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ひまわりだって休憩するんです。

さきみゃです。note開設しました。
ここでは、

私おすすめの物語や心に残ったこと

を紹介していきます。

頑張りすぎてしまうあなたへメッセージが届いたらいいな。

ではさっそくいきたいと思います。
こんな物語がありました。



夏の日差しが強いある日におそとを散歩していると、
僕と同じくらいの身長のひまわりがありました。
あの方は、背筋がピンとしていて太陽さんの方をまっすぐ見つめていました。
「眩しくないの?暑くないの?」
僕は聞きましたが、その方は黙ったままです。
しばらく一緒にいましたが、暑くなってきたので
僕は先に帰りました。

次の日、僕がその方のところに行くと
身長が伸びていました。
「かっこいい!」僕は目を輝かせながらあの方に言いました。
きっと明日になれば、もっと伸びているんだろうな。
「また明日ね」
僕はそう言い、日差しが強くなってきたので先に帰りました。

その次の日、おそとは雨がふっていました。
きっとお空さんも暑さに耐えきれなくて大汗をかいているのでしょう。
「約束したのにな...」
僕は窓を見ながら、少しため息をつきました。

次の日、夏の日差しが戻ってきました。
その方にそそくさと会いに行くと、びっくりしました。
見違えるように伸びていたのです。
僕はあの方の見ている景色がどうしても見たくて、
おうちからはしごを持ってきてあの方と同じ目線で景色を見ました。
「こんなに遠くまで見えるんだ、すごい」
その方は、黙って遠くを見つめていました。とてもかっこよかったです。
日が落ちてきたので、僕は帰りました。

次の日は、雨でした。
お空さんも暑くて悲しんでいるのでしょう。
僕は、その方のことを思い出して、ワクワクしていました。
「きっと、このままどんどん伸びていって太陽さんから金メダルをもらっているんだろうな」
僕は、楽しみに明日を待ちました。

次の日、あの方のところへ行くと
下を向いていました。
下を向いて、どうしたのかな。
あ、上を目指すのは、ひとやすみってことですね。
無理はせず、休めばいいのです。
あなたが頑張っているのは、わかっています。
「ゆっくり休んで、明日にはまた金メダル見せてくださいね」

次の日、あの方はもっともっと下を向いていました。
堅い涙をポロポロ落としていました。
「金メダル級の涙はこんなに堅いのですね」
僕はまだまだ、さらさら涙。
堅い涙を流しきって、明日にはきっと元気。
僕は、汗をたくさんかいたからおうちに帰りました。

次の日、あの方はいなくなっていました。
きっといっぱい伸びて、太陽さんに届いたのでしょう。
地面にはあの方が流した堅い涙が残っていました。
僕はまだ、さらさらな涙しか出せないけど、
強いあの方だから堅い涙は残っています。
きっとあの方からは僕の姿は見えているのでしょう。
「おひとつ、いただきます」

「また、会えたらいいね」

おしまい。



これは、お文具さんというyoutubeでゆるキャラのアニメを作っている方の作品です。(見た記憶で書いたので若干内容は異なりますが)
私もよく頑張りすぎてしまうことが多いので、不安力が入りすぎているなと感じた時にこの動画を見てリセットしています。

お文具さんのアニメは1つ3分くらいの短編で、気軽に見ることができます。
皆さんもぜひ、ご覧ください。


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