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ひとりの女性として思うこと

久しぶりにnoteを開きました。最近女性や社会に関連する本を読んでいて、なんとなく抱えるモヤモヤをここに書き出していこうと思います。

私は現在大学3年生です。留学や就活、院進などさまざまな進路の選択肢が広がっている今日この頃です💬 これまで割と勉強してきたこともあり、もっと学びたい、自分で稼げるスキルを身につけたい、と将来バリバリ働くことを希望しています。

しかしこの世の中はどうでしょう。女性社長も最近よく耳にしますが、やはり男性がメインな社会なのかもしれない、と考えるようになりました。法律や人々の価値観は変わってきてはいますが、どこか男女対等ではない部分もあるのでは無いでしょうか。そんなことを感じた本を紹介します。

男社会がしんどい / 田房永子

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この本では筆者の体験談を元に、社会に眠る女性のつらさを綴っています。正直どれも、今の私は遭ったことがありません。しかし心の片隅でなんとなく疑問に思っていたことが可視化された、とても感銘的なエッセイでした。

痴漢に対し押し黙る文化

このエッセイでは、筆者が中高生の頃は毎日のようにクラスの誰かが痴漢に遭っていたと述べられています。衝撃でした。その状況も、対応する大人の反応も。先生ですら説明できない痴漢の存在、簡単には反撃できず黙ることになってしまう学生たち。痴漢は生理や害虫と同じようなことなのでしょうか。遭ってしまうのは仕方ない、矮小化して耐えるしかない。そんな考え方に中高生が陥っていたことを悔しく思いました。

被害届も時間がかかり、裁判を起こすことも弁護士から説得され中々できない。そんな現状から「痴漢は大したことではない。裁判を起こして加害者の人生を狂わせても良いのか」という考えが伺えます。どれほど辛い思いをしたのか、他の犯罪に比べて客観的に分かりにくい痴漢。それは犯罪であることを私たちは改めて学ぶ必要がありそうです。

性教育と性暴力

私たちはどうやって性について学ぶのでしょうか。私が最初にそのことに触れたのは小学校の保健の授業だった気がします。女子だけが集められた暗い部屋、その中で体の仕組みについて学んだものの、どこか遠いことのように感じていました。実際、自身に生理が来てはじめてこれが月経というものなんだ、と思ったのを覚えています。

では世の中の男性たちは何からセックスを学ぶのでしょうか。学校では教えてくれない、親に聞くのは恥ずかしい。友人からそのことを聞き、その友人はネットやアダルトビデオから学んでいるかもしれません。

ポルノは男性のファンタジーであり、妄想です。それを女性に押し付けないで欲しい。そう説いたこの本も印象的でした。幼い頃から、正しい知識を身につける必要性を感じました。

おうち性教育はじめます / 村瀬幸浩

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そんな中、先述した本の中でコンビニのエロ本について触れられていました。今までそれが普通だと思っていたものの、毎回避けながら通ってしまうエロ本コーナー。確かに子どもも来るような場所にポルノを紹介するような雑誌があるのだろう、と気付かされました。

著者である田房さんはこちらでも述べています。エロ本業界で働いたことのある著者はこう述べています。

エロ本の仕事はあくまで、「女性の体が好きな男性が求めるエロ」を作る場でした。そこでは意外にも、「実際の女の性欲についての話」などはニーズがないのでした。

エロ本がコンビニからなくなる日に、あるフェミニストが思うこと

確かにそれは男性にとって必要かもしれません。しかしもし彼らが女性の喜ぶセックスを正しく知る場があったなら、性被害や暴力は減るのかもしれません。スマホを持っておらず、コンビニでしかエロを調達できないような方もいるとの意見も知り、確かにそのニーズもあると感じる反面、これが普通で良いのか?と思ってしまいます。

オリンピックの関係で大手コンビニでその取り扱いが無くなったと聞きますが、今現在近くのコンビニではエロ本がある気がします。嗜好の一つ、として捉えられる方なら良いでしょうが、その判断が曖昧な頃から目に触れる部分にあるのはどうなのでしょうか。どうすべきなのか、私には断言できないのが正直な感想です。


ひとりの女性として私が思うこと

私は大学の部活で武道を習っています。やはり男子部員が多く、女子部員はかなり少数派です。力を使わずとも技で相手を倒すことができる、というこの武術ですが、それでもやはり男子陣とは力の差を感じます。加えて私は生理痛がひどく、お腹への蹴りが耐え難いこともあります。「女子だから」を言い訳にはしたくない反面、それを分かってほしいという気持ちもあります。完全な男女平等は難しいと思いますが、お互いがお互いのことを知り、分かり合っていく世の中になって欲しいなと願います。

また、先日部活のOB会がありました。50年続く私の部活では年齢の離れた方々もいらっしゃいました。そこで現役部員から数名参加を求められ、「女性がいた方が場が華やかになるから」と私も呼ばれました。1人の部員として、幹部として、ではなく「女性だから」という理由。どこか寂しく感じました。それは当たり前なのかもしれません。もちろん見た目を褒められるのはすごく嬉しい一方、私を性別ではなくその中身で判断して欲しい、と思うのは傲慢なのでしょうか。

あと数年したら私は就職します。仕事を行う中で、性別ではなく能力で判断される会社で働けることを望みます。


それでは今日はこの辺りで。



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