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立冬

冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆればなり。

立冬をむかえました。暦の上の冬はこの日にはじまります。

立冬の声をきくと、いよいよ北の寒気に立ち向かう思いが強まるのですが、今年は冬?と聞き返したくなるよな暖かさ。

この時期の暖かは6月ごろに似てることから「小六月」ともいいますけれど、それにしても今年は、小春の概念さえも変えてしまうんではないか、なんて思うほど。

とはいえ立冬をすぎれば少しずつに日は短く詰まってき、明るいあいだの忙しなさも益々と極まってき、せかされるように毎日はすぎてゆく。

ひとつくらい、この季節の醍醐味にとっぷり浸かりたい、とは毎年思うのですが、とっぷり、なんて言ってる間に日が暮れるのですから、かないません。

おかげで、季節のうつり変わりを探して歩くことが、すっかり習慣になりました。そこに、伝えたくなる人がいるというのは大きなことです。

必ずしも嬉しいことばかりでは生きていない毎日に、小さな喜びを分かち合える人がいることの安堵、ささやかな発見をも一緒に見つめてくれる人がいる喜びは、会えないことへの寂しさよりも、まるで一緒にいるよな親しみを大きくしてくれます。

きっと、まなざしを感じるとは、こんなつながりの感覚をいうのでしょう。

いつもありがとうございます。今日もいちりんあなたにどうぞ。

ハゼラン 花言葉「永遠にあなたのもの」


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