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【新店舗めぐり#1】 気づいたら好きになっていた SKINCARE LOUNGE BY ORBIS

7〜8月ニューオープンの気になる店舗がたくさん溜まっていて、新規店舗ツアーを同期2人としてきたのでその話を。朝は優雅に表参道の朝ごはんから始まり、新宿、乃木坂へ合計3店舗行ってきました。

■行ったところ
・SKINCARE LOUNGE BY ORBIS(表参道)
  -オルビスの新しいコンセプトショップ。スキンケアサービスやワークショップスペースも併設
・b8ta ベータ(新宿)
 -メーカーが月額モデルで出店できるガジェット中心の体験型ストア
・NEW STAND TOKYO(乃木坂)
 -ニューヨーク発のデジタルガジェットや日用品・雑貨のセレクトショップ

朝から3店を一気に巡ったことで、良いオフライン店舗での体験とは?を比較できて面白かったです。ORBISのコンセプトショップは美容部員(BA)さんの熱量が高く、ブランド直営ならではの情報が受け取れる場所でした。また、NEW STAND TOKYOは店舗編集力・セレクト力が強く、メッセージが伝わってきて新しさを感じました。一方b8taはB2B収益重視で体験・空間設計されていて、その点は面白いものの、B2Cの顧客体験という観点ではまだまだ課題があると思います。

特にORBISの店舗では、商品情報とは関係ないところに感動して、商品を買ってしまい、自分で振り返って興味深かったです。よくマーケティングファネルでは、商品認知→理解→購買→・・・ と「商品理解」という段階がありますが、正直なところ理解はあるに越したことはないけれど、決定要因ではない。周辺情報によるブランドへの親近感(ブランドリフトでいう「好意度」)アップによって買ってしまうのでは?と感じました。そして、親近感こそオンラインではできないオフライン店舗の強みだと思います。

具体的にどこの何でどう思ったのか?について、振り返ってレポートしてみます。まずは自社ブランド直営であるORBISについて、次にセレクトショップの形態であるb8taとNEW STAND TOKYOについて2回に分けて紹介します。

BAさんの熱量が高い SKINCARE LOUNGE BY ORBIS

7月17日に表参道にできた、ガラス張りで透明感のある店舗。土曜日の朝オープンと同時くらいに行ったので、ゆったりと接客してもらえました。

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通常店舗とは異なり、展示数をぐっと減らして商品以外の情報でブランドを伝えようとしています。奥には全商品置いてあるものの、表の空間は基本的にはオルビスユーラインメインで、BAさんに適宜説明してもらいながら1アイテムずつ立ち止まって見るような設計に。

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展示数が少ないなかで、カート代わりにこんなもの👇がありました。各アイテムの形をした穴あきパネルがあり、欲しいアイテムをパーツを埋めるようにピックアップできるようになっています。ミニサイズが可愛くて、ついついコンプリートしたくなりそう・・・ 

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1Fは、オルビスユーメインのアイテム紹介フロア。2Fは、既存会員(アプリ会員)向けのイベントスペースやスキンケアサロンがあります。

オルビス未購買の人にとってはORBISというブランドイメージがガラッと変わる空間だなと思いますし、既存顧客のブランドファンにとっては、空港のラウンジみたいな「会員である自分のためにおもてなししてくれる、特別な空間」という印象を持つのではと思いました。

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ちなみに、店舗デザイン素敵だな〜と思っていたら、ディレクションはTakram、店舗設計は工藤桃子さんとのこと。工藤桃子さんは、コスメブランド THREE のカフェ REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA も携わっているらしく、この方の植物や大理石、水の使い方好きだと思いました、素人ながらに・・・

すっかりORBISが好きになってしまった✨

というわけで朝からすっかりORBIS未購買ユーザーから購買検討ユーザーにスイッチした私。BAさんの接客を受けて、最終的にはオルビスユーのオリジナルボトルを購入し、お店を出ることに。。😅  衝動的・直感型で買い物するタイプなのですが、後から理性を持って振り返ると好きになったポイントは2つあったのかもと思います。

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💕 好きになった瞬間その1:オリジナルボトルに関するエモい情報を聞いてしまう
正直、各商品アイテムについての紹介は「ふーん・・・」というテンションで聞いていたのですが、この店舗限定のメイン商品であるオリジナルボトルについて紹介されたとき、「うわ〜いいな」という気持ちになった覚えがあります。

このオリジナルボトル、アプリ上でデザインとメッセージ印字のカスタマイズをして、15〜30分待ったら店舗で受け取れるのですが、なんと実は注文を受けたら一つ一つ、店舗裏でBAさんが印字してるらしいです。結構細かいデザインなので、想像すると大変そう・・!

普通にデザインもかわいいけど、一つで一つそこまでやるの、、、BAさんすごい → ORBISすごい、と脳内でブランド好感度急上昇が起きたような気がします。マーケティング的に言うと、機能的価値ではなく情緒的価値にやられたということになるのだと思います。

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オンラインでデザインをカスタマイズし、QRコードを発行、店舗で読み込んでデータが転送されます。OMO文脈ではこのあたりのスムーズなUXがフォーカスされそうですが、いち顧客としてはこのスムーズなUXの裏にある店員さんのリアルなおもてなしに惹かれました。「親近感」というのをこのあたりに感じます。

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💕 好きになった瞬間その2:LOVOT(らぼっと)がいることによる、愛着心っぽいもの
2Fのフロアにあがると、スキンケアサロンやお試しコーナーがあります。そこにロボットのLOVOTがいました。まだ名前はないらしく、この後募集するそうです。同じ制服着ててかわいい。

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他のお客さんが少ない時間帯だったので、BAさんがこのLOVOTについても紹介してくれたのですが、とにかく「いかにこの子が可愛いか」を熱く語ってくれました。本当の動物のペットのように、とても可愛がられているLOVOTくん。最後はLOVOTくんを抱きかかえながら、一緒にスキンケアサロンのエリアを紹介してもらいました笑

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というロボットの話なので全く、ORBISのアイテムには一見関係ないものの。自分の感情が「かわいい」「ほっこり」モードになったり、BAさんの思い入れ・愛着が伝わってきたりすることで、LOVOTかわいい→BAさんすてき→この空間いいね→ORBISいいね、とブランドにも愛着が生まれてきそうな感覚でした。

冒頭に「親近感」と表現しましたが、SKINCARE LOUNGE BY ORBIS の場合は、ブランド直営店だからこその【BAさんの熱量の高さ】が強い。その熱量に引っ張られてブランドが好きになった、商品がほしいと思った、のだと思います。どこまで意図されているか分からないですが、接客ができるオフラインだからこそ、そこで働く店員さん自身が楽しい空間であることがお客さんにとっても大事なのかもしれないです。そういう意味で、LOVOTというプロダクトにも可能性を非常に感じました。

ORBISについて語りすぎたので続きは後半に・・・

このあと、b8ta(ベータ)新宿店とNEW STAND TOKYOと、どちらも米国発・日本初上陸のセレクトショップに行ってきました!記事が長くなってしまったので、2回に分けます。

いつか都内の体験が新しい店舗をマッピングしてまとめたいです。ではまた。

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🍣 ちなみにランチは、スシロー 高田馬場店に行ってみました。新規店舗ではないですが、LINE MINI Appで事前予約ができますよ。新宿→高田馬場だと、事前予約の20分待ち時間がちょうどいい。

📮 あとせっかく新宿マルイに行くならということで、2Fにあるメルカリステーションも見てきました。その場でカスタマーセンターに相談できる相談BOXみたいなものもあって、かゆいところに手が届く感があり面白かった。都内新店舗ツアーするならおすすめです。

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