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魅力ある街に住む 2020.3.15-16

日曜は近所のイタリアンでランチを食べてから、ケーキ屋に行ったり、家を片付けたり、植物の手入れをしたり、洋服を直したり、無料提供されているオンライン学習をはしごしたりしてゆったり過ごした。もともと遠出やせっせと人と会うのが得意ではないので、休日はたいてい予定を入れずにこんなふうに過ごしている。予定はなければないほど幸福度が高い。最近はリモートワーク推進も相まって、1歩も家から出ない日もよくあるし、徒歩10分圏内にしか行かずに終わる日も増えた。そうやってずっと毎日家の近所で生活していると、ますます今住んでいる場所は良い街だなと思う。

今住んでいる場所は、渋谷と新宿のどちらにもほど近いにも関わらず、昔ながらの活気ある商店街があって、庶民的な心地よさとおしゃれで上質な店がちょうどよく同居している。我が家はその活気ある駅前商店街のちょうど真ん中にあるマンションなので、ほとんど商店街の中に住んでいるという感じだ。徒歩3分以内に、コンビニ、スーパー、薬局、喫茶店、コーヒースタンド、花屋、酒屋、肉屋、八百屋、唐揚げ屋、スパゲティ屋、ハンバーガー屋、美容院、歯医者、内科、整体、銭湯、パン屋にケーキ屋にジェラート屋、おまけにタピオカ屋が2店舗(タピオカ店に至っては春先に3店舗一気にできたのだが、1店舗は冬を越せずに閉店していた)。まあつまり、全部ある。家から3分でまじで生活が完結する。

お店が立ち並ぶゾーンに住むことを嫌う人も世の中には多いかもしれないが、実際は多少夜に外から話し声がするくらいで、ほとんど気にならない。何よりこの「街そのもの」に対する満足度の高さはちょっと他に替えられない気がしている。賃貸なのでいずれは今の家から移らなければならないと思うと辛い気持ちになってしまうくらい、今住んでいる場所は気に入っている。

もとから私は郊外に家を買うことの動機が理解できたことがないのだけど、最近ますます、これといった特徴のない街に何千万も払ってずっと住む、というのがとても不思議な行動に見える。神奈川のほどほどに都心に近い場所出身で、そのあと実家を出て最初に住んだ街が渋谷近郊だったせいで、なんだかんだで都会的快適さに飼いならされてしまっただけなのかもしれないし、住んだらそれはそれで別の良さがあるのかもしれないけど。

今後さらにリモートワークが推進されていったら、電車や車に乗って都心のオフィスに通うことに最適化された郊外の住宅というのはどうなってしまうのだろう。都心まで電車で1時間半、近所にはスーパーとコンビニと薬局とファミレス、それ以外はほぼ住宅、休日は車でショッピングモール、みたいな暮らし方の街は東京近郊にたくさんあると思う。もし平日の都心通いが減ってそこで過ごす時間が大半になったとしても、その人たちはその街で家を買うだろうか。たぶん、これまでほどには魅力なくなっちゃうんだろうな。

今後はきっと、都心からの距離に関係なく、街そのものに魅力がある場所にきっと人は集まるし、そういう場所でなにかをすることが楽しいんじゃないかなーと思う。なにができるかなーということを考えながら次の引っ越しに備えたい。さすがに次は買うことも考えるタイミングなのだけど、そんなニーズを満たせる家があるのだろうか。ないならきっと自分で作るしかないので、この引きこもりタイミングで作り方をいろいろ学んでおきたいところです。

たのしいものを作ります