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「好奇心の根本」は逃げだった話

■意欲のなかった子ども時代


私が好奇心旺盛でフットワーク軽く、『自分のために』色々なことに挑戦できるようになってきたのはいつからだっただろうか。幼いころはただただ「継続が出来ない」「面倒なことはとにかく嫌い」な人間だった。(これは今もだけれど(笑))

とにかく意欲がなかった。というのが正解かもしれない。


運動神経も良かったし、勉強もできたほう。
でもとにかくすべてが億劫なのだ。

おそらく私がこの世に生まれたこの瞬間からもうすでに両親は不仲で、精神疾患持ちの母親の「ジェットコースターのような」躁うつ病に振り回されてきた。母親は共感力が乏しく、常に自分の感情で動く。家の中には居場所もなく、いつもひとりで遊んでいる。そんな子供だった。


その頃から「ハマるオタク気質」はすでに頭角を現しており、シルバニアファミリー友の会に入会するほどシルバニアファミリーの世界に浸っていた。私にとっては、好きなものは自分の嫌な世界から逃避できる唯一の居場所だったのだと思う。


■中学受験をドタキャンしてやった

年の離れた姉は有名な女子高に通っていた。私も同じように受験する予定だったのだが、とにっかく勉強が嫌いだった。行きたいとも思わない中学にわざわざ勉強して入学する。(学校見学にも行ってなかったんじゃないかな)その意味も見いだせず、その頃にはもう離婚していた両親の家を行き来する生活に疲弊していた。

一応母親についていった私だが、母親は父への反抗心?というか私にもちゃんとできるから!という見栄のようなもので私に勉強させていた。(と思う)母親と二人暮らしになってさらに居場所はなくなり、自分の気持ちを素直に話せる場ももちろんなかった。

いよいよ限界がやって来て、受験はしたくない。ギリギリになってそう伝えることができた。もうこの頃の記憶は一切ないから、推測だけど。


自分の想いを誰かに伝える
たったそれだけのことが、私にはとてつもなく難しいことだった。

そもそも自分の想いを「言語化する」という方法がわからなかったし、自分の気持ちをちょっと伝えるだけでも、母親からは何百倍ものネガティブワードが返ってくるのだ。


■自信が欲しくてアメリカへ逃亡

私が物心ついたころからずっと持ち合わせていなかったもの。それは「自信」だ。性格もきっとひん曲がっていたし、人から好かれたい願望だけは強くて、嫉妬だらけの醜い人間だった。人見知りだったし、お世辞にもイイ子ではなかったと思う。

中学2年の終わりごろ、母親と警察を呼ぶほどの大喧嘩の末家出をした。その時はたまたま姉がいてくれたから、うまく逃げられた。その時から母とは今現在も会っていない。(連絡を取ったこともあるけれど、離れてても色々思い出して無理だった。)自分も37歳になり、母もそろそろ70歳を迎えようとしている今、どうすべきなのか私の中でまだ答えが出ない。

だそうともしていないのかも。

高校に入り、姉と二人暮らしすることになった。父は再婚していたし、妹も誕生していた。父には家族がいる。姉には彼氏がいる。私には誰もいない。心の拠り所がない。人生で一番孤独な時間だった。


その頃私は中学受験で受けようとしていた女子高に高校から入学していた。これは自分の意志で、行きたいと思って受験した。頭のいい進学校だったので、留学している子もたくさんいた。留学中の単位も換算してもらえるので、留年せずに進級できる制度があった。


「行きたい。」


シンプルにそう思った。英語が一番得意だった私は、アメドラにハマっていたこともあり、憧れと今の孤独な生活から逃げたい一心でアメリカに留学したのだ。後から振り返れば本当にただ「アメリカに夢見る夢子ちゃん」だったと思うんだけど(笑)

アメリカでの暮らしは笑っちゃうくらい大変だった。この話はまた。

この頃からフットワーク軽く、こうしたいと思ったことは色々現実にしてきたと感じる。でも原動力はいつも「逃げ」が根本にあったなと振り返る。

でも原動力が「逃げ」だったとしても、自分で人生を変えたい、現状を打破したいと思う気持ちはとても大切にしていいと思うんです。


■逃げたいエネルギーをプラスに変えよ


今仕事がつらい。辞めたい。違うことがしたい。
そんな風に友達に言ったら、親に言ったら「逃げてるだけじゃん」そう言われた。しんどい。

よく聞く話だ。

逃げから転職したらうまくいかないって、誰が決めたの?なんでその人が転職先で後悔するって決めつけるの?

逃げからのエネルギーって、すごい力を持っていることを私は知ってる。たとえ収入が下がっても、転職先で鬱になっても、一度行動を起こしたあなたはすごいってこと、知るべきだと思う。

その行動力があれば、これからだって、何回だって動ける。「自分の意志で動いた」その行動をまずあなた自身が褒めなければいけない。

「あの時の自分」に感謝する時が必ず来る。

動けない時間があってもいい。
ぼーっと何もしない時間があってもいい。

それが許されないほど、やらなければならないことって何なのかなって。一度考えてみたらいいと思うんです^^

逃げてばかりだった人生も、今は自信に繋がってる。(まだまだ書ききれないほどのことから逃げてますよw)
そんな人もいる。

逃げていい。逃げた後どうするか、それが大切だと思ってます^^


#マルチポテンシャライト
#逃げたい
#熱しやすく冷めやすい
#キャリア
#母親


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