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価値観が変わるって楽しい

10年前の私へ

あなたは生まれてから社会人になるまで東京で過ごし、山手線沿いに家と学校とバイト先がありましたね。便利なことがあまりにも当たり前すぎて、大学時代は飲み会をはしごして夕方から朝まで飲んでそのまま講義へ遅刻していくという充実?した荒んだ生活を送っていましたね。多分それ、一生で一番飲み会している時期だと思うからしっかり噛みしめて楽しんだほうがいいよ。(笑) きっと、恵比寿か渋谷か新宿あたりで飲んでるんでしょ?
そして、あなたの口癖は「東京タワーが見えない地域には住めない!」でしたね。
六本木や青山のおしゃれなカフェで時間をつぶしたり、コスパがよく美味しいレストランを見つけることが日課で、ハイスペック、ハイステータスな人と出会うことが目標だったんじゃない?

東京は本当に便利だし、不便な地域に住むメリットなんて1ミリも感じたことないでしょう?
東京の窮屈さから逃れたいときは、旅行に行ってたよね。あれは、自分が自由を実感できる最高にエキサイティングな空間でしたね。

そんな旅行漬けの大学時代を経て社会人になり、そしてなんやかんや10年あっという間に経つんですが、、、びっくりしないでください。

あなたは田舎が好きになっていきます。

信じられないでしょ?今のあなたはまだ 都落ち、とか落ちこぼれの強がり、のように感じるかもしれません。でも本当に10年の間に都会よりも田舎に魅力を感じるようになってるよ。

今は、道の駅で朝採れの野菜を買ってきて調理したり、家の近くの自然に囲まれた丘に散歩に行ったりオーガニックカフェに行ったりしてるよ。田舎だと、四季の自然を見るのに六義園とか新宿御苑みたいに入場料要らないんだよ?すごいよね。笑

うまく説明できないけれど、ちょっと不便なこととか自然に囲まれていることとかがすごく贅沢に感じるんだよね。
今は、東京の生活と地方の生活どちらか選べ、と言われたら「地方の生活」を選択するくらい自分にはしっくり来ている。
もしお金が余るくらいあっても、きっと東京だけではなくどこか地方にも住まいを構えたいなって思うくらい。

ほんと不思議だよね、実際私の友達もみんな驚いている。「一番東京東京言ってたさこが...!」「さこが田舎とか全然イメージない!」って結構言われるくらい。

最近思うのは、価値観は変わっていくということ。
そして、価値観が変わっていくことは楽しいということ。

この10年で何があったかはネタバレさせないこととして、私は価値観揺さぶられるくらい沢山の経験して沢山考えることで価値観は変わっていったのだと思う。その結果価値観が変わったら過去の価値観に縛られ続ける必要はないのだ。
流れに身を任せてみると価値観も自然と変わっていってそれが心地よくなるからそういうのもいいんじゃないかなって30歳を目前にして思う。
きっと10年後はまた価値観なんて変わっている。


そんな10年後が今からとても楽しみ。

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