全国に旅したくなる、そんな小説です
おはようございます🌞 こうのさきです。
コロナで旅ができない今、気分だけでも全国を巡ってみませんか。
今回そんな素敵な小説を紹介したいと思います。
47都道府県 女ひとりで行ってみよう / 益田ミリ
このタイトルと、ゆるっとしたイラストに惹かれて購入しました🛍
するとこの本の面白いこと... 作者の気負いすぎない綴り方に、クスッと笑ってしまう部分もありました。
日本には47都道府県もあるのに、全部行かないのはもったいないなぁ。というわけで、ひとりで全部行ってみることにした。目標は月に一度の旅。
別に急ぐこともない。何かを学ぶ、などにはこだわらない「ただ行ってみるだけの」の旅。無駄だったかどうかは、旅が終わってからわかるんだっけ。
まずこの出だしに心を掴まれました。何かを得るのではなく、ただフラッと回ってみる。そんな益田ミリさんの考え方が面白いと思いました😌 自分の地元がどのように述べられているのか、ワクワクしながらページをめくっていました。
そんな彼女が回った都道府県の中で、特に面白そう!と思ったものを紹介します。この記事、そしてこの本を読み終わった後には、旅に出たいなぁと思っているはずです。
それでは始めます。
1. 北海道
街を静かに覆っている雪はサラサラで、雪玉を作ってみようと手にとっても水分が少なくて形にならない。まるで片栗粉みたい。
北海道では当たり前に「雪かき」が日常の家事として行われているようでした。暮らす場所によっていろいろな人生があるなぁと感じます。
2. 石川県
市内にある「菓子文化ミュージアム」を見学し、菓子職人が作る菓子細工にも感心した。菊の花とか、松とか、もう本物そっくり。
金沢城の主、前田利家が茶湯などを好きだったことから、金沢では和菓子が発達したんだそうです。ずらりと並ぶ美しい和菓子。ぜひ一度見てみたいものです。
3. 佐賀県
のんびりした1日だった。気球を真下から見たのも初めてだった。佐賀のバルーンフェスタ。たぶんもう行かないけど、空を仰いだ「あの時間」をみんなで共有できたことは、なかなか愉快な思い出である。
多くの気球が空を舞うバルーンフェスタ。その様子をぼんやりと眺めるこのお祭りも、素敵だなと思いました。
4. 鹿児島県
かけられた砂は熱くて、寝転んだ背中の砂もすっごく熱い。だいたい15分くらい入ってるんだけど、汗がじわーっと流れ出てきて、それもまた気持ちがいい。この高温もカラダにいいらしく、すっかり気に入ったので翌日も行った。
海岸で砂に埋まって顔だけ出す砂むし風呂。私は体験したことありませんが、面白そう!と思いました。きっと気持ちいいものなんだろうなぁ。
5. 福岡県
参道で売られていた「梅が枝餅」を食べたけれど、すごくおいしかった。甘くない白いお餅の表面をぱりっと焼いて、中身はつぶあん。梅は入っていない。熱々を歩きながら食べる幸せ。ああ、これぞ自分(自分のお腹)に直接関係のある喜び。
出来立てのものって2割増しで美味しいですよね🤤 熱々を食べ歩くのなんて、たまりません。やっぱり美味しいものと幸せは直結しているんだと感じます。
6. 熊本県
いきなりですが、いきなり団子なのである。「いきなり団子」という熊本県で出会った団子が気に入って、熊本にいる間中、10個は食べてしまった。輪切りのさつま芋とあんこを、小麦粉と水で練った皮に包んで蒸すという素朴な団子なんだけど、これがすっかりツボにはまった。
いきなり団子。この小説に登場する食べ物の中で、1番食べたい!と思ったものがこちらでした。益田ミリさんを虜にしたこのお団子。今度熊本へ行くので、買ってみようと思います🍡
最後に. 作者が感じたこと
はじめてのひとり旅で感じたこと。面白いとか、美味しいとか、きれいとか、そういうことを、誰ともわかちあえないのは淋しいものだなって思った(この気持ちはやがて変わっていくのでした)。
せっかくだしと、食事はできるだけ旅先の名物を選ばないと!と思ってはいたけれど、対して好きでもないものを、ただ名物というだけで我慢して食べることはとてもつまらないことのように思えてきたからだ。食べたいものを食べよう。
横切るだけでも旅は旅であり、その土地の空気に触れたというのでもいいんじゃないかな、などと思う。
益田ミリさんの、この旅に関する考え方がとても好きです。一度しかない人生、全国を回ってみたいと思いました。ひとりで淋しい気持ちも、美味しい喜びも、悲しいという気持ちも全部味わうことも、大切だなと感じます。
皆さんにもこの本の良さが伝わっていますように。
それでは今日はこのあたりで。
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