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イギリス大学院 キャリアコンサルティングを体験(そして涙)

イギリスの大学院は1年間。日々の授業や課題でひいひい言っているうちに終わってしまうような気がする今日この頃。修了できるかも問題だが、その後自分が希望するキャリアを築いていく事ができるかも更に問題。。

宿題ほったらかしてLinkedinを眺めたり、うだうだする自分を断ち切りたくなり、学校のキャリアコンサルティングを頼ってみることにしました。

1.キャリア支援室のサービス

学校のキャリア支援室は、キャリアコンサルタントとの1対1の面談サービスを提供しています。1回20分間の面談(回数無制限!ただし効果的に使えよ、との牽制はあり) 。内容は不問。専用の予約システムからコンサルタントのスケジュールをチェックして予約をします。基本的にはオンライン面談となっていますが、Face to Face枠が一部設けられています。

学校のキャリア支援体制については、もう1つ記事を書きたいと思っているのですが、今日は、この面談の体験談にフォーカスしたいと思います。。。なぜならすごく、良かったから!!

さけとばは、日本でキャリアコンサルタントの国家資格を取得しましたが、実際に直接的な「キャリア支援」の仕事をすることはありませんでした。勿論、人事として担当する鬼気迫る(汗)面談の場面などでは、キャリコンの学びは大変役立ったのですが、キャリア支援の場面をもっと知りたい、という思いがありました。

今回は自分はクライアントで、言語も英語ですが、実際の場面を体感しながら、キャリコンとしても学びを得られることを密かに楽しみにしていました。もちろん、リアルに相談に乗ってほしいという切実な状況でもありますので、そんな客観的になっている余裕がない可能性大。。→ありませんでした笑 でもとても勇気をもらったんです。

2.いざ、面談を体験

私の相談概要は以下のとおり。

・目標:コース修了後に人事としてグローバル企業で働く@UK

・懸念:自分の職歴やバックグラウンドをふまえてどのように就活すべきか迷子

・自分の背景: 大まかな自分の経歴、UK就職で有利/不利になりそうなことを共有

・今時点でのアクションのアイディア:こんな感じの組織、職種を候補にして、こんなネットワークの活用を考えてるけど、どうかしら、もっと選択肢あるかな、の相談。

⇒時間が20分と限られているので、上記をざっくりメモにしてコンサルタントと共有しました。


私の面談を担当してくれたのは、30代位(多分)の男性。上記のメモを基にたどたどしく話す私の話をひと通り聞き終えると、

「もう、ほぼ答えは出ているね」

と優しく励ましてくれました。

その一言に、なぜかとても心が和らぎました。おそらく、自分の中でずっと悶々と考えていたこと、不安ながらにこんな感じかな?と作ってきたイメージを肯定してもらえた安心感が、どどっと押し寄せて来たのだと思います。

その上で、私の不安に感じているポイントについて率直なコメントをくれました。

「確かに外国人として就職活動をするのは、おそらく日本で就職するのとは違う難しさがあると思う。表面上、差別はないし、国籍も関係ない。けど、残念ながらリアリティではそうでもない場面もある。

例えば、今までのHRの経験で得たエッセンス、観点はユニバーサルで活きるはずだ。けど、そう思わない人も残念ながらいる。こうやって英語を使って高度な勉強をしていたとしても、不十分だと考える人もいる。選考は主観的に行われることもあるから。

例えば、僕はローカルだけど、名前がイスラム系に見える。そうすると、分かりやすく英国人でマイノリティではない名前の方が、同じクオリティのCVでも通過率が違うことがある。残念ながらね。

そういう不都合なリアリティがあるのは事実だから、戦略的にいこう。」

そう言って、具体的に、志望先の優先順位の付け方や、リソース配分、活用すべきネットワークなど、私が示していたアイディアを見ながらアドバイスをくれました。アドバイスはとても具体的で、それでも私のプランを尊重してくれる姿勢を崩しません。

「君のイメージしていることで十分だと思うけど、敢えてアイディアを追加するなら、こんなこと、こんなこともあるよ」

「HR×日本・APACはUKでは狭いマーケットだけど、そのポジションがあればピタッとはまるから、すぐにドンピシャのポジションがなくても、こういう仕事ができる奴がいる、ていうことをネットワーキングの中でしっかりアピールしていくのも一手だね。」

そして、最後のアドバイス。

「あとは、自信を持つことだよ。君自身が、その経験や強みがここで生きると信じて、それを言葉にして、周りに伝えていくこと。その姿勢がきっとポジティブな結果を生むよ」

最後のこれで、不覚にもウルっとしてしまいました。

最近の私は自分の将来に不安ばかりで、出来ない事、足りない事を嘆いては、自分の今までの経験は役に立たないな。。と、とにかくネガティブな気持ちに振れがちでした。

けれど、自分がここで活躍できると信じずに、誰がそう思うだろうか。

自分をもう少し認めてあげよう。

自分をもう少し信じてあげよう。

チャレンジしようとしている自分を応援してあげよう。


具体的なアクションに向けてのアドバイスは勿論有益でしたが

最後の自分のマインドに対する言葉は

これからの人生で、何回も思い出したい、心に響くアドバイスでした。


いつか、こんな風に誰かの背中を温かい言葉で押せる存在になりたいと思うのです。


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