帝都の鶴を書いたときのこと
あとがきに入り切らなかったことなど。
「帝都の鶴」は「日常のなかにある希望」を書こうと思っていた物語。
あとがきで、鶴は変わりゆく世界の中の「新旧の狭間」にいるキャラクター、と書きましたが、世界が変わってゆくなかで間違いのない希望を見出せるとしたら、自分(そのひと)が世界を見るまなざしのなかにあるかな、と思っていました。
世界を変えないといけない、というと、その巨大で、実体のないものを思ってどうしても閉塞感を持ってしまうところ、「自分の世界を見る目が変われば」なら、いくら