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オリーブの木と暮らす一年

1万本のオリーブの木

 オリーブオイル、オリーブの実、タプナードというオリーブペースト、オリーブの木で作られたキッチン用品、オリーブをモチーフにしたテーブルウェア、石鹸などなど、南フランスの人々の生活と切っても切りはなせないオリーブ。

 モンペリエから北に10分ほど車を走らせたところにも、1万本もの木を有する、広大な有機栽培のオリーブ園があります。

 実がたくさんなるように4月ごろに剪定をするのですが、そのオリーブ園で剪定方法を教えてくれるアトリエがあったので、この春に参加してきました。

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 けっこう豪快にバッサバッサといきます。

 太陽のあたる南側からはじめて、北側もふくめた木全体によく陽があたるように、重なっている枝や、下を向いている枝、メインになる枝と枝の間から生えている小枝(le gourmand「食いしん坊」という意味)などを切っていきます。

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 オリーブの木には「平和」や「永遠」という意味があるそうです。とても丈夫で、虫や病気の心配もほとんどなく、近くにいると清涼さと安心感を感じます。

 太陽の光と乾燥した気候をこのみ、若木のうちの数年を別として、大地に根付いたら水はほとんどいりません。湿気を嫌うので川のそばなどではよく育たないそう。

 このオリーブ園には小さな博物館もあって、昔の機材を展示していたり、

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 敷地内には、ヤギや鶏...

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 ワンコものびのび。

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 夏には毎週末ミュージシャンが呼ばれ、敷地内の屋外レストランで地元の食事を楽しみながら、日の長い明るい夜をワイワイ楽しむことができます。これぞ南フランス。  

オリーブの四季

 このあたりは庭にオリーブの木がある家も多く、わが家にも6本の木があります。

 剪定アトリエの翌日、わたしたちも家のオリーブの木を剪定しました。でも全部剪定する気力も体力もなく、二本だけ...。

 こちらはその翌月、5月の様子。小さなかわいい花がたくさん咲きました。花粉たっぷり、いろんな種類のハチがたくさん飛んできていました。

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 6月。花が終わると実がつきはじめ...、

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 そして9月、枝がしなってたれ下がるほど、たわわに実がなりました。(ちなみに剪定しなかった、ほったらしオリーブの木にはほとんど実はなりませんでした...)

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 手でポキポキと簡単にとれます。

 和む。梱包材のプチプチをつぶすときの感じに似てるかも...

 近くのオリーブ協同組合にもっていくと、粉砕してオリーブオイルにしてくれるので、当初はもっていこうと思っていたのですが、せっかくなので、塩漬けに挑戦することに。

 そのままだと苦くなるそうなので、まずは大きな容器にいれて、真水に漬けます。10日間まいにち水を交換。

 10日たったら、瓶に小分けにし、それぞれに塩水とタイムやローリエなどのハーブを入れ、2〜3ヶ月寝かせるのだそう。ということは、食べられるのは冬。

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一本の木から、最初の収穫でこれだけとれました。
これでまだ全体の半分くらい。

 大きな実だけ収穫し、まだ小さな実はこれからもう少し育つのをまってから収穫するので、しばらくオリーブのお世話をする日が続きそうです。美味しくできますように!

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