作曲カフェ

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旅する移動カフェ 毎回、素敵なゲストをお迎えして曲を作ったり、曲にまつわるお話をきく。2回目、ありがとうございました!!! 3回目のテーマ「テンポ」お問い合わせは📩sakkyokucafe.staff@gmail.comまで。

最近の記事

映画『石がある』に思うこと

よく「一人じゃないよ」 と、言うけれど、 映画『石がある』を観ていて、 「一人でいいんだよ、」 と、言われているようで、 するっと、何か力が抜けて楽になった。 ただ、そこに石があって、名前も知らない人同士が川原をひたすら、歩いている。 歩き方やぽりぽりと鎖骨をかく癖。 この人、 「ごめんなさい」って なんで、急に謝っているのか。 お人好しの二人が 口数少なく、相手との距離をはかっているようでした。 自分が見つけたとっておきの石が 何気に川の中へ。 代え難いものに気づ

    • 記憶の行方#半分聴こえる

      音楽を楽しむために、欠落していないといけないわけは、ないはずですが、半分聴力がなくなった時に、少しほっとしたのでした。 もともと耳が良すぎて、かなり疲れてしまっていたため、 左だけ聴こえない、は、よく聞く話です。 まず、平衡感覚が鈍る。 人の気配など、背後は特に、よくわからない、それから、何言ってるんだろうか、と、右耳で聞き耳する。 むーん、それは、耳が遠くなった、というものでもないのですが、 右半円形から音楽がぐわんぐわんと聴こえてきます。 人間とは、すぐに慣れ

      • 音楽の身体性について、思うこと

        最近、ダンスを観ることが多いのですが、ずっと考えていた、音楽の身体性のこと。ふっと昨日あたり、腑に落ちた。 よく、SORAKIくんのダンスを観ています。 ただリズムにのって踊っているだけでなく、 音楽をよく聴いているダンサーだなと、思うからです。 昨日、コットンクラブへ松丸契さんの新曲を聴きに行き、もやもやしていたことがさらっと納得してしまっていました。 反射鏡(ピアノのまわりに置かれた反射板)に写った譜面がちょうど見えたので、時々見ながら、譜面に起こされたことと、その場

        • 4年間noteをかいてみて、よかったな、その他思うこと。

          いつのまにか、4年が過ぎてしまいました。 え?!フォローが増えている!!本当にありがとうございます。 4年前より、こんなご時世だから、と言わないようになってきました。 この4年間で、私自身は、譜面に起こしたのは、4曲あまり。RECしたものは、素材は300ぐらいです。正確には数えていません。 名前を出さずにかいているのは、これまでの誰かのイメージで物事を見て欲しくなかったからです。 noteをかいていて、これは、よかったかな、と、思うのは、 一つは、尊敬するピアニスト

        映画『石がある』に思うこと

          opus-坂本龍一 に思うこと

          「さようなら」と、言うには照れくさいので、 「それでは、みなさん、この辺で僕の日記は終わることにします。」 といった、教授の最後の手紙のように思う。 ずるいな、教授。 なくなってからも、こうも泣かせるんだな。 「どうぞ、楽しんで。」 と、手をふっているようで、 そうですね。いまを楽しめることが、なんといったらよいのか、 まだ、聴こえる、聴けるんだな、と、思うと 音楽が何であるか、いまだにわかっていませんが、音楽ってやっぱり力があるんですね。 音楽の向こう側に

          opus-坂本龍一 に思うこと

          長谷川白紙「魔法学校」に思うこと

          祭りの季節ですね。全く花火大会など行けていませんが……。涼しくなる魔法が欲しいと毎夜思います。 仮面ライダーのお面をつけて、街中を歩くこどもを見ると、そうだよね。ちょっとだけ非日常を味わう祭りの時間は、変身したいと思うのだろう、と思います。 34分で終わってしまう長谷川白紙さんのニューアルバム「魔法学校」を聴くと「変身!」と似たものを感じて、七変化する声と奥行きのある音の捉え方、そのリズムや得体のしれなさに驚いていた。 一曲の中に乱反射するほどの声が聴こえて、戸惑うけれ

          長谷川白紙「魔法学校」に思うこと

          祭りの後に思うこと

          先日は、パリ祭の日でしたが、日本武道館でもお祭りは、開かれていた。 いつも誰かの誕生日、おめでとう。 そんな日々ですが、昨日は、少し特別な思い入れのある日でした。 一年ぶりに、ピアノ演奏を聴きに行きました。 それは、誰かにとっては、他愛のないことでしょうが、わたしにとっては、特別なことで、お祭り気分で向かいました。 雨はあがり、人びとの熱気は、どこまで続くのかと眺めて、奏でられる音楽を聴きながら、 わたしは、静かな終わりを感じていました。 終わるということは、次に何かが始

          祭りの後に思うこと

          日記から始まったことについて思うこと

          もう、20年ほど前に書いた日記があり、それは一部書籍として2年ほど前から、世に出回っているのですが、そもそも、公開する日記として書いたものですから、読んでよいもの、なんですが、一体、どんな人が、気に留めて読むのだろうと、気にはなっていたのですが、どうやら、読者とそのお悩みの中身は、当時のわたしの試行錯誤と変わらないものでして、人のお悩みのテーマって、もしかして、不変的なものなのかしら?と思いました。 高校生の時分に「20歳の原点ノート」を読んだな、なんて、思い出していました

          日記から始まったことについて思うこと

          SPレコードを哲学する に思うこと

          先日、東京女子大学にて「SPレコードを哲学する」黒崎政男先生の公開講座が行われていた。 SPレコードとは、かたく、落とせば、陶器のお皿のようにぱりんと割れてしまいます。 蓄音機は、手でまわして、針は毎回、変えなければならないほど、かなり、骨の折れる手仕事で、レコードを聴くことになります。 その手間で聴くことができる音楽は5分から7分ほど。 1902年の録音のSPレコードを聴かせていただいたのだけれど、黒崎先生のお言葉をかりると「召換する」(?なんだろう、申し訳ありませ

          SPレコードを哲学する に思うこと

          よあけのおと 若狭真司に行ってみた

          銀座ソニーパークミニにて よあけのおと が展示されている。 絵本「よあけ」から発想されたアルバム「DAWN」は、カセットテープで手にすることもできるが、streamingでも聴くことができる。 絵本のもとになっている詩は、漁をする老人がよあけに水を汲み、朝食を作るという日常をうたった詩です。 詩から発想された絵本、絵本から発想した音楽、音楽から発想された光、そして、椅子からの振動。 風が止まることがあるのかと、考えることがありますが、止まるのは、人間が感じる時間で

          よあけのおと 若狭真司に行ってみた

          5/27 プレのご報告とお知らせ

          5/27 2年ほど前から、フェスをやってみたいとずっと考えていた場所へ響きの確認に行きました。せっかくなので、演奏してみました。 響き?!まったくよくわかりません。 どこまでも響きわたっているようで…… 自分の音を見失ってしまったような感覚でした。普段あまり気にしていなかったのですが、PAさんがいるって、本当に大事、と、思いました。 風に流されているようで、海岸線もぐるっと一周まわるほど、追いかけっこしたら、絶対につかまらない……鬼ごっこは、きっと、至難の業です。 野

          5/27 プレのご報告とお知らせ

          江﨑文武-机上の空論 オリジナル・サウンドトラックについて思うこと

          2024年5月17日 江﨑文武さんの新譜が配信リリースされました。配信リリースでは、アルバム中、一曲単位で購入できるのはいいなぁと思うけれど、大人買いですと、レコード盤と考えて、一枚丸っと購入してしまいたくなります。特に、サウンドトラックの場合は、一枚通して聴きたくなります。 この時期の新譜は、とてもうれしい。 そろそろ、新譜が出ないかしら?と思っていました。 早速、聴いていて、これは、坂本龍一さんが生きていたら、 「文武くん、やったね」 というのではないかと思う。

          江﨑文武-机上の空論 オリジナル・サウンドトラックについて思うこと

          お招きいただきありがとうございます

          2024年5月1日は雨。初夏であるはずなのに、まだ肌寒く、車待ちは、小雨ならとフードをかぶっていた。六本木E X theaterまでWONKを聴きにいきました。渋谷からバスで15分、案外近くて驚きました。 スリーマンライブだったのですが、鳥取で漁師をしているjo0jiさん(ケントズキッチンに大きなマグロを届けていた方)と台湾で大人気の9m88さん、 いずれもシンガーソングライターと自己紹介されており、ちょい寒の中、受付を並んで待ち、ライブの始まりを楽しんでいました。 身内

          お招きいただきありがとうございます

          銀座の街と金字塔に思うこと

          最近、移動中、音楽を聴いている。もっぱらApple musicで聴いています。 持続可能なことは、CDに依存してしないことではなく、CDのプラケースなど捨てなくてもよいフローができたらいいのではないか、なんて、思います。例えば、紙ケースでもよく、CD‐Rでも、あのライブ音源か!!よかったよねーというアルバムは、そうそう何度も聴きかえさないのですが、ライブ会場でしか手に入らないものは、ファンとしては、ゲットしたいと思ってしまいます。CDのアルバムを購入するのは、写真を撮ってし

          銀座の街と金字塔に思うこと

          教授の最初に作った曲にタイトルをつけるとしたら……、おめかしうさちゃん

          なんとも、ファンとは、いたいもので、(自分のことですよ)、坂本龍一が、こどもの時に作った曲は、飼ってたうさぎをイメージして作った、と、読んでいい日記に書かれていて、ほー、それは、どんな曲だったか、想像して、昨年の12月にぐらいに作っていた。 タイトルは「おめかしうさちゃん」 どこにも発表する予定はないですが、 矢野顕子さんが歌ってくれたらうれしい。 なんて、思っています。 チリーン♪ 教授が亡くなって1年目、ようやく 「千のナイフ」をききかえした。 目の奥が渇く。

          教授の最初に作った曲にタイトルをつけるとしたら……、おめかしうさちゃん

          ドレミの床?!銀座ソニーパークミニのお散歩の後に思うこと

          昨年、6月頃に、手作り家具屋さんに相談した 座るドレミ椅子。 「うーん、それは、うちじゃないかも」 と、言われ、うーん。 椅子は椅子として……まあ、椅子職人さんがそういうのだから、魅力的なアイデアではなかったようだ。 銀座ソニーパークミニのギャラリーで、 氷のような床が実現できており、これは、もしかして、歩くとドレミがなるシートができるのでは?と、ときめきました。 例えば、ロール式の鍵盤はありますが、一音ずつなる床シートがあったら、体育館などに並べて、 ドレミって何?とい

          ドレミの床?!銀座ソニーパークミニのお散歩の後に思うこと