見出し画像

【将来の夢】「イルカ」と答えた少年


みなさんの子どもの頃の夢は何でしたか?

私が小学生の時の夢はお花屋さんになることでした🌷

大した理由はありません
近所のスーパーの一角にお花屋さんがあったからだと思います

子どもの頃の夢というのはだいたい将来なりたい職業で、子どもたちの小さな世界にいる大人です

私が子どもだった頃のなりたい職業ランキングは
女の子が幼稚園、保育園、小学校の先生、お花屋さん、ケーキ屋さん
男の子はサッカー選手、野球選手、電車の運転手と言ったところでしょうか

あれから10年ちょっと経ちました

2023年3月に第一生命保険が小学生に聞いたアンケート結果です

男の子の1位はなんと会社員!?!?
中高生の1位も会社員でした

現実的というかなんというか。。。なんだかモヤモヤしてしまいました。
(会社員って職業ではなく雇用形態だし、なんか変な感じ。。)

女の子は不動のパティシエですね🎂

他の順位の職業を見るとYouTuberや動画クリエイター、漫画家、ゲームクリエイター、エンジニアなどここ数年で目にするようになった職業になりたいという子どもたちが多いことがわかります

そんな中で実際関わっている子どもに将来の夢を聞いたことがあります

「看護師さん」お母さんが看護師さんだから
「保育士」子どもが好きだから
「サッカー選手」サッカー好きだから


こんな会話をする中である1年生の男の子がこう答えました


「イルカ!」


ん? イルカ??? 海にいるやつ?????

目をキラキラさせながら話す子どもに思わず「イルカか〜!いいね!」と答えました

話を聞くとイルカが大好きらしい!🐬
大好きなイルカと一緒に泳ぐためにイルカになるそうだ

とっても可愛いなと思いながらも彼はとっても真剣でした

「イルカは泳ぐのが早いんだよ」「ジャンプ力があって」「肌は人よりも硬い」「ピィーって鳴くんだよ」「体長は〜cmでね…」と楽しそうに話しはじめました

そんな彼は早く泳げるようになるためにスイミングに通い、強くなるためにご飯を残さずに食べ、イルカの鳴き声をお母さんと練習していることなどイルカになるためにたくさんの努力をしていることを話してくれました

最後には「地面がさ、ぜーーんぶ水になったらいいのにな〜」と言って遊びに戻っていきました

彼の眼差しと努力を聞いていると本当にイルカになれるんじゃないかと思いました

「イルカになりたい」という夢を持ち、その夢のために何が必要で何をしなければいけないのか、自分で調べて考えて行動している彼の姿に感銘を受けました

そして「イルカになりたい」という息子を否定せずにスイミングに通わせ、ご飯を作り、イルカの鳴き声を一緒に練習している親御さんが素敵だなと思いました

いつか壁にぶつかる事があったとしても、新しい道を見つけたり、乗り越えることができるだろうなと思います


最近の子どもたちは悪い意味で情報がすぐに入り、顔も知らない人の意見を見る事ができます。すぐに「そんなことは無理」「できない」と諦めるのではなく、自分のやりたい!なりたい!できるようになりたい!という想いを大切にし、それを実現するためには何が必要なのかを考え、行動できる力をつけて欲しいです


周りの人が「無理だ」と「やめときなさい」と言われても自分のやりたいことを追い求める。自分を信じて突き進む。

農民に生まれた子どもは農民にしか農民にしかなれなかった時代
赤札が届いたら徴兵に行かなければいけなかった時代
産業革命でたくさんの人が雇用されるようになった時代
大手企業に入れば人生勝ち組、生涯安定と言われていた時代
組織からの無理難題を忍耐強くこなす会社員の勤勉さが良いとされていた時代

様々な時代背景があり、価値観がありました。

今は自己実現や社会貢献など幸せな生き方を求める時代です。
好きを仕事にする人もいれば、早期退職をする人もいる、副業が本業の収入を超える人もいる、海外に拠点を移してリモートで日本の会社に勤めている人もいる、自分で事業を立ち上げる人もいる

新たな選択肢が増えているだけでなく、新たな選択肢を自分で作る事ができる時代になりました

10年前と今がこれだけ違うのだから、今の子どもたちが大人になる10年後は想像のつかない世界でしょう

そんな世界に向かう子どもたちに必要な力はこれまでとは違います
親御さんが受けてきた教育とは違います

未来に向かって歩んでいく、自分らしく生きるために必要になってくる力はなんだろうか。

普遍的な部分と変わっていかなければいけない教育、育む心をこれからも考えていきたいと思います。

『内なる想いにまっすぐに生きる』子どもたちを育むために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?