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よあけのおと 若狭真司に行ってみた

銀座ソニーパークミニにて

よあけのおと

が展示されている。

絵本「よあけ」から発想されたアルバム「DAWN」は、カセットテープで手にすることもできるが、streamingでも聴くことができる。

絵本のもとになっている詩は、漁をする老人がよあけに水を汲み、朝食を作るという日常をうたった詩です。

詩から発想された絵本、絵本から発想した音楽、音楽から発想された光、そして、椅子からの振動。

風が止まることがあるのかと、考えることがありますが、止まるのは、人間が感じる時間で、身体が朽ち果てるときに、その時間が終わるんだな、と、いうことぐらいで、大げさなことではなく、よあけは、どこか、生き死にを感じる瞬間です。

わたしだけか?

ひとまず、船は、太陽が昇る前に出て、よあけ前に船着き場に戻ってきて、さあ、ごはんにしますか、そのおじいさんが、ごはんをたく間に、かわっていく、山やまや水辺の温度や早朝に鳴く鳥のさえずり、やがて、太陽はのぼる。そんな風景が音楽から感じられました。

気持ちとは、関係なく、朝はやってくる。

そんな、能天気さ(ときとして、残酷さ)が自然にはあって、そんな感じがよあけのおと、かなぁ、なんて、思って聴いていました。

小さな森の中で、のんびり、日向ぼっこ。

自然って、案外リズミックかもな、

そんな気分でお昼休みの30分間は過ぎていきました。

ことばの響きは、自然の響きの振動かもしれないな、と、思いました。



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