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”ムリ”ではない

Cuando una puerta se cierra, otra se abre.
(一つの扉が閉じたら、また別の扉が開く)

「捨てる神あれば拾う神あり」のようなスペイン語の諺。

任地着任から2か月。最近、開いたと思った扉がことごとく閉じていく。

頑張り過ぎると、空回りしていく気がする上、気持ちももたないので、一旦思いっきり肩の力を抜いて生きていく。
落ち着いて視野を広げれば開いてる扉にも気づけるかもしれない。

*

着任から1ヶ月、配属先から仕事が降ってくる訳ではないので
「自身のできる事、課題と感じている事、やりたい事をCP、教頭、校長に話す」というのが私の主な活動だった。

肯定的な反応を得ては流れ、具体的な活動として繋がる気配がなく、心が折れかけた。
何故動けないのか、どれも具体的なフィードバックがないからこちらも数を打つしかない。とはいえ何か引っかかる点があるから先に進まない事はたしかなので、その辺りは様子を見つつ…。

そんな日々で私の気持ちも続く気がせず、一度心の休憩も兼ねてここ1ヶ月程は見学に徹することにしていた。
CPを介し、いくつかの学科の授業を見せていただいた。
また、Open house(学祭のようなオープンキャンパス)、校内マラソン大会、ハロウィーンダンスイベントと10月は行事も多い。
机を並べて講義に参加したり、行事の準備等を手伝ったりもすると
自ずと学生との交流も増える。

「実は日本の事すごく興味があって、いろいろ聞いてみたかった」

こんな風に声を掛けられ嬉しかった。
前から私の存在は知っていたが、声を掛けられなかったと言う。
学生と共に活動がしたいと言いながら、学生と話がなかなかできていなかったなと思う。

CPとも休日に家に遊びに行ったり、CPの事務所で作業をするようになり(私のオフィスから離れている)、話す機会が増えた。
依然、具体的な活動の話は進んでいないが
私のやりたい事を雑談に混ぜ入れ続けていたので、少しは理解が進んだことを期待したい。

正直、この学校で活動ができる気がしなくなって
配属先を増やすことを真面目に検討していた。

もちろんそれも地域で協働を目指すために今後あった方が良いのではないかと今でも思っている。

けれど今はもう少しこの学校に腰を据えて向き合っていきたい。

生活排水がそのまま流れ込む川への汚染も
道に捨てられるゴミの数々も
分別なく捨てられ、埋め立てられる最終処分場も
私が解決していくことは難しい。

ただ、私は環境行政隊員としてではなく環境教育隊員としてここに来ている。環境について考えてくれる仲間が、この国で一人でも増えれば嬉しい。
それは長期的に考えればこの国の環境をよくする一歩になると信じてる。

腐らず小さなことでも取り組んでいこう。

*

某スポーツ漫画で大好きなセリフがある。
ここで生きる上でこの考え方は大切にしていきたい。

"ムリ"ではなく "ムズカシイ"である!!

「ハイキュー!!」古舘春一 38巻より


連日高校生で賑わうOpen House(これが4日続く)
前日は終日Open House 準備
誕生日、デスク回りが凄く可愛くなってました。全然準備気づかなかった…ありがとう…泣
まだ来て1ヶ月足らずだったのに誕生日を祝ってくれるホームステイ先が温かい。いつも本当に心救われてます。
イベント後、ごみ拾いをしていたらCPが後日学生を集めて皆でゴミ拾いを一緒にしてくれた。

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