Six Woods・・・②大翔の悩み
前編はこちら
「ねぇ!聞いてるの?ハル君!!!」テーブルを挟んで香穂子(かほこ)が、少し怒った声で大翔(はると)の両頬を挟むようにして視線を合わせる。今日は大翔(はると)の部屋に香穂子(かほこ)が来ていて、一緒行く会社説明会を選んでいる最中の事だった。
大翔(はると)は、完全に意識がどこに飛んでいてハッとした。あの一瞬唇が触れ合った事件(詳細は「Six Woods・・・①」参照)の日から、どことなくこんな調子になっていることが多くなっていた。「ん?何だっけ?ゴメン」と大翔