2021.11.6 ストッキング

お母さんと言い争いになって、家飛び出してきた。
ささいなこと。でも最近ずっと心がモヤモヤしてて、ほんとは調子悪かったんだと思う。自分のこと過信してた。
詩を書いてても、心をうまく言葉に落とし込めないこととか、憂鬱で、家事とかにそれを邪魔されることにも苛立って、その他日常のいろんなことが重く感じて、夕ごはんの時しんどいってぼやいてたら、私のしんどさは本物じゃないみたいに、「お母さんは毎日家事もして仕事もして本当にしんどいんよ」って、じゃあ私のは本当じゃないっていうん? って、すごい腹が立った。そのあともお肉の焼き具合のこととかグチグチ言われて、もういっか、ってプツンと切れた。こうやって書いたら些細なことすぎる。(笑)
でもほんとに腹が立ってたし無性に泣けてきて財布とスマホをとりあえず鞄に入れて車出した。


どこ行こっかなって、とりあえず適当に車走らせて、ずっとまっすぐ行ってたら割と遠くまできて、暗くて、ちょっと怖かった。でもほんまに、本当のしんどさとは何、そんなものあるの。人のしんどさに、嘘とかほんととか、あるの。どんなに軽くつぶやいたことでも、しんどいって、切実なんじゃないん、その人の。私が人のしんどいをそんなにちゃんと受け止めれてるか、って、それを考えるとそんなこともないと思うけど、でも自分の立場になると、しんどいよね。しんどいことも、しんどいって言っても軽く捉えられることも、全部がしんどい。消えたいという気持ちがちょっとわかる気がした。自分がわからなくなるほど泣けてきて、泣いてる自分、え、これは私なん? と思うほどボロボロに泣いた。おかしいくらい泣いた。声出して泣くことも少ないんやけど車の中だったから声も出て、私ってこんなんだったかなと思った。でも、こんな夜もあったな。過去に。私ってものがわからなくて、泣きすぎて私じゃないし、早く消したい、早く無くなりたい、っていうかもうこのまま泣き続けたら私は無くなってしまうんじゃないかと思えるほどだけど、そんなことは起こるはずなくて、夜が明けていく。そういう気持ちをかなり久しぶりに味わった。
私の中には私じゃない私がいるんだと思う。
いまだに。どんなに月日が経っても、私じゃない私は消えない。眠ってても、たまに今日のように目覚めるんだろう。私じゃない私ではあるけど、それを抱え込んで生きていくのが私だ。そうでしかありえない。そうしかなれない。ちょっと気分が落ち着いてきて、ちょっと自分をなだめたりして、でも今日は家に帰りたくないからホテルにでも泊まろうかなって思った。車泊めて検索して、ビジネスホテル予約して、コンビニ行ってとりあえずマスクとスマホの充電器を買った。途中お母さんからLINEあって、電話もあって、言い過ぎたごめん帰っておいで、って。そう言える母はやっぱりできた母だなと思う。優しい人だと思う。今までもずっと母は優しかった。だから私は生きてこれて、私はずっと護られて生きてきた。今も護られてるから、甘いし、優しいふりができる。私じゃない私はひとつの人格で、でも優しくなだめて眠らせて、一生の間ほとんど忘れて過ごせる。でもそうじゃない人たちは。護られなかった人たちは。自分じゃない自分がずっと目覚めたまま、生き続けなければならないのだろう。どんなにしんどいだろう。
でもどんなに思ったって私は彼らにはなれないのである。だから無駄である。でも無駄でも、考えてしまうから、考えてしまうときは、考えてしまえばいいのかな。わからん。
ごめんねと、でも今日はホテル泊まるってお母さんにLINEして、そっからローソンでからあげクンレモン味とサンドイッチとカレーパンとマシュマロチョコを買った。どんな取り合わせ。(笑) けど好きなものを好きなように買ったことあまりなかったから、もう今日はどうにでもなれという気分で、なんだってやってやるという気分で、適当にやった。それからホテルにチェックインして、部屋でテレビ点けながらカレーパン以外は食べた。マシュマロチョコが美味しくて、ツイートした。他に今日あったこと、家出したこととか、打とうかと思ったけど、でもなんか迷ってやめてしまい、結局マシュマロチョコおいしい。だけのツイート。写真付き。でもいつもはいいね貰えない人からいいね貰えたりして、面白いなと思った。


そこから何かしようか、文章書こうかと思ったけどとにかく怠重く、とりあえず寝ようと思って寝たけど、なんか暑くて、頭も重くて、しっかり寝れんかった。目覚めて、しんどいし、寝ればいいけど寝れんし、心がざわつくから落ち着くためにYou Tubeなどを見て、その流れでYou Tubeで音楽聴いたんね。そしたら吉澤嘉代子のストッキングを急に聴きたくなり、それがとてもはまったんだ、今の気持ちに。なんかわからんけど。それから急に、今日のこと、文字に起こしておきたくなって、それは誰かに見せるでも、見せないでも、どっちでもいいからとりあえず書きたいなと思った。すごい救われました。
私は詩を書いて、それを誰かに読んでほしい。
ずっとずっと遠くへ。ずっとずっと多くへ。
届けられる人になりたいな。
だからやっぱ今日みたいなことがあっても、もしかしたら私には向いてないことなんかもしれないけど、詩を書くの頑張るって思った。また気持ちが少し変わった。ひとつステージアップしたというか。気持ちの面で。だから地道にコツコツ詩を書くしかない。どこにも届かなくても書き続けるしかない。それでしか届く日はやって来ない。一生たどり着かないかもしれないところへ歩き続ける日々であっても、私は届く日を、信じていたいな。
明日から気持ちを切り替えたいけど、気持ちはそんなに簡単に変わらないだろうとも思う。でも私は私らしく生きる。たまにこんなふうに家を出てどこかで一晩過ごすのもありだなと思った。今度はもっと明るい気持ちで、ノートパソコン持ってきて、集中して詩を書くのもいいかもしれない。明日お母さんにケーキ買って帰ろうかな。私は絶対、つらい顔とか落ち込んだ顔はせんと、前向きな顔で帰りたいと思う。


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