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左官を始めた理由


18歳。高校卒業の3/27に左官を決意


18歳。高校卒業とともに左官業の道に入りました。
理由は、先代であります父が亡くなったからです。
高校生の私には
”父がいない=我が家で稼ぐ人がいない=俺が稼がねば”
という単純な発想でそうなりました。

旅先で急死した父親が帰ってきてわが家に大勢の大人達が会議をしていました。その会議をしているときに「俺継ぐよ」そう宣言。

葬儀の時には、それを大人の方に発表していただき、もう後戻りできない状況にw
とはいえ、実はこの一か月前に、アルバイトでお手伝いをしていたのです。

子どものころから左官やってたじゃん

もっと言えば、弟が生まれるとき(私5歳)で、現場に連れていかれたり。
小学生の時にもアルバイトしていたし。なんだかんだ、現場には行っていたので、家業の左官を継ぐことにはそんなに抵抗はなかった。

ましては、大学受験を失敗していた私は、母親に
「あんた、このまま勉強するんだったら左官屋になっちゃえば?車の免許はとれるし、好きなギターだって買えるし」とリクルートされていた。
しかしこの口説き文句って。。。。w

当時ギタリストとして成功を収めることを疑っていなかったので、ギターが買えるならと、父親に志願した。
「一年勉強してみて、駄目なら左官屋になればいい」
そう断られました。

父親は、この令和の時代じゃ考えられないが、長男だからという理由で左官屋になった。というかやらされた。本人は勉強して大学に行きたかったらしい。
なので、私には大学に行って欲しかったみたいだ。そんな親心を完全無視してのリクルートである。親不孝まっしぐらw父親は嬉しさ半面、複雑な心境だったと思います。

親父の先行投資

14歳(中学生)時に、パソコンが欲しくて欲しくて、たしか9万円くらいしたパソコンを買うための借金を父親に志願した。恐る恐る。。。。

「馬鹿野郎。金ならいくらでも出してやるからもっと良いの買え」

想定外の返答なので、びっくりして泣いてしまった覚えがあるw
投資だったんだな。今思うと。時代を見抜いてこれからこういう時代が
来ると分かっていたのだと。
時は1989年 windows98が発売される9年前。そんな親心を他所に、俺はゲームに没頭するのである。なんて親不孝な。。。。w

でも、左官屋を初めてみて、社会が左官仕事をどんどん必要としない時代だと気づいて、慌てて「どうにかしなきゃまずい!」と久しぶりに買ったパソコンでインターネットを開いて様々な左官屋さんの情報を収集して、親方の門を叩いたりした。

父親の投資は間違っていなかったし、そのお陰で今の私もあると思う。

左官は肉体的にも精神的にも厳しいっすw

きつい仕事だよ。厳しいしw嫌になること数知れず。
心が折れて、「やっぱり大学行って勉強したい!」と勉強したくないのに言ったりw

でも年月を重ねて、節目節目で自分が圧倒的に成長していることに気が付いて、その段階に応じて、出会いがあって。
まるで、ロールプレイングゲームをしているような気分になります。

年を重ねることにできることが増えている。レベルアップしているなと。
一つのことを長年続けていくことにはリスクがかなり伴うが、そこまで深堀したからこそ、そこから横へのスライドが可能だと思う。
長く一つのことに没頭するメリットはそこにある。言っても最短ルートだと思う。何に対しての最短か?

より俺が俺らしく居られることに対してですね。

自分を力強くしてくれた左官という仕事

今、社会はとても豊かになったのでこの私の経験が一つのケースとして
この時代に当てはまるかはいささか疑問ですが、今私はこう考えています。

左官としての自分。それと軸をあと二つ作って三つの軸を作ろうと。

二つ目の軸が、他拠点生活のADDressというサービスでの家守(下の記事を参照)という役割で。

あともう一つの軸は。。。ただいま思案中w


46歳のおじさんには時間がだいぶ限られてきたので結構急がねば。です。なので若い人達にはそういった広がりを持ちながら、仕事にも没頭してほしいと。

ただ、仕事が人生の中心でなくても良いかなと。最近はそう思えるようになりました。

伝統を守るのではなく、未来を作る伝統を作る仲間、募集中

ライフ・ワークバランスが左官という仕事に対しても良い刺激になるなと。私はやっぱり左官が中心になってしまいますが(^^;)

左官という仕事に触れながら、日本の伝統技術を守る仲間として、
そして伝統技術を駆使して未来を作る仲間として、なおかつ、
ものづくりの観点からどんどん自分を押し上げていく。
より自分が自分である為に
自信をつけていく仲間を募集しております。詳細はまた、別記事にて。

それでは本日はここら辺で(^^♪

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