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ケニア ローカルショップで爆発ブレイズヘア。


結局、バビブの家には3泊させてもらった。


特に会話するわけでもなく終わった。


最後に疑問に思っていたことを聞いた。


「何の仕事をしているの?」

すると予想外の答えが返ってきた。

「僕は、何店舗ものストリップバーの経営者をしているよ。いいビジネスなんだ。」


「たまにここでも、ストリップパーティーをしたりするよ。」


おおおおお。


思い返せば、部屋にポールダンスの棒があった。


間接照明で雰囲気マックスになる


「じゃあ、僕はミーティングがあるから行くね。hava a nice trip」


こうして、わたしのカウチサーフィンは終わった。


ここでの滞在は、正直つまんなかったけど

ケニアらしいケニアじゃない、生活ができてよかった。


それはともかく今日はビックイベントの日。


ずっとやりたかった、ブレイズヘアをやりに行く日だ。


わたしは、アフリカンヘアスタイルに興味と魅力を感じていたのだが、


それには彼らのヒストリーがある。
ヒストリーの中から、生み出されたカルチャーなのに、今の時代、ファッションとなりつつある。

正直わたしも、そのヘアスタイルの魅力に第一に取り憑かれた。カルチャーより先に。


そのヘアスタイルを、わたしがやっていいのか。


彼らはそんな自分を軽蔑し、カルチャーの圧搾だ。と思わないか。


と、長い間、躊躇してできなかった。


今回わたしは、ルーツであるアフリカの国でブレイズヘアを現地民はどう思うのか。


それを知ってからやろうと思った。



「わたしみたいなアジア人がヒストリーのあるブラックヘアをやったら、どう思う?
不快に思う?」


と聞いてみた。


するとほぼ全員が

「why?なんでそんな気にしているの?
少なくとも自分達は気にしないよ。
サキがやりたいならやればいい。」


と言う。

「もちろん、ヒストリーのある髪型だけど、
だからと言って、アジア人の君がやることに対して、嫌な気持ちには全くならない。」

もちろんこの言葉が全員が全員そう思ってるわけではないと思う。


でも、その言葉を受け取れて、ホッとした自分もいた。


だからこの髪型はリスペクトして、そして、ガンガン魅力を出して保持している。



次の日わたしは、エリックのお姉さんがやっているヘアサロンでやってもらうことにした。



フルマ という街にそのサロンがあるので、
豪邸を後に、バイクで向かった。



豪邸タウンからどんどん小さな街に変わっていき、そしてどんどん、危険な香りのするエリアへと変わっていく。


バイクのお兄さんが、

「このエリアは、現地民でも注意しなきゃいけない危険なスラムエリアだよ。
大体みんなドラックに溺れているんだ。」


と言う。




うん、肌で感じられる。


明らかにナイロビと雰囲気が違う。


ナイロビも危険と思っていたけど、

もっと貧困を感じさせ、沢山のトタンの家が密集していて、ゴミの山があり、道路も舗装されていない。

独特な、雰囲気があった。


ネットで後に調べると


フルマはナイロビの地区でも、もっとも貧しい地区であったことがわかった。


街の風景を眺めつつ




バイクに乗りながら、いつも以上に荷物に気をつけた。


そうして、フルマの街へと到着する。


待ち合わせ場所にエリックがいない。


さすがにここの街では1人で待てないと感じたので、


バイクのお兄さんに、エリックにスワヒリ語で電話してもらい、来るまで待ってもらった。


すると、すぐ現れた。


待ち合わせ場所の思い違いだった。


お姉さんのサロンまで20分くらい歩く。



ここに来る外国人はほぼいないので、もの珍しそうに、みんなから見られる。


「彼女は映画スターか?」


と冗談混じりに街の人から言われる。

ほんとそのくらい、凝視されていた。笑


いつもの倍くらい。笑


お姉さんのサロンに到着。


小さなサロンで、椅子は一つのみ。

だけど、従業員の若い女の子が3人もいた。


「どういうデザインにしたい?」
「エクステの色と長さは?」
「ブレイズの太さは」


沢山聴かれるが、全然分からない。笑


とりあえず、初めてなので、黒系の色にして、ミドルの長さにしてもらい、太さは細かめにしてもらった。


細かめ。 この意味を後から知る。


髪の毛を少しとり、そこにエクステを編み込んでいく。


数本の髪の毛にエクステがつくので、相当時間がかかる。


お姉さんが、途中まで編み込み、残りは女の子達が編み込む流れ作業。


生え際だけで、この量。


めちゃくちゃ手際はいいが、細かすぎて2時間経ってもまだ前頭部のみ。

2時間経ったので、ランチブレイクをとる。
カメラ目線の彼女かわいい。


エリックの奥さんがキャベツ炒め弁当持ってきてくれる。

具材はキャベツのみ。でもご飯がススム。




20分程ランチブレイクを挟み、再開。


途中から3人がかりになる。


ずっと下向いたり、右に傾いたりして

首が痛すぎるのが1番しんどかった。


途中から3人がかりになる。
編み込みが全て終わり、
一本一本丁寧にすくい、束にしていく。
ボリューミーすぎて2人がかりで、
髪を束ねてくれる。



5時間の時を経て、遂に完成!

かわいすぎる。


伝わるだろうか、この細かさと、量。


最後にスプレーのヘア用オリーブオイルをかけてもらう。


いやぁ、首が、ちぎれそう!


三人がかりで5時間とはなかなかである。


5袋くらいエクステを使った。


そう、頭が重すぎる、、、、!


お姉さんに質問した。

「普段よりどれくらいの時間かかった?」


すると

「倍だよ。笑 あなたの髪の毛は直毛でツルツルすべるからね。」


と言う。


ですよね。
本当にありがとうございます。

大事にします。

サロンはこんな感じ。
わちゃわちゃ。



ブレイズは、現地の人は3ヶ月くらいこのままとのことだが、

わたしは初めてだし、三週間くらいで変えてもいいかもね。

とのこと。

ケアは、定期的に頭皮に油をさせばいいわよ。

とのこと。

臭くならないか心配だったが、


結局わたしは、三週間ごろで外したが、頭皮は臭くならなかった。


最後にお会計をするが、値段にびっくり。


2000円なのだ。


5時間もかけて、三人がかりでやってくれたのに。


気持ちで2500円払ったが、見合っているのだろうか?


ちなみに、
多分これと同じヘアスタイルを日本でやったら、五万はすると思う。


普通のブレイズで2万以上はするので。

この細かさだったら、相当高いはず。


そもそもケニアは給料が安い。


友達は、
月から土曜日まで1日10時間くらい働いて、月2万円程。


税金も高く、とても生きづらいと言っていた。


向こうにいると大体、

「日本に連れて行って。向こうで仕事がしたい。」

とよく言われたものだ。


なんなら、

「あいつを、日本に連れて行ってくれ。」

と、自分じゃない誰かのことを言われることもあった。

彼らを日本に連れて行き、仕事を与える。

という一連の流れをあまりに簡単に言ってくる。

それには、スポンサーがいるし、簡単に取れるものでは全くない。

飛行機代、滞在費は?

仕事をするにあたっての日本語は?

そんなことは考えず

あまりに簡単に、そしてしつこく言われすぎて、たまにイラッとすることもあった。

「そんな簡単に無理だよ。」

と言うと、


「its okay. 君の知り合いに紹介してよ。」


こんな具合だ。


彼らからしたら、日本はドリームカントリーだ。

気持ちはすごくわかるけど、


ただ、どうであろうか。


日本には日本の物価があり、むこうと家賃も全然違う。



毎月、保険やら、市民税やらでお金が飛んでいく。


お金とはまた他の悩みも出てく。


それとも、彼らはそんなことに悩まないのだろうか。


わたしには、予測できないけど、


「わたしにはyesは言えない。
そんな簡単じゃないよ。」


と言っていた。


冷たいかもだけど、期待させれなかった。


自分の頭の中でビジネスプランも考えて、
どうにか仕事をふれないか。なんて

甘い考えを何度も頭で繰り返したけど


どう考えても現実的ではなかった。


そして、継続してできる!と言えるほどの熱量に到達していなかった。


だから、なにもしてない。


でも、まだ心の中で諦めてはない自分もいる。




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