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キャリア理論を使いながら今年の目標を立ててみる

 「元旦のうちに今年の目標を立てよう!」と意気込んでいたのですが、なかなか定まらず、日付が変わってしまいました。。汗

毎年、ダイエットとか、本を何冊読む、みたいな思い付きの目標を立てては忘れる自分ですが、何か良い視点がないかな。。?と思っていたときに、キャリア理論のカリスマ、スーパー(Super, D. E.)の理論を思い出しました。

今日は、スーパーのライフ・キャリア・レインボーの理論に登場する「生涯の9つの役割」に注目して、今年1年の自分の生活の目標を立ててみます。

1.スーパーの「ライフ・キャリア・レインボー」の理論とは?

1950年代以降、職業発達理論を現在のようなかたちに発展させた最も代表的な理論は、スーパーの理論である。(中略)スーパーは「キャリアの虹(Life career rainbow)」と言われる考え方を提示して、「人は、生涯において9つの大きな役割(子供、学生、余暇人、市民、労働者、配偶者、家庭人、親、年金生活者)」を演ずる。この役割を演ずる舞台は家庭、地域、学校、職場で1つのこともあるし、複数のこともある。いずれにしても、この役割を演ずる中で個人は他人から見られる自分の役割を再構築してく」という概念を提示した。
(「キャリアコンサルティング理論と実際 4訂版 」木村周 著より引用)

 人は人生の中でさまざまな「役割」を演じているのですよね。人生のステージ(年齢)や自分の選択によって、どの役割に重きが置かれるかは変わってくるし、自分という1人しかいない人間が複数の役割を演じるためには、どうやってリソース配分していくかも考慮したいポイントです。

2.目標を立ててみよう 

この理論は目標設定とは直接的には関係はないのですが、自分の人生を俯瞰しながら、どんな役割に力を注ぎたいか、バランスをどうするか考える上でとても便利だなと思ったので、試してみたいと思います。

ちなみに、スーパーの提示する理論には、上述のとおり9つの役割がありますが、最後の1つである「年金生活者」についてはまだ自分には縁がなさそうなので、残りの8つの役割について今年の目標をざっくりと立ててみて、最後にどんなリソース配分をしたいかまとめます。

役割① :   子供

これは、親に対して注ぐ時間と労力を示しています。

私・夫の両親は有難い事にどちらも今のところ元気にしていますが、結婚してからはほぼ海外住まい&日本に帰国した期間もコロナで直接顔を合わせる事ができないまま今に至っています。

お互い口数が多い方ではないので、たまにLINEやZOOMしても沈黙(笑)ということもありますが、もう少し頻度を増やしても良いかな。まだまだ先、と思いたいけれど、いずれ介護などの話題も出てくる事は意識しないと。目標は、コロナ次第だけど、落ち着いたら、まず会いに行く!

 

役割② :   学生

これは学びにかける時間や労力を示します。学校に限らず知識やスキルを得る場を広く差します。

私にとって今年の目玉のロールはやはりコレですね。大学院生活を如何に自分にとって納得がいく形で終えられるか。詳細は前記事に記載したので今日は割愛。

もう1つ学びの場としては、トーストマスターズクラブの活動。これはアメリカ発祥のスピーチクラブ(私が所属しているのは日本語クラブ)で、プレゼンやリーダーシップスキルを学んでいます。ひょんな事から役員や、新しいメンバーのメンターも担当させてもらっているので、自分のスピーチスキルだけでなく組織運営的な貢献も考えていきたい。目標は、一緒に学ぶ仲間を増やしてクラブを盛り上げ、学びの質を上げる、かな。数値目標としては2名にしよう。

 

役割③ :   余暇人

これは、趣味やレジャーにどれほどエネルギーを費やすかを示しています。

趣味のビールは、今年も色々な美味しいクラフトビールに出会うべく開拓を続けていきたいなー。有難い事にビール専用のインスタグラムはフォロワーさんが2000人を超えたので、今年ももっとビール仲間を増やしていきたいな。4000人を目標。あとは、時間が空けば夫とブリュワリー巡りの旅行に行きたい。

コロナが明けたら早くヨーロッパの旅行にも出かけて、美味しいご飯とお酒を夫とたらふく堪能したい。

そこまで時間をかけるつもりはないが、短期集中でがっつり楽しみたい。

 

役割④ :   市民

これは、ボランティア活動など地域社会への貢献を示します。

お恥ずかしながら、地域に対する貢献はほとんど出来ていないかな。学校のボランティア活動の説明会には参加したものの保留してしまったし、ボランティアのマッチングサイトに登録したけれど、1回もアプライしていない。

まだ自分が貢献できるイメージが湧かないけれど、何か1つ小さな成功体験を作りたい気もする。目標はとにかく1回、何かボランティア活動をしてみる、やってみて自分がどう感じるかを受け止めて、今後の方向を考えよう。

 

役割⑤  :  労働者

これは名前の通りですね。有給で働くこと。私の場合は今は職に就いていませんが、大学院を修了したらロンドンで人事の職を得ることが今の一番の目標です。

まずは就職活動から。実際に動き始めるのは下半期になりそうだけど、Linkedinでの求人の傾向をみたり、エージェントに相談してみたり、レジュメなどを整えたりはコツコツ準備が必要そうだな。上期中にキャリアコンサル、レジュメの雛形完成は終えよう。下期は面接対策していこう。

あとは、長期的に自分が何を目指すのかは考え続けたい。

 

役割⑥ :   配偶者

夫の妻として何が出来ているか。。汗

これは実は一番疎かにしている部分かもしれない。去年、環境が一変したのは自分だけではなく夫も一緒。新しい職場への適応はそれなりに大変だったはず。あまりそういう点を気にかけたり、話を聞いたりする時間って少なかったかも。(お互い話さないので。。汗)

逆に夫はとても気遣ってもらった気がする。「IELTS目標クリアしたから打ち上げしよう」とか、「勉強大変だったら、ご飯デリバリーとか使いなよ」とか、ふとした言葉に地味に救われた。具体的なアクションはまだ思いつかないが、自分が機嫌よく元気に過ごして、我が家が安心の場になるように、というのを目標にしておこう。

役割⑦ :   家庭人

これは、住む場所のメンテナンスをする役割です。家事全般といったところでしょう。

入居後はインターネットや、水道のトラブルなどがあったけど落ち着いたので、日々の簡素な食事の用意や洗濯掃除など位かな。あまりこだわりがあるポイントではないので、今年も効率重視でさくっとやっていこう。(料理の質向上と節約は、夫の生活満足度向上にもつながるかもしれないから、コスパよく美味しいレシピのバラエティを増やす位は目標にしておく)

役割⑧ :   親

親として子供に対して注ぐ時間や労力をさします。

私には現在ないロールです。子供を持つのか否かは、なかなか自分が決めきれずに今に至っている。夫ともたまに話はするが、お互いそこまで強いこだわりがないので、なあなあになりがち。とはいえ年齢的なリミットがあることは忘れずに、後悔がないように家族で話をしてみる事が必要かも。目標は、決めなくてもいいけど、考える。

まとめ: 全体の配分


上記の8つの役割の中で、特に今年重きを置きたいことは
①子供 ②学生 ⑥配偶者 の3つかな


②の学生については、外部プレッシャー(宿題や締め切り)である程度自動的に力が入るけれど、①子供として親とのつながり ⑥配偶者として夫のケアは疎かにしがちなので、意識して機会を作っておいた方がよさそうだと気づきがありました。


ここまでご覧頂きありがとうございました。人生における役割があることを意識すると、目標を定める軸になったり、自分が(やりたいはずなのに)疎かにしている事に気が付くきっかけになるかもしれませんね。

 いつも立てるだけ立てて忘れてしまう目標ですが、今年は、定期的にこちらを見直しながら、自分の方向性を定めていけると良いなと思います。

あなたは今年は、どんな役割に力を時間を注いでいきたいですか?
考えてみるきっかけになればとても嬉しいです。

→ なんと!いつもキャリアを考えるヒントを頂いているカトウシンイチロウさんが、目標設定を実践してくださいました〜♪ カトウさんは、外資系人事を経てフリーランスでご活躍されているキャリアコンサルタントさんです。温かみ溢れる言葉と、コンスタントな更新に勝手ながら憧れております。記事紹介ありがとうございました。


それでは今年も宜しくお願いします。


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