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発達特性による鬱

はじめに

私の『発達障害』の捉え方は、
発達自体に障害がある…ということではなく、
思考や着眼点が大多数の人とは違うため、
学校や社会といった足並みを揃える必要性がある時に
人との間で問題が生じてしまうという認識でいます。

発達障害はその症状や度合いも人によって違いが大きいため、
一概には言えませんが、『特性』としての捉え方をしてみると
少し楽になる方もいるかと思い、私の経験を書いてます。
特に参考して頂ける方は…
・グレーゾーンや大人になって診断される方
・自覚症状から診断に至った方
・ご家族の発達障害に悩まれている方
・診断や治療を受けるか迷われている方

発達障害の人は、自分の特性を理解・認識することも、
きっと苦手なのだと思うのです。
私も『症状』としてあげられる幾つもの項目を
『多少なりと皆んなにあること』として見過ごしてきました。
だけど、心や身体がついてこないくらい困難に陥った時、
いろんな過去の出来事が『病的なもの』に見えて襲ってきました。
落ち込んでいる時には『病的』にしか見えなくても
それ自体が『障害』ということは少ないはずです。

今は、自分に『頑固な癖=対人関係で困難を生じやすい癖』
があるのだと捉え直しています。
その癖は悪さばかりするわけではありません。
一人の時や許される時には、私の強みにもなってもくれます。

鬱症状の発現

私の場合、視野が狭くて一つのことに集中しがちです。
そのため、ギューっと過集中で頑張りすぎていて、
あまり自分自身の状況もわかっていなかったりします。

それくらい何かに必死になっている時は、ものすごく危うい。

それが、鬱につながることが非常に多く。
鬱になりたくないから、衝動的にその状況から逃げたりするのです。

もうその時にはほぼ手遅れで、自分の気分を調整することも
かなり難しい状況であることが多いです。
手助けの声も、歩み寄りの気持ちも、人の優しさも、
全部が棘のように感じて、受け付けられなかったりするのです。

『大丈夫?』や『なんでも言って』という言葉も
気を遣わせてしまっているという状況自体が受け付けられない…
そんな厄介でしかないヤツになってしまうのです。

今はそういう状況も理解していたりもするけど、
一度ヒリヒリを感じてしまった自分の心は
自分でもなかなか鎮めることが出来なくて、
被害者意識や自責の念が大暴走します。

鬱への対策は日々積み重ねておくこと

鬱症状が始まるずっとずっと以前に、
対処法の種をたくさん撒いておくことが重要なのです。

まだまだ心に余裕のある時に、自分のことを知ってもらうこと。
その努力ができるかどうかで随分状況は変わったりします。

私の場合ですが、ある程度話しやすい仲間を数人作っておくと
自分の過集中が切れてきた時に、不安を相談できたり、
優しさを、ちゃんと優しさとして受け止められたりするのです。

『この人、どんな人なのかな?』と、人との距離を縮められないと、
お互いの誤解が増幅するばかりです。
どうも手出しできない…
どうしても受け取れない…
そういう敬遠が余計に事態を悪化させていくばかりなのです。

だけど、何人かの人が自分を受け取ってくれていて、
自分もその人たちを知り、どんな人かを理解できていると、
不安をある程度吐き出しながら進めるのです。
不安を自分から伝えることや、自分の本音を誰かに出すことで、
自分の言葉を自分の耳でも聞くので状況を認識できていくのです。
そうすることで、自分で留められない感情として勝手に溢れる…
という現象を防ぐことが出来るのだと思います。

だから、最初にきちんと伝えようとしています。
私が苦手なこと、陥りがちな癖、挙動不審の意味。
客観視の不足があること、伝えてもらい理解すること
『ああ、そういうことなんだね』と特性への理解を
受け取ってもらえるように伝える努力をする。

『おかしいんだけど、ちゃんと話せる人だから大丈夫』って、
伝えてもらえる自分でいる努力をする。

『出来ることはきっちりやってくれる人だ』と
信頼される行動を日々続ける努力をする。
→これは重要で『いつもちゃんとしてるのに、どうしたんだろう?』と
 周りが先に変調に気づいてくれることにも繋がったりします。

対処しても急降下したら休む

どう対処していても、対処がうまくいかなったりして、
結局自動的に気分が急降下した場合には、休みを取ること。

考えられる隙間があくまで、お休みを取るしかないのです。

自分に何が起きていたのか
何がしたかったのか

プツンと電源が切れてしまうように
ある日突然頑張れなくなる
そういうこともあるのです。

『もうダメだ』となっている自分ほど
使えないヤツはいない。
だから、もしもし代われる人が居る職場なら
代わってもらいましょう。
難しくても、自分が壊れないことを優先しましょう。

それぐらいまで、気づきもせずに
追い詰められた結果かもしれないから。

また何かを頑張ろうと
立ち上がれる日は必ず来ます。

私も何度もそうだったから、言えること。



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