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佐藤咲生
2024年4月11日 14:49
米を研ぐ音波の音料理に塩をつかい血液は血潮とじた皮膚のすきまから汗がこぼれてく海があり陸があり空へも行けるとおもった海外旅行のトランク。観葉植物に水やり。世界はひらかれてゆくちいさな魂ひとつでちいさな魂/佐藤 咲生
2024年3月7日 14:03
親指と人差し指を寄せながらGoogleマップを縮小しわたしのいるばしょを見失う世界はいつも 蕾のままおわるわたしにはその全容を捉えきれないしすべてを把握しようとするつもりもないゆえに想像できるひらかない花はわたしのからだの奥で何十回も 冬を越すわたしの生活の舞台にはもうすぐ春が訪れるふとした光の角度がいつもと違うことに気づきわたしはすこしかなしくなる紅茶を淹れ
2024年1月4日 20:27
思い通りにならない体も夜明けの方にしか進めない凍てつくような空気に心まで冷やしてからっぽの呼吸がこぼれる地球最後の日にも夜は変わらず明けると予感させる祈り住み慣れない街もかならず夜明けの方へ流れていく瓦礫だらけの海も川もなくしたものばかりの心さえも全部 夜明けの方へ進んでいく役に立たない祈りが朝焼けの光にぼやけますボヤージュ目に見えない流れにのっていつまでも