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TEENAGERの頃から音楽の海に溺れて窒息死したいと思ってる

私は小さい頃から音楽を”聞く”事が好きで紛れもないヘビーリスナー。
10代の頃は主に邦楽を中心に聴き漁り、MTV、SSTV、M ON!をみて育ち、またFM802ファンでもあった。
今はサブスクの発展のお陰で、良くも悪くも回り道することなく、好きな音楽に辿り着ける。
レンタルショップに通わなくて良くなったのは、嬉しい変化であり寂しくもあったり。
CDショップや、レンタルショップに入った時のあのワクワクする感じを今ではサブスクに取られてしまっているから。
結構な時間とお金を地元のレンタルショップに費やしていた当時の事が、遠い昔の様に思えるから不思議なんよな。

当時を振り返ると私は周りの大人達が言う音楽に纏る定説?みたいなものを信じていて、例えば…
”14〜17の間に聴いていた音楽を人は一生、愛する”だとか”14歳の時に聴いていたものが感性を作る”だとか
”ある程度大人になれば音楽を聞かなくなる”みたいな、誰が言い出したか分からないようなやつを疑いなく信じていたりした。
まだピュアだった音楽を愛する10代の私は、今が一生かのように焦って音楽を聴き漁っていた。
まぁ当時の10代が辿り着く先はだいたい『邦楽ロック』というジャンルで、
私達の世代はORANGE RANGE、ROAD OF MAJOR、Aqua Timez、UVERworldに始まり、
BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDENが教科書だった。
もちろん私も追いかけていたし、新譜が出る度にワクワクしていた。今でも大好きなのは間違いない。
そんなビッグ・バンドの最初から現在に至るまでの歴史を自分が見れている事が
この時代に産まれて来たことの誇りの一つだったりもする。

そんな日本中のフェスを駆け巡っていた私が、ここ5年程は邦楽がほとんど聞けなかった。
MTV育ちの私はもともと洋楽も好きで、流行ってる音楽を片っ端から聴くようなTHEミーハー。
ただ10代の頃の私にとって、流行りの洋楽を聞くことは
最強にコスパが悪くてミーハーになる為のお金が圧倒的に足りなかった。
当時は今、流行ってる音楽をレンタルするには半年から1年待たなくてはだめで、
買うにしてもアルバム1枚2,000円〜3,000円程するし違法DLもウィルス感染の危険しかない。
みたいな感じで聞ける音楽が限られていてどうしても聞く幅が限られていた。

そんな中、自然とロックの歴史を調べるようになり、昔の音楽も聞くようになっていった10代後半。
わかりやすく言うと、映画「スクールオブロック」で
デューイ先生が黒板に書いたロックバンドの相関図?に出てくるバンドは完全コンプリートしている。
それに高校生の時に買ったiPod classicの160GBの殆どは海外のロックバンドだ。
歴史に残ってるようなバンドの映像の海をサーフィンしていると、ウッドストックフェスにたどり着き、そこから、世界中のフェスに辿り着く。またそこで知らない音楽やバンドにハマって気がつけば、WISH LISTに入っているCDの数はエゲツないことになっていた。
そんな暇があれば洋楽沼に潜っていた私は今思うと、邦楽を聞かないようにしていたんだと思う。

私が邦楽を好きな理由は歌詞、日本語の美しさみたいなのが8割で、ほとんどリリックを聞いてる。
そらMother tongueやし当たり前なんやけど、そのリリックが歳重ねる毎に他人事じゃなくなてくる感覚が、居心地悪くて気づいたら、ここ5年位まともに聞かれへんくなってた。眩しいし、言い訳できひんっていうか。
ほんで新しいアーティストとかは年齢が近かったり、年下になってくることが中々受け入れへんくて、どうしても、「何もない自分」と比べてしまう。それで悲しくなる。みたいな時期があって。
変な話、年上の音楽は聞けるけど、年下の音楽はムリ、苦労してないやつもムリ。みたいな拒絶心。
変な宗教みたいな、ちょっとした差別に近い偏見のような醜い感情の支配ってやつに飲み込まれてて。
洋楽に関しては、国も生まれ育った環境も、言葉も違うし比べなくてすむから関係なく聞ける。
リリックもラップ以外の殆どは抽象的やし。
どんだけ小さいねん自分ってなるけど、割とバックボーン見ちゃうっていうか。。。
リスナーとして完全に失格なんやけど、そういう受け入れれへんみたいな時期があって、
邦楽避けて聴いてない時期が割と長くあった。
むちゃくちゃ好きな、椎名林檎様もバックボーン知って一時期、聞けへんくなったし、あいみょんとかヒゲダンとか最近まで聞くの怖かったもん。
むーっちゃ良いアーティストやのに、聞かんなんてもったいないわ、ほんま。

そんな「絶対洋楽主義者」みたいなわけわからん時期があったんやけど、今は何でも普通に聞けるし、相変わらず何でも好き。
ここに戻れたのはやっぱ「邦楽ロック」に救われたから。
海外に留学した時に、初めてのクラスに日本人が自分だけで(まあそういう所を狙ってたから当然なんやけど)、
約一ヶ月間、全く日本語で会話する機会がなくて、その時に、聞きたくなったのが「邦楽ロック」やったって話。
これむちゃくちゃダサいねんけど、洋楽好きで英語留学してるのに英語から逃げて邦楽聞くっていう、鬼弱さ。
改めて自分のクソさ加減を知り、「邦楽ロック」の歌詞に助けられ、どうにかメンタル保って生かされてた。
ほんでそこから改めて母国語の心地よさを知り、邦楽に戻って来れたっていう話。英語は一生かけて勉強します。はい。

なんでこんなん記録しておこうかと思ったかといいますと。
SUPER BEAVERのライブ映像をたまたま見てて「自分にだけは正直に」って言われてるみたいで、真っ直ぐすぎて、直球過ぎて、刺さりすぎて、また目をそらしたくなったから、あかんあかん向き合わなとおもったから。
SUPER BEAVERって割と昔から聴いてるけど、今の自分に一番、刺さる。もう号泣みたいな。(激痛)
取り敢えず次にライブに行くときは、今よりも少しは成長してて、弱さ持ったまま笑える自分で在りたいと思う。

結局何の話か分からんくなってるけど、まとめるとTeenagerの頃から音楽の海に溺れて窒息死できたらエンドルフィンも、通常死より何倍も分泌されて気持ちいいに違いない。とこれからも馬鹿みたいに思い続けるっていう話。にしとこ。

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