発達障害を特性へと変えたこと
私は発達障害を持っていますが、それが障害とならないように気をつけていることがたくさんあります。
自分の性質が障害にならないように活かすことは、誰でもやっていることだと思うのですが、それが偏りやすいのが『発達障害』と言われる人に多いのかと感じます。
固執したり執着したりの癖を上手くコントロールするために、周りの人の意見を聞いたり、自分の感情の起伏の原因を静かに内観してみたりする。私の場合はそれだけでも、大きく変わる気がしています。
イライラは大きなヒント
『自分の特性』として捉え直すことができたのは、自分の親との関係を見直したことも大きいです。
私たち人間は子供の頃、とても弱い存在です。親や大人がいなければ、生きてはいけないからです。そのため、無意識に親や周りの大人に『従い・応じる』ことで安全を守っています。
子供が感受性が高いので親の意向を簡単にキャッチし、取り込んでいきます。それは無意識的な能力なので、大人になってから思い出そうと思っても簡単には分からないものです。
ただ感覚的には覚えていて、何かでイライラするとき、その奥の方にあるのは幼少期の不快感と通じていることはたくさんあるのです。
そういう幼少期の感覚的記憶による不快感(イライラ)と、現実的な問題(相手)への不快感(イライラ)を分けて、正しく反応することはとても重要なことなのです。
私は教師の家に生まれ、『全体からはみ出さないこと』がとても重要とされていました。その教えは強く。両親が不安定な自営業の親の元で育ってきたことで『不安定への恐怖心』を持っていました。それを、そのまま子供の私たちに伝えているので強烈に入ってしまっていたのだと、今は認識しています。
そのことで、発達に障害や特性があることを私は無意識的に必死に隠してきて、みんなと同じであることにとても敏感で、逸脱への恐怖心がとても強かったです。
子育て中のイライラ
子育て中のイライラには、特に自分の幼少期との記憶が絡むことが多いです。
自分と似た特徴のある子どもにイライラを感じたり、不安を持つ。
自分が我慢して押さえ込んできた行為を平気でやってしまう(許される)子どもに強いイライラを感じる。
そういう時は、実はその子自体やその行為自体が『悪い・危険・止めるべきこと』ではないことも多いのです。
それでも、私は止められなかったこともあります。
そして、同じようなトラウマを子どもにも植え付けてしまうので、本当に辛かったのです。
両親とトラウマの理解
子育て中に悩んでいたことは色々とあるけど、私の場合は子供への突然のイライラが抑えきれないことが一番大きな悩みだったと今は思います。
考えても到達できない問題も多かったし、これでいいのか迷いながら進めるのは誰しもそうなのかもしれません。
だけど、イライラの抑え方を私は知りたくて、必死だった。
なのに、誰にも聞けないし、聞いたとしても私の求める回答は貰えず、余計に落ち込んでいました。
そんな中で、一番響いたのが両親との問題でした。
親に私は深刻な相談もできなかったし、ありのままの状況を伝えることができませんでした。困っていても事実を伝えられなかったのです。
そこから、両親を知ること、家族の実情を理解することをたくさんやってきました。
自分のそのままを知ってもらうことも、
持ちきれない負担を一緒に背負ってもらうことも、
今まで握りつぶして無かったことにしていた感情をぶつけたりもしました。
たくさんのサポートと助言を得て、ようやく見えてきた自分の姿。
それは、私自身も初めて見るような自分でもあったし、
ずっと昔から知っているもう1人の自分でもあったけど。
全部一つになって自分なんだと認めることができたんだなと感じます。
新しい自分で観る世界
新しい自分で観る世界は全てが平和かというと、
そんなことありません。
イライラもするし、悔しい思いもある。
逆に嬉しいことも、楽しいこともたくさんある。
だけど、以前の自分と何が違うかというと。
自分自身に対する正当性が違います。
イライラも正当に伝えることができる。
周りが『どうした?』と思うようなことでも、
私に届いた相手の悪意は許さない。
それをどこで感じるかは人それぞれなんです。
嫌だと感じた行為に対して、その場で正当に怒る。
それができれば、イライラだって大事な私を彩る
大切な大切ば感情に変わる。
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