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運も実力のうち

 今日元阪神タイガースの選手であった藤浪晋太郎選手が所属するボルチモア・オリオールズが地区優勝を果たした。阪神ファンの多くは藤浪選手のメジャーでの活躍を待ち望んでいただけにまさかメジャー移籍一年目でこのような歓喜の瞬間に藤浪選手の姿が見られることとなるまでは想像まではしていなかったであろう。シャンパンファイトでチームメイトと喜び合う藤浪選手の姿を見て少し心に来るものがあった。

 今年の藤浪選手はオークランド・アスレティックスでシーズンをスタートさせた。メジャー移籍までのここ数年ほどは、本来の姿からは想像しがたい成績に収束しており、メジャーでの活躍に懐疑的だった人は少なくはないだろう。実際チーム成績も相まってか、開幕当初は打たれることが多く心配の声があがっていただろう。しかし、シーズン途中にオリオールズへと移籍するとそれまでの先発から中継ぎへと配置転換され、開幕当初とは見違えるほどの凄まじい活躍を見せてくれた。

 藤浪選手を見るといつも物事には「運」が付きものなのかなと考えさせられる。今年のメジャー移籍にしても、地区でダントツの最下位だったチームから首位争いをしているチームへの移籍は正に青天の霹靂というか運の良さの何者でもないだろう。

 私は物事には合理的な説明がついて、運ではどうにかならないと考えていた。でも運の良さを引き寄せたぐり寄せて掴むために、人は血の滲むような取組みや努力をするのだと。目標や運命が決まっているなら尚更。今見えているだけの景色で今後の運命を悲観的に思うのではなく、運の良さを引き寄せるために少しでも前に歩き続けることを。なんか文字に起こしてみれば思想的というか、宗教じみているようにも思えてしまうけども結局生きるってそういうことなんだよなとつくづくそんなことを思ったのである。改めて藤浪選手の活躍に敬意を表したい。
お読みいただきありがとうございました。

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