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【世界中から注目が集まる】インドの伝統美容【ブランドの歴史編】

インドでは近年EC市場やSNSの発達により、韓国やアメリカ等の多くの海外コスメブランドが国内へ流入し、若者世代を中心に人気を博しています。しかし一方でインドには、古くから伝わるアーユルヴェーダに基づく数多くの美容ブランドが存在し、未だインドのみならず世界の多くの国で根強い人気を誇ります。その独特の世界観や品質の高さから、インドの美容製品やサービスを求め訪印する人も少なくありません。

今回は【インド美容ブランドの歴史】を簡単にご紹介します。記事を通して少しでもインドの美容事情に興味を持っていただければ幸いです。

1.インド美容ブランドの先駆者シャナーズ・フセイン氏(Herbal Queen of India

フセイン氏2

引用:Shahnaz Husain Official 

インドのアーユルヴェーダに基づく美容が国際的認知を得るきっかけとなったのは、Shahnaz Husain(シャナーズ・フセイン)氏がインドの伝統美容を世界に持ち出したことだと言われています。彼女は長年の研究を重ね、1970年代に世界で初めてインドの伝統であるアーユルヴェーダに基づくハーブ化粧品を開発しました。

彼女が立ち上げたブランドShahnaz Husainの成功の鍵となったのは強力なブランディング力とフランチャイズモデルの展開です。彼女は1979年に最初のフランチャイズクリニックをコルカタにオープンし、その後世界で400件以上のフランチャイズ展開を行っています。

Shahnaz Husainブランドは世界で高く評価され、彼女は貿易および産業分野への貢献により、インド政府から名誉あるパドマシュリという民間賞も受賞しています。(インドで民間に送られる勲章の中では四番目に格式高い賞たそうです!過去に日本人も受賞したことがあるとか、、)

以下の記事のように、インドメディアでは度々”Herbal Queen of India(インドのハーブ女王)”として紹介されています。

ちなみに日本において彼女のブランドは「Shahnaz Ayurveda/シャナーズアーユルヴェーダ」として展開されています。(他にもあるかも?)

2.Shahnaz Husainに続け!1990年代におけるBiotique、Blossom Kochharの台頭

Biotique(バイオティック)

インド在住の方にはおそらくお馴染みのバイオティックは1992年に創始者のVinita Jainがアーユルヴェーダの思考と最先端のバイオテクノロジーを組み合わせて開発を行ったブランドです。

Vinita Jainはバイオティック販売の最初のマーケットとしてスイスを選び、「インドで製品を製造し、スイスで販売を開始する」という当時ではあまり考えられないビジネスモデルを展開し人々を驚かせました。

現在Biotiqueは15,000の販売拠点、4,000のマルチブランドアウトレット、スペイン、アメリカ、フランス、オランダへの輸出を確立するまでに成長しまし、現在の企業価値は15憶ドル以上、まさにインドを代表するブランドへと成長しています。

Blossom Kochhar Aroma magic(ブロッサム・コッチャー・アロママジック)

ブロッサム・コッチャー・アロママジックは1993年に設立され、植物から自然に抽出されたアロマエッセンスを利用するアロマテラピー製品を展開しています。創始者のBlossom Kochhar博士(上記instagramの人物です。お肌ぴかぴかですね)を中心に170を超えるアロマテラピーをベースに開発した製品で、インド美容におけるアロマテラピーという分野を確立しました。

パラベン、アルコール、鉱油、刺激の強い化学物質、人工着色料、香料、石油化学製品、フタル酸エステルなどの人工成分を使わないこと、動物実験を行わないことを理念として掲げています。

また環境に配慮したボトルを使用する試みを行ったり、多くのCSR活動に積極的に取り組んでいるブランドでもあります。

3.美容大戦国時代!2000年代に突入すると、、

インドのお土産としても大人気のForest Essentials(2000年)、KAMA Ayryveda(2002年) が誕生し、インドの美容業界は大きな成熟期を迎えます。この二つのブランドはインドではラグジュアリーカテゴリに属し、インドの高級ショッピングモールや高級ショッピングコンプレックスで販売されました。

どちらも美しくインドの世界観が表現されている大好きなブランドです!

▼KAMA Ayurveda(一押しはKAMA定番のローズウォーター)

Forest Essentials(エキゾッチクな香りの製品が好きな方にお勧め)

二大ブランドがどんどん市場を拡大していく中、”高品質で低価格”な製品需要の高まりをいち早く察知したブランドが市場に多く参入し、Just Herbs(2013)、SoulTree(2013)、First Water Solutions(2017)、等数多くの有名ブランドが誕生することとなります。

ここで登場する各ブランドについてはまた次の機会に詳しくご紹介していこうと思います。

4.最後に

簡単ですがインド美容ブランドの歴史をご紹介してみました。いかがでしたでしょうか。日本では現在あまり浸透していない(と思う)インドブランドですが、インドの伝統を継承し豊富な資源を使った素敵なブランドが沢山あります。

インドブランドの製品を何十種類も試してみましたが、個人的にちょっと香りがきつかったり(インドでは香りが強くないとあまり商品が売れないとメーカーのインド人の方に伺いました)、植物性とはいえ少し敏感肌には強い処方だったり正直日本人にはあまり合わないのかなと感じる製品も多くあるのですが、その中でも「ぜひ日本に流通させて欲しい、、!」という製品も沢山ありました。

私のTwitterでたまに製品の紹介もしているのでもし良ければ見に来てください✨(とても個人的な使用感の紹介です)

また当記事の中でブランド名にはなるべくリンクを付けているので気になるブランドがあればクリックしてチェックしてみてください!

次回以降のnoteでインドの美容製品や、アーユルヴェーダ、ヴィーガンスキンケアについてなどご紹介していければと思います。

とーってもニッチな話だったかと思いますが最後までお読みいただきありがとうございました!

#インド #美容 #化粧品 #スキンケア #アーユルヴェーダ #KAMA

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