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【アカツキからMBOしました】SAKENOMA(サケノマ)の今後について

■はじめに

はじめまして。
プレミアム日本酒のセレクトショップ​​SAKENOMAを運営する株式会社Earmo代表取締役の田口和弘です。
2021年5月に立ち上げたアカツキの子会社であるEarmo社及び事業であるSAKENOMA(サケノマ)を2022年7月にMBOしました。
諸々の整理が年末まで続いたため、このタイミングで共有させていただきます。

本noteでは、SAKENOMA(サケノマ)立ち上げからの話を軸に、「MBO」「日本酒」「事業開発」「働き方」などをキーワードとし、より多くの人に僕らの活動を共有し、「一緒になにかしたい」と思える仲間を増やせたら嬉しいなと思い、綴っております。

このような文章を書くのは本当に苦手で、嫌いです。
乱雑な文章ではありますが、精魂込めて書きましたので最後まで読んでいただけましたら嬉しいです。

※MBOとは、​​Management Buyoutの略称でM&Aの手法のひとつ。​​自ら自社の株式や一事業部門を買収し、会社から独立する手法のこと

■目次
🍶ごあいさつ&自己紹介
🍶なぜ日本酒事業「SAKENOMA」をつくったのか
🍶なぜMBOするのか
🍶今後なにをやっていくのか
🍶おまけ&告知

🍶ごあいさつ&自己紹介

気づけば社会人になってはや13年。さまざまな事業を経験してキャリアを築いてきました。いわゆるジョブホッパーというやつで、転職回数は片手ではおさまりません。

「アドヴァン(大手建築資材商社)→レインズグループFC運営会社(飲食店)→アソビュー→VOYAGEGROUP→アカツキライブエンターテイメント(商業施設立ち上げなど)→アカツキ(ファンコミュニティアプリ制作)→Earmo社(SAKENOMA)」

このような感じで、事業もカルチャーもまったく違う会社を6社以上....(秒で退職した会社は割愛します)

オフラインからオンラインまで、BtoBからBtoCまで経験しており、自分でもわけがわからないキャリアを歩んでます。

飲食店やってた時はこんなイメージ

20代はありきたりな道を進んでおりましたが、紆余曲折を経て、振り返れば他の人には模倣不可能なキャリアになっていました。
(学歴も無いに等しいので、履歴書としては圧倒的に低評価ですね。真似しないでください。)

偉そうなこと全く言えないのですが、一つだけ言えるとしたら、
「唯一、生き残るのは変化できる者」です。
ダーウィンの言葉を拝借させていただきました。

個人も会社(事業)も変化するときは様々な痛みが伴います。
それを楽しめるようなメンタリティを意識して、日々、楽しく生きてます。


現在はアカツキ子会社のCRAYONという会社の取締役とEarmo社の代表として2社の経営に携わっております。
この状況も世の中的にはマイノリティな気がしているので、働き方やキャリア形成等で興味がある方は個別にご連絡ください。

CRAYONについてはこちらをちらっと覗いてみてください。
【CRAYON】アカツキから分社化しました
ファンコミュニティアプリやECの制作&運営、グッズ企画などをしてます。

🍶なぜ日本酒事業「SAKENOMA」をつくったのか 

2020年コロナウィルス蔓延に伴い、アカツキライブエンターテイメント社で執行役員として統括していた4つの事業(アソビルやhacocoroなど)を撤退&譲渡させることが決まりました。
(100人以上の人員整理、事業M&Aなど、そこそこなハードシングスでした。その時、一緒に切り抜けた仲間(とおるさん、須藤さん、おぐねえ、森くん、あめの、このみ、きらら、あさこ)には今でも感謝しかありません。またいつか何かをしましょう)

その後、何をしようかなと紆余曲折しているタイミングで、アカツキ代表の香田哲朗さん(以下哲朗さん)と何か新しいプロジェクトをやってみようと話しており、自分がイメージしやすい「飲食」×「こだわり(高付加価値)」×「made in japan」という軸で模索しておりました。

そのタイミングでラグジュアリーな日本酒「SAKE HUNDRED」で有名なClear代表の生駒さんとMTGし、日本酒業界のことを伺いました。

「国内市場は縮小しているが、海外市場と高価格帯(高級)市場は伸長している」
「技術・設備は進歩している」
「こだわりを持って造っているものが適正な価格で流通されていない。」
「専門用語多いく、どこで、何を、買えばいいのかがよくわからない」
という点が顕著に現れている市場感でした。

                          出典:国税庁「令和4年 酒レポート」

国内としては斜陽産業ですが、高価格帯と海外市場の伸びしろがあり、なおかつ、マスの視点として「よくわからない」が多いってものすごくチャンスな気がして、非常に興味を持ちました。

百聞は一見にしかずということで、「高級 日本酒」とググって、購入してみようと。
ここ数年日本酒を飲んだことがないため、まさに何を選べばいいのかわかりませんでした。
無作為に選んだのが栃木県の蔵元「せんきん」が造るフラッグシップ「醸」という日本酒。

せんきんのフラッグシップ「醸」

「なにこれ・・これ日本酒?」
この出会いは衝撃的でした。美味しすぎました。
そもそも、居酒屋とかの飲み放題にでてくるような大手メーカーの量産タイプのお酒しか知らなかったので、それはそれは衝撃的でした。

「醸」に加えて、様々な日本酒を飲んでみて、美味しさもそうですが奥深さを踏まえて、改めてこの領域を挑戦しようと思い、事業構想を練り始めました。

2021年5月頃、アカツキ社の新規事業立ち上げスキーム(シードプロジェクト)に認定され、アカツキ社の事業としてスタートさせました。
「日本のこだわり」を厳選したECプラットフォームをつくるという構想を軸に、
その初手として、日本酒の高級領域を立ち上げるところから始まりました。

本来、事業スタートして半年区切りでKPIが設定され、順次KPIをクリアしていくと事業会社化されるという割とよくある仕組みだったのですが、
酒販免許や販売免許を取得する際に、取締役以上の役職稼働や名義が必要となったため、田口個人の範囲で動けるように、特殊ケースとして先んじて会社を設立してのスタートとなりました。

上場IT企業から酒屋が爆誕した瞬間です。

様々なパートナーのサポートもあり、日本でもトップクラスの蔵元さま7蔵とお取引が開始できるようになるなど順調なスタートを切りました。


シードプロジェクトはメインのPJTがある前提になるので、メインはアカツキ子会社のCRAYONもやりつつ、並行で動いておりました。(現在は制度自体が変更されてます)

🍶なぜMBOするのか

ゲームや投資をメインでやっていたアカツキの子会社としてSAKENOMAをスタートさせたものの、コロナ禍を踏まえてアカツキグループ全体で事業の選択と集中を検討しておりました。
日本酒事業をやっていたSAKENOMA(サケノマ)はかなり異質な存在でした。

プロジェクト開始して数ヶ月が経ち、サービスリリース目標を2022年4月に定め、販売する最高峰の日本酒を仕入れるために、全国の各蔵元と交渉を重ねて、順調に仕入先を開拓していきました。
また、サポートしてくれる社外の仲間も増え、体制も整ってきました。

その中で、哲朗さんと今後のことを話し合い、「グループ全体のバランス」「意思決定の自由度」「責任と想い」をふまえて、本事業(子会社)のMBOできる可能性を相談させていただきました。
語弊を恐れずにいうと、グループの意思決定により、今まで準備し、紡いできたSAKENOMA(サケノマ)が縮小や撤退する可能性を最も避けたかった。

MBOを模索していく中で、「利益相反にならない」「田口個人の立ち位置」を軸に、哲朗さんを中心に関係者で話し合いを進め、「立ち上げ費用の払込」を前提とした「株式譲渡」と「田口個人は並行で事業開発(メインはCRAYON)」という形に着地いたしました。
日本酒×ECプラットフォームをやるという意思決定のタイミングで、中長期的な時間軸で事業を考えていたので、アカツキグループ在籍しながらMBOをするという形を承諾してくれました哲朗さんには感謝しかありません。

そして、2023年末に株式譲渡及び事業譲渡が全て完了いたしました。

主たる時間はCRAYONでやりつつ、朝や夜、土日や有給を駆使して、SAKENOMA(サケノマ)も全力で育てていきます。
理解してくれているCRAYONのメンバーや仲間・家族には非常に感謝しております。

アカツキとしての大きな枠組みでの動き方と完全に独立した動き方が混合し、毎日ヒリヒリしながらやっておりますが、しっかりと哲朗さん及びアカツキグループに恩返しをしていければなと思っております。

🍶今後なにをやっていくのか

MBO後の新体制は友人である畠山純(以下マイケル)と森恵(以下もりえ)を仲間に加えて、3名をボードメンバーとし、新しい形の酒屋をつくっていきます。
この3人が共通しているのは、「IT出身」「日本酒が好き」「利他」「不器用」という点です。
なぜこのメンバーなのか?は話が長くなるので割愛しますが、もりえが参画する際に言われた一言につきていて・・「vibes」です。笑
この3人にまっしーを加えて、4人を中心に事業を推進しております。

※まっしーは、この事業を始めるきっかけとなった「醸」を田口が購入したお店である北関東一の酒屋「日本酒専門店ましだや」のご子息。こんなご縁ってあるのですね

さて、今後なにをやっていくのかの前に、直近何をしているのかをお伝えできればと思います。
改めてですが、「SAKENOMA」というプレミアム日本酒のセレクトショップを運営しております。

蔵元の最高峰の商品のみを売るという前代未聞の酒屋です。
自宅での消費はもちろんですが、ギフトやホームパーティ・会食の手土産などに買っていただいている方が多いです。
詳細はこちらのリリースをご参照ください。

コンシューマー向けのECプラットフォームをやりつつ、「日本酒」「酒屋」を軸に様々な施策を行ってきました。(以下抜粋)
・某超高級時計メーカーのVIP向け新作発表会の乾杯やお土産をディレクション&手配
・NFTラベル日本酒の提供
・スタートアップ企業のクライアント交流会のお酒&フードのディレクション
・大手ネット広告代理店のアルムナイ交流会での登壇コンテンツとドリンクを提供
・アニメや実写コンテンツIPとのタイアップ飲料のディレクション
・高級飲食店や会員制飲食店への日本酒販売
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大手広告代理店でのアルムナイ交流会にて、マイケルが日本酒の魅力を語りました

IT出身者であるフットワークの軽さやネットワークを武器にしつつ、「酒屋のアップデート、新しい形の酒屋」を目指して、精進します。
「酒屋のアップデート、新しい形の酒屋」ってなに?って思いますが、目下言語化中です。
立ち位置は違いますが、「ラクスル」や「caddi」のようにレガシー産業に風穴をあけられるような「よそ者」になれればと思ってます。
(長い目線ではお酒以外のマーケットも視野に入っています)

直近ですと以下の点を注力予定です。
・SAKENOMAオリジナル日本酒(あくまでも僕らは酒屋なので主役は蔵元様です)
・最高峰のお酒と一流料理人がつくるフードペアリングサブスクリプション
・VIP向けサービス提供会社とのアライアンス
中長期的には海外展開を視野にいれて、まずは地盤を固めていきます。

その他、IPタイアップしたい、web3でなんかしたい、社内外の懇親会/集い等を盛り上げたいなどなど、お酒に絡むことでなにかできそうなことはお気軽に相談いただけましたら嬉しいです。

🍶最後に

改めて告知になりますが、
・アルコール業界の方々からのご相談(こんな事できない?なんでもお待ちしてます)
・IPタイアップのご相談
・高級店やVIP向けサービスとの連携のご相談
など、BtoBでの取り組みは積極的に募集しております。
ピンっときた方はお気軽にご連絡ください。

また、仲間もこっそり募集しております!
・副業的に関わりたい方(事務、EC周り、営業、コンテンツマーケ)
・もっと深く関わりたい方(経営、出資、アライアンス)
こちらも興味がありましたらご連絡いただけましたら嬉しいです。

意図的にMBOに関するところに関わる方のみバイネームで記載しておりますが、立ち上げに関わっていただきました全ての方に感謝しております。

〜Special Thanks〜
SAKENOMA evangelist
酒井シェフ(酒井商会)、長屋シェフ(灼麓館/BAKERU)、小池さん(SAKETIMES編集長)

立ち上げ&運営サポートしてくれた皆様
生駒さん、橋本さん、ゆーちゃん、むーさん(プレイビット)、おばくん、あいこ、ひめ、河野さん、なおずみくん、このみ

アカツキの皆様
てつろうさん、あめちゃん、石川さん、小菅、笠原さん、森くん、米島さん、やなぎ、コロさん、きらら、かな、けいじろうさん

蔵元の皆様
薄井さん、宮坂さん、久慈さん、川口さん、数馬さん、吉田さん、水戸部さん、新澤さん、平野さん、おじー

日頃からご相談させていただいている皆様
和彦先生、伊崎さん、小林さん、えんくん、えいぶさん、武田さん、フェスさん、たろうさん、みさおさん
                              and more

ここに記載できない人も多く、、本当にたくさんの方に支えられております。
引き続き、最高の時間を提供できるサービスをつくっていきますので、
どうぞ温かく見守っていただけましたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社Earmo 
代表取締役 田口和弘

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