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ウクライナを「直接支援」できる募金先のリスト

追記:(3/7)タイトル名を若干変更、Airbnbを追加
   (3/15)Creditを追加 

2022年3月5日現在、ロシアのウクライナ侵攻から一週間以上が立ちました。まだまだ戦火が収まっておらず、原発も占拠されたり、どういった形で収束していくのかわからない状況です。

外国語を生業とする中で、何をできるかいろいろと考えました。

そこで、ウクライナを直接支援できる先と支援した場合どういった形で資金が使われるのかをまとめることにしました。
もちろん、ほかにも沢山あると思いますので是非教えて頂ければと思います。

はやく、この戦争が終わり平和が訪れますように。

1. 在日ウクライナ大使館

支援物資を送る先と募金用の銀行口座を公表しています。ただ、使用用途は特に明言されていないようです。
※現在、ウクライナ外務省、在日ウクライナ大使館共に公式ページに接続できない状況の様です。その代わりFacebookやTwitterで更新をおこなっています。

●ウクライナに支援物資を送れる住所を公開してます。宛先はウクライナの民間運送会社ノヴァ・ポシュタ・グローバルのポーランドにある倉庫です。

宛先はこちら(在日ウクライナ大使館のTweetより)

●募金のためにウクライナ大使館の銀行口座の情報も公開されています。

日本の銀行口座はこちら(在日ウクライナ大使館のTweetより)

在日ウクライナ大使館 Facebookアカウント:

在日ウクライナ大使館 Twitterアカウント:

2. ウクライナ国立銀行

ウクライナ国立銀行

キエフに本店を置くウクライナの中央銀行で、現在ウクライナ軍への支援金を募っています。

支払方法:
・Google Pay (各種クレジットカード対応:ドル/ユーロ/ウクライナフリヴニャ)
・銀行振込(日本の銀行口座もあります)
※2022年3月4日時点では 1 ウクライナフリヴニャは 3.85円

募金ページはこちらになっております。

ウクライナ国立銀行 Facebookアカウント:

ウクライナ国立銀行 Twitterアカウント:


3. Voices of children (ボイスィズ・オブ・チルドレン)

主にウクライナ東部(ドネツクとルガンスク地域)で戦闘に巻き込まれトラウマを負った子どもの精神的なケアを行う慈善団体です。

今回のロシア侵攻を受けて、ウクライナ全土に活動の輪を拡大しています。

募金情報:
募金ページはこちらから(英語)。
*支払方法:クレジットカード、PayPal、Google Pay
*ドル支払いになります。
*仮想通貨での募金も受け付けています(ビットコイン、イーサリアム、テザー)。上記募金ページの「Donate in crypto」の欄に書くウォレット・アドレスが表記されています。

「Patreon」からも募金できます(クリエイター支援プラットフォーム)。

補足情報:
●活動資金に関しては、他の人道支援団体とのパートナーシップや相互扶助のみで成り立っていると説明されています。
●SNSでは被害を受けた子どもたちの生の声を発信する活動も行っており、子どもの「尊厳(dignity)」と「人権(rights)」 を尊重することを信条として掲げています。

その他アクセス:
Twitterページ。Instagramページ。YouTubeページ。(全てウクライナ語)

4. ヴォストクSOS

ウクライナ東部を拠点にする民間NGO団体(「ヴォストク」とはウクライナ語で「東」という意味)。

現在、ロシア軍侵攻の影響で心理的ダメージを負った人々に精神的なケアを提供する活動の準備を進めています。

他にも、食料や日用品など支援品の支給、難民の保護や避難先確保の法的サポートを提供しています。

募金情報:
募金ページはこちらから。
*上記ページの「USD」をクリックすると英語表記に切り替わります。
*口座払いまたはPaypalが利用可能です。
*ドル、ユーロ、ウクライナフリヴニャ、いずれかでの支払いになります。

補足情報
●ルガンスクに拠点を置いていた人権センター「Step」とクリミア半島に拠点を置いていた「Action」が併合して2014年に設立されました。クリミア半島は2014年3月にロシア側に併合されました。
●ドイツとスウェーデンのNGO団体「リベリコ(Liberico)」と提携しています。

その他アクセス:
FacebookInstagramYoutubeTelegram(全てウクライナ語)WhatsApp(+380 68 159 4838)。

5. ユナイテッド・ヘルプ・ウクライナ

米国を拠点とする慈善団体(NPO)です。ウクライナ国内の避難民に医療品、食品、衣類、支援金を提供しています。

戦線にいる人たちに応急処置キットを支給したり援助活動を行うための支援金や、戦地で負傷もしくは殉職した兵士の家族への支援金を募集中です。

募金情報:
募金ページはこちらから。(クレジットカード、PayPal)。
*仮想通貨での募金も受け付けています。ウォレットアドレス:0xf4A9d47F9322595d60B23B55d558C3d996b25510

Facebookでも募金を受け付けています(クレジットカード、PayPal)。

補足情報:
●2014年のクリミア併合後に設立されました。
●100%ボランティアメンバーで構成されています。
●ウクライナの完全な独立やロシア政府による不法な政治介入に反対するデモを米国の首都ワシントンDCで行うなど、ウクライナの主権を守るための活動をしています。
●米国連邦政府のチャリティ支援運動プログラム「Combined Federal Campaign(CFC)」に認定されています。

その他アクセス:
TwitterInstagram(全て英語)

6. ノヴァ・ウクライナ

米国カリフォルニアを拠点とするNPO団体。ウクライナの活動家や団体と協力して、現地の人々や団体に人道援助を提供している。

現在、東ウクライナのドネツクにある孤児院に寄付するおむつや、ベビーフード、医療品、非常食品などを準備している。

募金情報:
募金ページははこちらから。こちらのページでも。
*Paypalや各種仮想通貨での募金も受け付けています。仮想通貨の場合、募金ページの「Crypto」をクリックしてご確認ください。

Facebookでも募金を受け付けています(クレジットカード、PayPal)。

募金だけでなく子供用の衣類、ベッド用品、衛生用品、車椅子などの物資支援も受け付けています。こちらのページにある「Become a volunteer」をクリックして表示されるフォームから問い合わせてください。

その他アクセス:
Facebookボランティア用ページ、Twitter(全て英語)

7. サンフラワー・オブ・ピース

米国に拠点を置くNPO団体。ウクライナから米国マサチューセッツ州へ移住したカタヤ・マラコヴァ氏がこの団体の発起人です。

戦地にいる救急隊員や医師に応急処置キットを送るための資金を募っている。キットには絆創膏や包帯、止血剤などが入っており、1セットで10人ほどの命を救えると説明されています。

募金情報:
募金はこちらのページの「DONATE NOW」をクリックしてください(クレジットカード、PayPal)。
*アマゾンから支援物資を購入して送ることもできます。上記募金ページにある「Purchase Now」の部分をご確認ください。

Facebookでも募金を行っています(クレジットカード、Paypal)。

補足情報
●ひまわり(サンフラワー)はウクライナの国花です。
●2014年のクリミア併合の際には、クリミア半島からの難民救済のために資金を募り応急処置キットを現地医療従事者に支給した実績があります。

その他アクセス:
TwitterInstagram(全て英語)

8.キーウ・ポスト(Kyiv Post)

キエフに拠点を置き、国内のニュースを英語で発信しているウクライナで一番古い英語報道メディア。アメリカ人事業家のジェド・スンデンが1995年に創設しています。
*現在、ロシア侵攻の緊急事態を受け、サブスクリプション登録なしで無料で記事が閲覧できるようです(未確認情報)。

補足情報:
●「キーウ(Kyiv)」というのはウクライナ首都キエフのウクライナ語の発音。一方、「キエフ(Kiev)」はロシア語発音。NATO加盟国の報道メディアは「Kyiv」というウクライナ語に基づいた表記を使用しています。イギリス国営メディア「BBC」の日本語版でも「キーウ」と表記されています。
●現在キーウ・ポストは、創設者のジェド・スンデンが過半数株主を務めるメディア企業KP Mediaの傘下にあります。
●ジェド・スンデンは2009年にパキスタン系英国市民でありウクライナのドネツクに鉄鋼工場を持っていたモハマド・ザホール(Mohammad Zahoor)にキーウ・ポストを売却。その後2018年には、シリア出身のウクライナ市民であり事業家のアドナン・キヴァン(Adnan Kivan)に売却されました。
●キヴァンは2021年11月に突然、事前通告なくほぼ全記者を解雇しました。その後、過去にも編集長を務めたカナダ人の事業家・著者のリューク・シェニエールを再び編集長に任命して新しい編集チームを結成しました。
●キヴァンはウクライナ南部にあるオデサに工場をもつ富豪で、ロシアの「オリガルヒ」と呼ばれる新興財閥との癒着が懸念されるなど、キーウ・ポストの独立性が危惧する声も一部で上がっていました。
●これを受けて、解雇された従業員たちは、新たにキーウ・インディペンデント(後述)を設立しました。

その他アクセス情報:
FacebookTwitterInstagramTelegramLinkedin

9.キーウ・インディペンデント(The Kyiv Independent)


キエフに拠点を置き、ウクライナ国内の状況を英語で世界に発信している報道メディアです。キーウ・ポストの元編集者たちが、出資者からの介入を受けずにより独立性の強い報道メディアを作るため、2021年11月に設立しました。

募金情報:
ウクライナで報道するための募金を募っています。
GoFundMe(クラウドファンディング)からの寄付はこちらから(クレジットカード、Google pay)。
Patreonでも募金を募っており、毎月5ドル、10ドル、30ドルのコースがありますが、それぞれ報道の裏話であったり、名前をウェブサイトに掲載するなどのリターンを提供してます。

その他アクセス情報:
FacebookTwitterLinkedinApple Podcast

補足情報:
●このGoFundMeの設立・運営を担うのは、元キーウ・ポストCEOで、現在キーウ・インディペンデントのチーフ・ファイナンシャル・オフィサーを務めるヤクブ・パルシンスキ(Jakub Parusinski)氏です。彼はウクライナ出身で現在ロンドン在住です。GoFundMeに寄せられた寄付金は、彼を経由してウクライナの「キーウ・インディペンデント」に送金されます。
●パルシンスキ氏は、過去にマッケンジーのロンドン支部に勤め、現在Jnomics Mediaというメディア系コンサルでマネージャーを務めています。
●キーウ・インディペンデントの財政については、「オリガルヒ」と呼ばれるロシアの新興財閥などとの癒着を避け、読者や有志のスポンサーからの支援を主要な資金源としています。
●設立時には、国際連合(EU)やEU加盟国が共同設立した「欧州民主主義支援団体(European Endowment for Democracy)」から出資を受けました。その後はクラウドファンディングが主な資金調達の手段となっています。

10. Airbnb

キーウ

 民泊マッチングサービス最大手のAirbnbですが、ウクライナ難民10万人向けに短期宿泊施設を提供予定としているほか、ロシアとベラルーシで全事業の停止を行っています。
 難民の滞在費はAirbnbが負担する他、Airbnb.orgの難民基金への寄付からも出すとのことですが、日本では寄付を受け付けていないようです。(3月7日現在)
 ただ、面白いのが「予約して泊まらずに宿泊費を払い、ホストを直接支援する」というサポートの方法もあります。また宿泊以外にも各種の「体験」(ツアーやアクティビティなど)にも同様の手順で支援ができます。その際、ホストやゲストに対する手数料も免除しますとのことでした。
 ご参考までに、私が寄付するとしたら、こういったところを選ぶとおもいます。
 1)この戦争が始まる前から運営していた施設・人
 2)レビューがある施設・人
 3)ウクライナ国内で運営されている小さな施設・人
 4)特に攻撃を受けていたり厳しい状況の所

Credit 
Research by Shohey Kawamata
Reviewed by XXX 

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