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2023.7.8★富山オーバードホール中ホールこけら落とし公演★志の輔らくご

待ちに待った!オーバードホール中ホールこけら落とし公演でーす!この公演のチケットを取るためにオーバードホールの有料会員にまでなった私…。いいのオーバードホールは大ホールで劇団新幹線とかエレカシとか宮本浩次とか私の好きなものがやってくる箱だから、今後のことを考えて入っておいて損はない!

そんなテンションのまま富山上陸。
今年5回目の富山。だらです。

7/7の志の輔さん写真展の話は別記事で。こちらではこけら落とし公演でのあれやこれやでございます。


どこが正面入り口なのか不明


続々と人が集まって来てます。


はいりまーす


場内案内図


ひまわりもりもり

会場巡りをしているうちに時間も迫ってまいりましたんで着席。

初日は1A の11 なかなかステージが近いようですよ…と待っていると、ヒョー!という笛の音が聴こえてまいります。
なになになにが起きるの?と思っていると、めちゃくちゃめでたい装束の志の輔さんが出てきて、扇子と神楽鈴(三番叟鈴とも言うらしい)を振りながら、舞い踊ります…(●▽●)な…なにごと?
志の輔さんは途中で「いらっしゃいませー」とか「結構疲れるんですよー」とかぼやきつつ、舞い踊り…高座の上に登って「なんちゅう~なんちゅういいホール~」と決めた後に「はい終わりましたー」とさくさく去っていく…。

そして、松永鉄九郎さんの華やかな「梅は咲いたか」で黒紋付袴の志の輔さん登場。

舞い踊ったのは「三番叟」という会場の神様にいついつまでもどこにもいかないで、ここにとどまっていてくださいねとお願いするお祝いの踊りですと。

お客様が入っていただいての初めての声を出した瞬間でございます。同時に、このホールが初めて落語というものを、いま受け入れるか受け入れないかを考えているところでございます。

もう初日に人間国宝の坂東玉三郎さんが舞い踊ってはるから、もうそれでこけら落としでいいがちゃ。
今日もプロの方に舞ってもらえばよかったんですが、プロが舞い踊るとギャラも舞い踊るっちゃーというわけで、私で間に合わせてみました。

松本幸四郎さんのお姉さんのお弟子さんの松本こうようさんに習ってきて、最終日に虚ろな目で「本当にやるんですか」って言われましたが、やると決めたので、やってきますと言ってきました。(もしかしたらこうぞうさんかも…)

杮落しというのは、建物を建てた後の細かなこけらを屋根の上から落としていくという意味があります。
本当は1回やればいいことなんですが、人間国宝の舞で1回、ジャズで1回、落語で1回と1年を通して色々なジャンルのこけら落としをしていくということのようです。
だから、まだまだこけら落としは続きます。

杮落しという字はチラシを見て貰った人は知っている思いますが、木へんに市の字の間が空いているのが「柿(カキ)」上から下までどーんと繋がっているのが「杮(こけら)」と読みます。
文科省が柿も杮もスマホで見るとどっちがやーってことで、一つ文字を減らしました。
カキでもこけらと読むことにしましょうと決めました。
カキと書いてあっても、下に落としと書いてあったら、こけら落とし、カキの下に泥棒と書いてあったらかき泥棒と読みましょうということを覚えておきますと、少しだけ教養があがります。

会場にはどこにでも神様がいて、大きいホールから小さいホール、町の公民館にまで神様がいます。
ここのホールの神様も去年の10月位に決まったんでしょう。勘のいい方ならお気づきでしょうが、10月は全ての神様が出雲に集結します。だから神無月といいます。出雲では逆に神有月と呼びます。ま~私も出雲に行ったことがあるんですが、出雲大社には神様の会議をする場所が残っています。外にコの字型になった机があって、そこに仕切りがあって神様が会議ができる場所があるので、きっとそこで「君!オーバードホールの中ホール担当してくれ!」というような感じで決まったんでしょうなあ。

そんな話から神様の会議の話となり…神様の愚痴がかわいい…。「最近神を軽々しく使い過ぎじゃないですか」「神ってるとか。なんでも神つけて、こないだなんて居酒屋でビールの泡見て、神泡とか、馬鹿にされてんじゃないですかねー」「いやいや神様も身近に感じて貰っているということで…」「あと、自由の女神とか勝利の女神とか女神ばっかりで男神はダメなんですかねーなんかこう嫉妬しちゃって」「その女神は…」なんて…そんなかわいい神様からの~

●一席目:ぞろぞろ

床屋さんに並んだあとのお客さんどうすんだろ…。
なかなか天然な神様で好きです。

そして、いつもの若草色の着物で再登場。
なかなかこの時間での早着替えはプロじゃないとできませんよ。こんな色の着物もあるということをお見せいたしました。

●二席目:親の顔

だらと利口は紙一重ってなんちゃ?
だらと利口は紙一重だから気をつけろってことけ?
それとも紙一重だからだらの皆さんがんばりましょうってことけ?と、富山弁での親の顔ですー。
先生頑張れ!って気になる。

●仲入り10分●

●長唄五連者:ながうたゴレンジャー
・1曲目:花見踊
・2曲目:こきりこに乗せて富山の替え歌
こきりこに乗せて富山のいいところの歌を歌います。といって、ケロリン・赤玉・ムヒアルファ・ジャポニカ学習帳・立山(という山はない)名物の白えび・ホタルイカ・ぶり…
♪昨日来たので、名物まだ食べていない~と謡ってました。
・3曲目:大薩摩からの長唄メドレー

志の輔さん:
ゴレンジャーなんて落語に寄せてきてくれてますが、本当は歌舞伎などの系統のそれはそれはそうそうたる人たちなんですよ。そういう気持ちが嬉しいですね。
三味線の松永鉄九郎くんに出囃子をやってもらって、もう20年くらいになりますかね。1月のPARCO劇場では1ヶ月ついてもらって、全国色々なところや、ホーチミンなどの海外にもついてきてもらってます。

●三席目:抜け雀

最初の発声で隣のご婦人がびっくりしたー!って呟いててほっこり…。

★カーテンコール

親の顔はああいったのもありかなーみたいな。あ、うちの息子はそこまでバカじゃないですよ!ってフォロー。高座で志の輔さんが家族ネタを口にするのは珍しいのでにやにやする私。

三本締めで締めようということで、長唄の皆さんも一緒にといったところ受けてくれるというので、一緒に三本締めをします。
わりとさっくりと三本締めに。


ぞろぞろなわらじつき


大入り袋いただきました。やっぱり中の綺麗な五円玉は北陸銀行さんが用意されたのかしらとか思ってしまう…

●●● #長唄五連者 (ながうたゴレンジャー)●●●
長唄: #杵屋勝彦 さん
三味線: #松永鉄九郎 さん
https://twitter.com/tetsu9ro
小太鼓: #望月左太寿郎 さん
https://twitter.com/satanakadaja
小鼓: #福原鶴之助 さん
ささら使ったり、摺鉦(すりがね)使ったり大忙しな兄さんでした。
https://twitter.com/wakazishikai
笛: #福原寛瑞 さん
https://twitter.comkansui_mizuki


<会場について>
座席を薄くして、人が座っていても移動しやすいという記事を見て、えー?椅子が薄いとお尻痛くならない?と思っていたのですが、実際は椅子は座り心地良くて、ひじ掛けも細いものが二本平行に並んでいるので、隣の人との距離感も保てる感じでした。そして会場内はなんとー!スマホの電波を遮る装置が働いているということで、実際スマホが会場内ではau通信サービスがありません…という表示になった。でも念のために電源は切っておきましょう。

そして気になるおトイレは会場向かって左側に手前から障がい者用・男性用・女性用と並んでいて、女性用は1階も2階も11個の個室でした。それより上には探検に行っていないのでわかりません。
まあ案の定1階トイレは激込みになりました。

冷房対策のひざ掛けのレンタルもあるようです。

会場内では飲食禁止で、ドリンクバーは1階に簡易的なもの、2階に示野珈琲さんと美富味さんが出店していました。これは固定なのか、今後はお店が変わるのかはどうなんでしょう…。

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