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【小説】【詩】背徳書簡#3


前回

女より

K様

この投稿を読んですぐ私は、激しい怒りに駆り立てられ、あなたを憎みました。怒りよりも更に激しい憎悪です。
なんと身勝手で下卑た意思。
女をいや人間というものをなんと思っているのか。反吐が出る想いでした。

でも私は結果、自分の反吐を全身に浴び反吐の中を転げ暴れ回りながら自慰の果てに肉体の痙攣と精神の絶頂を、人生始めての絶頂を得ることになりました。
私には夫がおりますが、突如として私の内部から吹き出したこの時の狂気により、いまや関係の破綻が目前に迫っております。

なぜあなたの安っぽい悪ふざけに私の感性が激しく反応してしまったのか、それは今まったくわかりません。
女は道具ですか?皮膚は?乳房は?乳首は?首筋は?髪は?喉は?耳は?鎖骨は?唇は?肛門は?性器は?

夫はクローゼットに閉じこもり、私は買い揃えた数々の道具で自らの肉体を弄びどこまでもどこまで続く絶頂に狂っています。
狂ってしまいます。


左手が怖い 胸がでかすぎる 更新が半年ぶり(笑)

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