【元装花プランナーが選ぶ】秋婚に使いたいブライダル装花5選
披露宴の空間を華やかにするアイテムの一つ、会場装花。
これから結婚式の打ち合わせを控えている方のなかには、装花選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
もしかしたら「全てお任せしようかな……」「思っていたよりも高いし、こだわらなくていいかも……」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、こだわらないなんてもったいない!
装花選びは同じ会場でも、新郎新婦の個性が光る部分だからです。
装花プランナーとして今まで数百組の結婚式を担当し、実際に提案してきた経験から秋婚にこそオススメしたいお花をご紹介いたします。
①ダリア
ダリアは通年使えるお花ですが、夏の暑さが落ち着き始める9月~11月に旬を迎えます。
ダリアと言っても単色や複色などさまざまな種類があります。
存在感と色の豊富さから、プランナーとしても多様なスタイルを提案しやすいお花の一つです。
和装でも洋装でも馴染みがよく、スタイリッシュ・フェミニン・和風・モダンなどどのようなテイストにも合わせられます。
華やかな雰囲気にしたい方や、会場が大きい方には存在感のある大輪のダリア、フェミニンな雰囲気に寄せたい方はコロンとした小輪ダリアがオススメです。
②トルコキキョウ
トルコキキョウの特徴的なたっぷりとしたフリルは、主役としても使われますが、実は名脇役にもなれる万能な一面があります。通年あるお花ですが、なかでも秋婚にオススメしたいのはくすみカラー。
くすみカラーのお花は、少しでも状態がよくないと枯れて見えるという難点もありますが、夏の暑さが落着く秋は、きれいな状態を保ちやすくなります。
装花で人気なバラと組み合わせても主張しすぎず溶け込み、先に紹介したダリアなどの大振りなお花とも相性抜群です。
会場をグッとオシャレに底上げしてくれて、テイストを選ばず取り入れられる点も魅力的なポイントです。
③コスモス
旬を迎えるたびに「秋婚を選んだ方の特権だから使ってほしい!」と感じるお花です。絵に描いたようなかわいらしい雰囲気に、乙女心をくすぐられる方も多いのではないでしょうか?
メインのお花として、会場全体に使用しコスモス畑のようにしても良いですし、ポイント使いでそっと秋を演出する方法もすてきです。
フェミニンやポップな印象にしたい方には、ぜひ取り入れていただきたいお花です!
④ケイトウ
ケイトウは夏から秋にかけて旬を迎えますが、もこもことした質感から秋らしさを連想させるお花です。
ケイトウには大きく分けて4種類ありますが、なかでもオススメしたいのが「ウモウケイトウ」と呼ばれる品種です。
ふわっとしたやわらかさと、先が尖ったフォルムは、スタイリッシュなテイストや和装にもよく合います。
装花からも秋を感じさせる大人な雰囲気の会場に、ポイントとして使ってみるのはいかがでしょうか?
⑤ワックスフラワー
ワックスフラワーは輸入物も増えたことで、通年使われるようになりました。
お花専用の染色剤で、白色からはっきりとした色に染められるので、好みの雰囲気が見つかりやすいお花の一つです。
乾燥地帯で育つワックスフラワーは「ワイルドフラワー」と呼ばれる野性的なお花の一種です。
一つの枝からたくさんのお花を咲かせる姿は、力強さと愛おしさを兼ね備えています。
他のワイルドフラワーと組み合わせてスタイリッシュでボタニカルな雰囲気に。
一方、かわいらしいお花と組み合わせても異素材ミックスなテイストに仕上がり、意外とまとまります。
お式が終わったら、ドライフラワーにして楽しめる点もすてきなところです!
番外編(野ばら・紅葉ヒペリカム・ユーカリ)
番外編では、秋らしさを高めてくれる植物をご紹介します。
装花のなかに実物の野ばらや紅葉をいれると、それだけで秋を感じさせる会場に仕上がります。
たとえば、ユーカリのようなくすみカラーの葉物は、どのようなお花とも相性がよく、落ち着いた空間を演出します。
実つきのものや葉が尖ったものなど、さまざまな種類があるので、ぜひお気に入りの品種を見つけてみてください。
最後に
秋にオススメのお花を紹介しましたが、お気に入りは見つかりましたか?
どの時期にも心打たれるお花はありますが、夏の暑さが落ち着き、さまざまな種類が出始める秋は、より会場装花を楽しめる季節です。
準備が多く大変なこともありますが、披露宴は新たな門出をゲストの方と一緒に祝う大切な空間です。
装花選びもお二人の思い出として、特別な会場で一生に一度の結婚式を迎えてくださいね。