を選ぶ基準はなんとなくです。
好きな人だけだと選ばれないです。
なんとなく選んでもらうようにならないといけないのです。
人は、心が動いた時に行動します。
それは、潜在的な見えない部分の「不」が解決した時に生まれます。
お客様が解決したい「不」は何でしょうか?
みんなが嫌いな料理がない。
大皿料理は取り分けがめんどくさい!
コースだと料理の量が足りなくて追加注文しなければいけない。
など、
そんな潜在的なニーズを汲み取れると商品の説明はしません。
人は解決したい「不」と「理想」の姿があって、
その間をつなぐものが「感動」です。
そして「感動」を生み出すために新たな施策をするのです。
顧客の6つのニーズ「FASHER」
ハーバード大学の講義で言われているのですが、
顧客のニーズは、必ず以下の6つのどれかに当てはまります。
皆さんの扱う商品やサービスがどれに当てはまるか考えてみましょう。
Family(家族)
お客様は家族に対してどう思っているでしょうか?
Anxiety(不安)
お客様は何が不安なのでしょうか?
Self-satisfaction(自己満足)
お客様は何で満足したいのでしょうか?
Human relationships(対人関係)
お客様はどんな人間関係が理想なのでしょうか?
Emergency(緊急性)
お客様はどんな緊急の事を考えているのでしょうか?
Return(リターン)
お客様は代金と引き換えに何を望んでいるのでしょうか?
3コミュニケーション
ハード視点→物から生まれる視点
ソフト視点→体験から生まれる視点
顧客体験以外からは何も生まれません。
施策は、顧客体験を意識して実施しなければなりません。
例えば、
1ポンドステーキを食べやすいようにと、
一口で食べるより小さく切って提供したら喜ばれるでしょうか?
ハード視点での改善です。
しかし、これではお客さまが食べやすさはありますが、
1ポンドステーキを豪快に食べたいという(ソフト体験)がなくなってしまいます。
潜在的ニーズを突き止めることができると、
「ウリ」が明確になります。
また、6つのニーズ「FASHER」の中で、
競合には提供できないニーズを突き止めることができると、
競合との競争に巻き込まれない施策を打つことも可能になります。
4まとめ
1ターゲット
・所得や性別ではなく、行動などでしっかりと見る
・潜在心理からしっかりと仮説立て
・考えるポジションは4段階の3番目
2ニーズ
・潜在的ニーズを把握し感情を動かす
・FASHERの法則にニーズを当てはめ明確化
3コミュニケーション
・ソフト視点(体験)でものを見る
・ニッチ層にニッチな訴求PR
このように考え方を商品力ではなく
お客様の行動で把握する癖をつけれるようになると、
新たなアイディアが生まれると思います!
是非一緒にそんな思考力を身に着けていきましょう。
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