夏休みの工作のおすすめ〜オルゴール作り〜

ありがたいことに、オルゴールは、なんだか、会場でお子さんの手でくるくるまわされており、楽しんでいただけているようです。

手で触れられる作品は壊れる前提で作っています。

故意に壊してしまえば、それは、叱るべきことで、遊んでいて、壊れてしまったら、ごめんなさい、と、言えたらよいと思います。

万が一、壊してしまったら、元には戻らないものもある悲しみを知ることも大事な体験かもしれません。

廃材からいただいたネジを活用しているため、緩みやすいです。修理ができるものなので、スタッフの方にお声がけください。

いつだったか、家具職人さんが作るピアノのショールームで、オルゴールを作ってみたんです。と、言ったら、そんなに簡単に出来るものですか?と、言われました。

うーん、どんなものをイメージされたのでしょうね。

大きな家具のようなオルゴールを作る場合は、もう、ピアノを作ってしまった方がよいのでは、と、最近、思います。ピアノの工房で、自前のピアノを何ヶ月かかけて作るワークショップがあれば良いなぁと思います。

話がそれました。

どんなものを作るかによります。

例えば今回、廃材の白いドアが開いたら部屋にオルゴールの音楽が流れる!電気をつける長い紐が天井からぶら下がっていて、引くと、電気が消えて、音が流れる、みたいなことをやってみたいと、会場に下見で脚を運んだ時に思ったのですが、諸事情により、それらは、今回叶いませんでした。次回は作ってみたいと思います。

オルゴール作りっていったら、あの、ハガネのようなオリオリしたものや箱、など。からくり箱を作るようなイメージかもしれませんが、
オリジナルの曲を奏でられる一つの立体物を作るというイメージで考えたら、いろんな形で表現できます。

今回作ったのは、とても、ミニマムなものです。

パソコンでも作れる、そして、紙工作、いろんな素材で作れます。

一番簡単な方法は、厚紙に五線譜を書き、メロディーを書き、おたまじゃくしに穴を空ける。

それを読み込んでいくと、音が鳴る形です。

1日もあれば、出来ます。

概ね1センチ幅が4音符の音の長さ、と、基準を決めれば、あとは、算数の問題をとくようなものです。5ミリ幅が8分音符の長さ、という風に、書いていくとよいです。

そして、音の高低差は、約1ミリ幅が一音の高低差と考えるとよいです。

譜面が書けない場合は、書ける方に頼むとよいでしょう。

4小節作って、同じフレーズを2回繰り返すと、オルゴールっぽさが増します。

ループして聴いてみたいメロディーは、どんなメロディーか……

♪さくらさくら

♪むすんでひらいて

♪きらきら星

♪カエルの歌

など、参考にしてみるとよいと思います。

どれも、変奏曲として楽しめるメロディーです。

今回、前川國男氏のデザインした阿佐ヶ谷住宅のベランダの一部をいただいたことより、何か作れないかなぁと考えて、ようやく、形になりましたが、前川のマの字もなく、跡形もないようなものになってしまっては、失礼だな、と、なんとか、雨の日を歩いて、ベランダに当たる雨の音を録音してみたり、住宅跡地を歩いて、環境音を録音したりして、阿佐ヶ谷住宅の記憶を辿って、メロディーを作ってみました。結局、閃いたのは、展示開始の前日の昼間で、そこから、ピアノに向かい、弾いてみて、ドレミをメモし、シートに丸の印をつけていきました。

前川さんの作品は「シンプル」だな、と思いました。おこさんも鼻歌で歌えるようなシンプルなメロディーにしようと、考えました。

会場で聴けるのは、8/6 15時までです。

杉並区役所2階ギャラリーにて

ご感想もお待ちしております。

おハガキをいただいたので、久々に手書きで書きました。

会場で再会できたら嬉しいです。





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