とりとめ日記(75)あゝ、厭なことだと捨て鉢に

一月某日。仕事中、ふいに津波の映像を思い出し、泣きたくなった。
私は東日本大震災以来、災害の映像をしっかり観ることができなくなった。災害の報道により、不安障害とパニック発作が悪化したからだ。
今回も、元日に第一報が流れた時、真っ先に考えたのは「自分へのダメージをいかに小さくするか」だった。厭な大人になったものだと思う。
けれど、東日本大震災の時に大学の教授から「いつも通りの生活を営むことも、支援につながる」とお声がけ頂いたことを改めて胸に留め、日々を進む。
弱い人間でも、動いていれば日本の機能を動かす助けとなる。そう信じて。

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