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佐藤咲生
2021年11月23日 10:30
胸の奥にひとすじの流れ星が流れ、流れて消えこれが最後であればいいと思いながら眠りに落ちたいらないものなど一つもないかといって手放し難いものもない小さい粒になってただ底へ、底へと落ちていき光の速さで擦り減りながら輝いて、最後に底にコツンと当たる衝撃で燃え尽きるそんなはずだった落ちているあいだは夢なんて見ていなかったよただ感覚がどんどん抜けていきそのうち光も闇も一緒になっ
2021年11月23日 10:29
私が揺れているあいだにあなたの大地は固まり私の雲は軋んで今夜は月が二つ見えるだいじょうぶ、どっちが偽物とかないから同じように美しくてもどちらかを信じなきゃならないのなら私は先に見えなくなる方を信じるよだから明け方までこのまま、ここにいよう私があなたの瞳を覗き込めばちゃんと絶望が見えるように、あなた生きていてあなたの映す希望が、私には絶望に見えるようにその瞳の弦はきれい
2021年11月23日 10:23
貯まったポイントを使ったから今夜の夕食は豪華にできるねその前に公園に寄ってすこしだけ上達した、逆上がりの失敗をみせてよ白い月がひそかに現れたからここをおとぎ話の世界に変えてくれるかな砂利をふむ私たちの足が何も急いでいないようにみえることゆっくりと石を鳴らして歩いているのか、沈んでいくのか、それすらもわからないようになれば知らぬうちに二人だけがゆっくり消えるような気がするもう