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早朝の山に神々を見た話。 奈良県野迫川村【雲海の旅】-その①-
聖地・高野山からもほど近い、
奈良県野迫川村。
和歌山県との県境にあり、
隣は日本一広い村、十津川村だ。
ちなみに村の面積の98%が森で、
人口密度は驚きの2.18人/㎢だ。
日本一人口が少なく、たぶん鹿のほうが多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1692599180266-lVUmDzHu70.jpg?width=1200)
人が住む集落と集落の間の距離が長く、
ひたすら山道が続く。
取材では何度か訪れていたが
とにかく遠い、という印象だった。
そんな野迫川村で取材した中で、
ひときわ印象に残っていたのが、
「雲海の里の宿」だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1692600095414-Z8UV3ovXG5.jpg?width=1200)
一見、普通の民家に見えるが立派な民宿だ。
土日には食堂もやっている。
2019年だったか、初めて出会った
女将のかあこさんは超元気だった。
朝イチの取材だったにもかかわらず、
全力のテンションだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1692600416594-rZjj10YI3x.jpg?width=1200)
「雲海の見えるスポットまでは
車で10分くらいかなぁ」といいながら、
今まで撮影した雲海の写真を見せてくれた。
雄大で壮大で、あまりに美しい景色。
いつか、ここに泊まって
雲海を見に行きたいなぁ
という気持ちが芽生えた。
それから、コロナが始まって、
コロナが終わったら4年が経っていた。
あの時の想いを叶えるべく
盟友のカメラマン、
soulnoteのスズキさんを連れ、
野迫川村へと車を走らせた。
![](https://assets.st-note.com/img/1692666002424-y0UTP7Ggn8.jpg?width=1200)
おいしいランチや日帰り湯に立ち寄りつつ、
「雲海の里の宿」に到着したのは16時前。
![](https://assets.st-note.com/img/1692665944679-Wp0hSNW5ZR.jpg?width=1200)
久しぶりに会った女将のかあこさんは
若干風邪気味だったが
相変わらずの笑顔で迎えてくれた。
翌早朝の雲海撮影に向けて
ビュースポットを教えてくれたので、
早速ロケハンに向かった。
教えてくれたのは、
・天狗木峠の近くの雲海景勝地
・高野辻休憩所の展望所
・立里荒神社(たてりこうじんしゃ)
の3つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1692666728197-2CKokWqoWw.jpg?width=1200)
夏の空は美しい。
特に湧き上がる入道雲は
カオスが凝結して形作られた
巨大な生命体のようで、
ついつい見入ってしまう。
![](https://assets.st-note.com/img/1692666223575-wvdZ3Ymbh1.jpg?width=1200)
どのスポットからの景色も素晴らしく、
緑の山々が連なる様は雲海が無くても絶景だ。
明日の雲海撮影が楽しみになった。
山頂に本殿があるということなので、
立里荒神社に参拝することにした。
![](https://assets.st-note.com/img/1692666814016-DjEa63oWf5.jpg?width=1200)
立里荒神社は、高野山開山の際に
弘法大師空海が修業したと伝わる神社。
日本三大荒神のひとつで、
近年はパワースポットとして
全国から参拝者が集まっている。
![](https://assets.st-note.com/img/1692667056664-6jec0fbfjA.jpg?width=1200)
木立ちに囲まれた参道は
傾斜のゆるい階段が続く。
だんだんと息が切れてきたが
なかなか頂上に着かない。
カメラマンのスズキさんは、
途中で登るのを諦めたようだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1692667330631-ljBD2cWAAf.jpg?width=1200)
ようやく到着した本殿。
周囲には巨大な杉の木が
お社を守るようにそびえている。
夕陽に照らされた山頂からの景色も
また神々しいものだった。
清々しい神社の空気に癒されつつ、
ロケハンを終えて宿へと戻った。
その②へ続く
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